![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/3e/60e3e42a624f0bf9b0ea4b4bffef1a64.jpg)
鳥羽亮の『用心棒血戦記』は、葵十三郎が主人公のいわば「チャンバラ小説」だ。真鍋摂津の守の妾腹の子であった十三郎は母親に市中で育てられるが23歳の時に母親に先立たれる。取扱いにこまった真鍋が松平伊豆の守に相談を持ちかけると十三郎の剣の腕を見込んで剣術修行に名を借りた隠密を命じられ、回国修行の途中に起こる事件を物語にちているわけである。作者の鳥羽亮は剣道の経験があるようで、その経験を踏まえた表現があるとのことだ。鳥羽作品では『まろほし銀次捕り物帳』『剣客春秋』などの作品があり、昨今の時代小説ブームの中で結構出ているようだ。私も一部読んでいるが、熱心な読者というわけではない。この本も、大野図書館の本棚からたまたま見つけ読んだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます