![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/fb/445fd8d03eb2d04cf1ff63ecb6bd7967.jpg)
陣出達朗の『伝七捕物帳』を読んだ。光文社の「時代推理小説傑作集」の1冊で新装版である。ところで『伝七捕物帳』はかつて中村梅之助の主演のものをテレビで楽しんだことがあったが、その原作が時代推理作家たちの共作であり、その中心にいたのが陣出達朗という人物であることは全く知らなかった。陣出達朗は1907年石川県生まれで、日活の脚本部に入社し映画界で働き、後に小説を書くようになった。“遠山の金さん”シリーズなどがある。“黒門町の傳七捕物帳”シリーズを捕物作家クラブとして「京都新聞」などに連載した企画の中心をになったという。時代を映して表現などはやや古いが、現代でも十分楽しめる作品であると思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます