『犬侍の嫁』居眠り同心影御用４＝早見俊著

いやあ～面白い。というわけで、「居眠り同心影御用」の第４作『犬侍の嫁』も読んでしまった。ここのところ、寒さもあって外での仕事は出来ないので、読書が進む。最近のテレビはなかなか見た番組がなく。時間があれば本を読んでいる。もちろん「しんぶん赤旗」もじっくり読んではいるのだが、これはたいして時間はかからない。それでも不破さんのベトナムの党との理論交流会議での報告は、それはそれで面白かった。

『犬侍の嫁』では、居眠り同心こと蔵馬源之助の若いころからの剣友藤堂彦次郎が登場する。弘前藩の藩士で、神田司町の中西派一刀流宗像道場で共に剣を学び技を競い合っていた間柄である。この藤堂が、藩内の権力争いに巻き込まれ、範を出奔しある人物を惨殺してしまう。そのために藤堂は、なりも構わず「犬侍」のようなていを装っていた。鞍馬源之助はこの弘前藩で起こっている問題を暴きだす。筆頭同心から居眠り同心に左遷された源之助が、影御用に生きがいを見出し、様々な事件を解決していくストーリーが実に面白いのである。