中国外務省は22日、キリスト教カトリックの総本山、バチカン(ローマ法王庁)の代表団と北京で会談し、中国内の司教の任命に関して暫定合意に達し、文書に署名したと発表した。
中国外務省は「中国とバチカン双方は意思疎通を継続し、関係改善のプロセスを推進する」と発表した。→産経新聞などの報道
この発表は、米中貿易戦争の批判に加え、人権に対する批判を少しでも減らそうとする中国の政策の一環と思われるが、バチカンは欧州で唯一、台湾と外交関係を保持しており、中国は今後、バチカンとの国交樹立を目指し台湾に圧力をかけることになる。
丁度、3年前の9月25日の弊ブログでも書いたが、中国政府のキリスト教弾圧はひどいですね。
今回は、バチカンを利用するうごきか?
<追記>
中国内の公認団体のカトリック信徒は約600万人、プロテスタントは約3800万人。このほか数倍の信徒が非公認の「地下教会」に属しているといわれている。
中国は、「国外勢力が宗教を利用して侵入することを食い止める」と危機感をあらわにし、習指導部は一党支配が揺らぐことへの危機感から、公認施設も含めて教会の十字架を「違法建築」として破壊したり、インターネットでの聖書の販売を規制したりするなど宗教活動への統制を強めている。
中国政府は1951年、バチカンによる司教任命が「内政干渉」だと反発して断交。その後は政府公認の団体がバチカンの承認抜きで任命してきた。今回、司教任命に関する暫定合意に達したことで、半世紀以上にわたる両国間の対立が解消に向かうことは大きな成果であるのは間違いない。
しかし、合意が中国に対する“譲歩”だとして、直ちに関係の正常化につながるかは不透明だ。
キリスト教への弾圧、特に、地下教会への弾圧は続くだろう。
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