台風7号は、終戦の日8月15日午前5時前に潮岬付近に上陸した。そのあと近畿を北上し、13時頃に明石市付近に再上陸した台風は7時間かかって兵庫県を縦断し、日本海に抜けた。
台風7号が上陸する前から、紀伊半島や山陰を中心に大雨となり、記録的な雨量となったところがある。
鳥取地方気象台によると、降り始め(14日正午)からの総雨量は15日午後7時までで、佐治(鳥取市)498ミリ、鹿野(同)415ミリ、智頭(智頭町)300・5ミリ、鳥取211・5ミリ-など。佐治では午後5時までの24時間降水量が、8月の平年降水値の2・8倍に当たる465ミリを記録した。
この大雨により、各地で土砂崩れや河川の氾濫による被害が発生している。→こちらなどの報道
鳥取県では土砂崩れによって1000人余りが孤立した状態となり、1部地域では断水が続いている。
また、鳥取市内を流れる佐治川に架かる高山橋の一部が、崩れたと。→こちらの映像。高山橋の位置→こちら
鳥取県 平井伸治知事(→こちら)は「現在、何十年かに一度の災害のタイミングに残念ながらなってしまいました。命を守る行動が大切です」と述べている。→こちらの報道
鳥取市は雨量が多い地域ではない。
また、鳥取県は全国で、特に1日の雨量が多い県ではない。→こちらのサイトのデータ
今回の鳥取市佐治町の一日雨量515㎜の記録は上記の20位以内は入らないが、上位に入ってくると予想される。
また、515mmは、年間降雨量の30年間平均の1931.3㎜(→こちら)の約27%であり、1日で例年の年間降雨量の27%の雨が降った計算だ。
別の視点から見てみよう。下記のグラフで表したように、例年の1か月分の約3倍の雨が1日で降った計算だ。
いかに沢山の雨が一度に降ったか理解できる。
鳥取には62年前に訪問したことがあるが、夜の星空が大変きれいだった記憶が残っている。広さとともに砂丘列と呼ばれる雄大な起伏がある鳥取砂丘は印象的でした。
国は、鳥取市に災害救助法の適応を決定したようですが、1日も早く復帰を祈ります。
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