香港国際空港で9日、数百人の民主派活動家が到着ロビーを占拠した。占拠は3日間実施する予定。「逃亡犯条例」改正案への反対を発端とするデモの一環で、香港での抗議行動は10週、連続となる。
今回、空港に集まった数百人には年配の市民の姿も目立ち、最近の警察との衝突で若者が先頭に立っていたこととは対照的だった。
12日には、改正に反対する5000人超の市民が集結し、香港国際空港で抗議の座り込みを行った。地元メディアなどによると、この影響で同日夕以降の同空港の発着便はすべて欠航となった。13日朝までには多くの反対派は空港を離れ、運航が再開されたが、依然欠航便も多く、混乱が続いている。→時事COMなどの報道
香港デモは「最後の戦い」であり、2014年雨傘革命とは違う。「ないもの」に手を伸ばそうとした雨傘革命と、「あるもの」を失うまいとする今回のデモ。と解説する人もいる。→こちら 及びこちらの報道など
中国政府は香港の抗議活動を「テロの兆候」になぞらえて非難し始め、過激になる抗議活動を抑え込む姿勢を強調した。報道官は「暴力犯罪は情け容赦なく打ち負かさなければならない」と話した。香港の状況は「重要なヤマ場を迎えた」と指摘し「秩序の回復が最も差し迫った任務だ」とも強調した。→日本経済新聞の報道
一方、香港の資産家も沈黙を破り始めた。「今こそ深く考える時だ」と。「身柄引き渡しの条例に反対することが、この運動の『大きな木』だった。この唯一の大きな訴えは行政長官によって既に受け入れられているため、この木は倒れた」と。「意図的に騒ぎを引き起こすために」この問題を利用している人々もいると付け加えた。→Bloombergの報道
6月21日に「政府は改正作業を完全に停止した。来年7月に廃案になる事実を受け入れる」という声明を発表したが、廃案とは発表しておらず2020年7月までに法改正を再開する可能性もある。
この香港国際空港のデモは、上記香港政府声明以降も続いているデモで、「逃亡犯条例」改正案への反対を発端とするデモと少し方向がちがってきている。→2014年雨傘運動リーダ・アグネスさんの説明。
しかし、一体、どこまで続くのだろうか、 また、中国政府の動きも不気味だ。 第2の天安門事件に発展か?
韓国の反日運動も長引いており、不買運動のデモも続いている。しかし、韓国の反日デモを見ていると、香港のデモとは明らかな違いがあるように思われる。
香港のデモは明らかに市民運動であり、韓国のデモは、政府(支持)団体などが裏で扇動しているように見える。
ソウル・中区の不買運動の旗撤去騒動を見ていると明らかに官庁が反日デモを扇動している。→こちらの報道など
こちらの報道に、韓国の不買運動デモが裏で扇動されていると類推できる材料が詳しく書かれている。