◎末松太平事務所(二・二六事件異聞)◎ 

末松太平(1905~1993)。
陸軍士官学校(39期)卒。陸軍大尉。二・二六事件に連座。禁錮4年&免官。

◎「・・それから?」と「・・それでね!」◎

2022年11月02日 | 末松建比古

◎話の流れとして「東京ベイサイドツーデーマーチ・2日目=10月23日」についても記しておく。
※20㎞(正確には21.7㎞)は「川と木場と海・江戸前ベイエリアコース」。富岡八幡宮・深川不動・豊洲などを回って会場に戻る。
しかし「ベイエリアは一日で充分」という神戸市住民(數見サン)の提案で 大会2日目は欠場。二人で「御徒町駅北口集合~浅草周辺~スカイツリー周辺」を歩いてきた。
コロナ禍=歩行自粛で 浅草もスカイツリーも久しぶりの訪問。浅草新仲見世での「うなぎ定食+生ビール+日本酒」も久しぶりの会食。數見サンの(参加費3500円に縛られない)選択で満ち足りた半日となった。感謝感謝。

  

◎本年6月15日に 中公文庫「私の昭和史」在庫ゼロについての感慨を記した。
※それに併せて 中央公論・文庫編集部の橋爪サンから「新しい企画提案」があり 全て一任したとも記した。
そのまま3ヶ月余りが経過。10月7日になって 橋爪サンから「企画」は順調に進行し「2023年1月10日に結実予定」との中間報告があった。 

◎「それから?」&「それでね!」。
※ここからは 遠回しな表現を止めて「新しい企画提案」の内容を 私個人の判断で報告することにする。
勿論「現在進行形」の企画であるから 変更や修正が続出することも充分にありうることに 御留意いただきたい。

◎先ずは 中央公論新社「書籍編集局長&編集担当」サンからの文書を(要点のみ)ご覧いただく。
※「このたびは「私の昭和史/二・二六事件異聞」をあらたに単行本として刊行させていただきたくご連絡差し上げました/「私の昭和史」は2013年に弊社文庫として刊行して以来、多くの読者に読まれてまいりました。このたび上巻在庫が僅少になったことを受け、増補のうえ「決定版 私の昭和史」を単行本一冊での刊行を企画いたしました。二・二六事件を知るに外せない史料であるとともに、名文としても名高く、新たな形で今後も読者に届けていきたいと考えております。」

◎提案された企画概要を(要点のみ)記しておく。本年6月15日のメールに添付されたものである。
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※企画名/末松太平著「決定版 私の昭和史/二・二六事件異聞」(タイトル仮)
※刊行予定/2023年1月上旬(電子版も同時刊行)
※造本体裁/四六版・上製。576頁程度。
※予定価格・部数/3600円~4200円。2500部~3000部程度。
※増補内容/
〇第1部「私の昭和史」(中公文庫を底本)
〇第2部「軍隊と戦後の中で/「私の昭和史」拾遺(1980年・大和書房)」より8篇。
〇付録/三島由紀夫の書評/利用とあこがれ(1963年・中央公論)・人生の本(1967年・週刊文春)
〇付録/橋川文三の書評/末松太平著「私の昭和史」について(1963年・みすず)
〇中公文庫版の解説(筒井清忠氏)に手を加えてもらい採録(予定)
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◎本年10月27日。橋爪サンから「たびたびのご連絡を恐れ入ります」とのメールが届いた。要点のみ記しておく。
※「編集作業を進めるなかで、今更ながら気がついたことがございます。それは《みすず書房版》の写真を《中公文庫版》では取ったことです。/今回、折角の機会ですので、あらたに写真収録をしても良いのかなと思いました。/みすず書房版と同じものである必要はないと考えております。勿論同じものでもかまいませんが。」

※私自身は 最初の連絡があった時から「写真はどうするの?」と気になってはいた。
※《中公文庫版》を好意的に紹介してくれた《紀伊國屋書店スタッフによる書評的空間》の影響もあった。
「みすず書房版では渋川善助と末松太平が並んだ写真が口絵に掲載されている。好漢である。口をきつく結び、強い意志がみなぎるが、どことなく愛嬌がある。写真を見ると本書が単なる歴史史料扱いにすることが憚られる。切れば鮮血が出るかのような清冽な記録である。中公文庫版に渋川善助の写真が採られなかったのは惜しい。関心を持たれた読者は みすず書房版もぜひ探してみてほしい。(紀伊國屋書店・佐藤高廣)」 



◎橋爪サン宛てに郵送した写真は 次の6点である。取捨選択については 橋爪サンに一任した。
① 著者(昭和9年冬)/みすず書房・初版&新版の冒頭に掲載された写真。中公文庫版では上巻カバーに使用。
② 渋川善助氏と並んで/みすず書房・初版&新版に掲載された写真(末松太平が後日複写していたもの)
③★結婚式記念写真(昭和10年10月)/渋川善助氏、西田税氏、大蔵栄一氏が参列。
④★末松太平夫妻(昭和14年7月)/仮釈放後の居住地届け先(千葉市・久保三郎=義父邸の庭にて)
⑤ 大岸頼好5周忌集合写真(昭和31年)/みすず書房・初版&新版に掲載された写真。事件関係者が多数参列。
⑥★「私の昭和史」出版当時の著者/勤務先(新宿)近くだと思われるが 撮影日&撮影場所は不明。

※末松太平は 1936年3月7日に(新婚約4ヶ月で)逮捕収監。1939年4月29日に仮釈放。
1940年4月17日に長男(私)誕生。
写真③★と写真④★には「《夫婦》の昭和史」という《別の意味合い》も含まれている。
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◎掲載写真=末松太平と長男(私)。久保三郎邸にて撮影。長男(私)の「戦闘帽姿」が「戦時中=大東亜戦争」を物語っている。(末松)
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