◎末松太平事務所(二・二六事件異聞)◎ 

末松太平(1905~1993)。
陸軍士官学校(39期)卒。陸軍大尉。二・二六事件に連座。禁錮4年&免官。

◎森田朋美著「満州従軍看護婦実話」◎

2006年11月06日 | 末松建比古
森田塾・北杜書院から冊子小包が届いた。いつも送っていただく機関誌にしては厚めだなと思いながら開封すると、日本航空教育財団の人間教育誌「THERMAL」が現れた。
同封されていた森田朋美サン(森田塾長夫人)の「ご挨拶」の一部分をご紹介しておく。

「・・・さてこのたび、私の拙い漫画、満州従軍看護婦実話『祖国遥か』が、日本航空教育財団のご好意により、その機関誌『サーマル』第四号に掲載されましたのでお贈りさせていただきます。ご高覧下されば幸甚でございます・・・」
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内容の紹介を兼ねて、日本航空教育財団会長・梅澤史毅夫氏の「はじめに」の一部分を引用する。
「昭和20(1945)年に入ってから、日本は満州の兵力を逐次他地域へ投入しながらも苦戦を余儀なくされていた。完全に自信を失った日本政府及び軍部は、中立条約を結んでいたソ連に対し、講和の仲介を頼み、特使をソ連に派遣しようとしたが、7月18日拒否される。(中略)8月6日、日本に人類史上初めての原子爆弾が投下された。ソ連は一刻の猶予もならずと、8月9日午前零時、満州に侵攻したのである。(中略)国際信義はソ連には全くなかった。最も気の毒だったのは、開拓民や居留民、特に老幼婦女子であった。突然の侵攻で引揚げの時機を逸し、塗炭の苦しみを嘗めさせられることになったのである。(中略)この悲しみは、日本国民として忘れることが出来ない。(中略)本誌では、白衣の天使の美しくも悲しい真実が漫画にて表現されている。目を覆わずにはいられないが、限りない鎮魂の情が込められた玉稿を寄せられた折目朋美様に感謝申上げる。加えて、仲介してくださった森田忠明氏に御礼を申上げる。後世に伝える義務を感じ、本誌を編集し発刊する。」
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巻末には、解説として「白衣の天使集団自殺と青葉慈蔵尊」という文章が掲載されている。平成11年発行「実録 青葉慈蔵尊」日本の正しい歴史を学ぶ会編より抜粋されたものである。
折目朋美(森田朋美サンの筆名)は「あとがき」に「靖国の英霊と同じく、永遠に忘れられることのないように、そのような気持で、拙いながらもこの作品を描かせていただいた」と記している。

日本航空教育財団については、HPをご覧下さい。
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