先日、靖国神社から1000冊を超える本をお預かりした。その中に、日露戦争の大本営が発表した明治37.38年戦争に関する本の付属文書の一部が含まれていた。本文は、大本営がまとめたもので、明治27・28年戦争と一緒に、小生は持っている。しかし、その付属文書は初めてである。付属文書は、一冊15センチのぐらいもので、5センチぐらいの付図が付いていて、それが10セットある。全部では20セットくらいあるのだそうだが、その一部である。
中身は、各戦闘の状況が仔細に記録されていて、日露戦争の恩賞は、このような、詳しい資料(もちろんこれ以上の詳しいものがあるはずだが、、)によってなされたのではないかと思料する。
それに比して、大東亜戦争の資料には、そのような資料はない。戦後、防衛研究所のまとめられた資料も基本と概略であり、その詳細、いわんやその武勲がわかるようなものではない。
最終的に四百万人ともいわれる数に膨れ上がり、各地で悲惨な敗戦を余儀なくされた状況では、日露戦争のレベルでの記録などを期待するのが無理なのかもしれないが、少なくとも、戦争を実行した陸海軍にはその責任があると思われるが、終戦という名前を借りてすべてをうやむやにしたつもりの軍部には、決して消せない責任がある。過去のみならず永久にである。それは、人間の命をお預かりし、戦闘命令を下した命の重さに匹敵するからである。
靖国からお借りした大東亜戦争の資料には、敗戦時の軍隊の方たちが残された、聨隊中心の資料が多く含まれていた。一人では残せないが、戦友の方たちが集まって万感の思いを込めて書かれた資料である。亡くなった戦友たちの顔を思い浮かべながら書かれた資料である。すべては書かれていないだろうし多少の間違いもあるだろう。しかし、その極限の記録に、私は、二・二六事件以降の軍人、天皇絶対を信じて戦っていった日本人の姿を見ようとしている。
思えば、日本人は実に優秀な民族である。今の日本社会で通用しないとする人たちの多くは、世界では間違いなく一流である。この優秀な民族が、組織した大日本帝国陸・海軍は、とてつもなく優秀な組織であった。
ご聖断によって戦争は終わった。が、この戦争の歴史は、日本においてもう一つ、信じられないような捻じ曲げられ方をした。
いわゆる講座派と呼ばれる人たちの流れをくんだ「マルクス歴史産業の社員たち」による歴史の記述である。資本主義が高度化すると、帝国主義になり、それが崩れて、社会主義が出て、共産主義の理想が実現するというマルクス・エンゲルスの預言である。この予言を、さまざまな歴史の事実を書き並べた後で、それに近い言い方をすれば、よき歴史産業の社員になることができる。
私たちの世代は、この実にくだらない歴史授業のために大切な少年期の時間を無駄にした。しかし、それは、今になっても何ら変わっていない。かわいそうに、学校の生徒たちは同じ洗脳的な教育を頭にうえ込まれているのだ。
なお、このような歴史史観について、私がしばしばゆくベトナムの最高学府の超エリート大学では、ニュートン・アインシュタインと並んでマルクスが三大科学者として教育されている。
今回の靖国資料をお預かりした意味は大きい。二・二六事件の後につながった日本人の真の記録だからである。
(今泉章利)
注:このブログのコピー、転載などは著作者の書面による同意なしには行えません。(すべての記事に適用されます)
中身は、各戦闘の状況が仔細に記録されていて、日露戦争の恩賞は、このような、詳しい資料(もちろんこれ以上の詳しいものがあるはずだが、、)によってなされたのではないかと思料する。
それに比して、大東亜戦争の資料には、そのような資料はない。戦後、防衛研究所のまとめられた資料も基本と概略であり、その詳細、いわんやその武勲がわかるようなものではない。
最終的に四百万人ともいわれる数に膨れ上がり、各地で悲惨な敗戦を余儀なくされた状況では、日露戦争のレベルでの記録などを期待するのが無理なのかもしれないが、少なくとも、戦争を実行した陸海軍にはその責任があると思われるが、終戦という名前を借りてすべてをうやむやにしたつもりの軍部には、決して消せない責任がある。過去のみならず永久にである。それは、人間の命をお預かりし、戦闘命令を下した命の重さに匹敵するからである。
靖国からお借りした大東亜戦争の資料には、敗戦時の軍隊の方たちが残された、聨隊中心の資料が多く含まれていた。一人では残せないが、戦友の方たちが集まって万感の思いを込めて書かれた資料である。亡くなった戦友たちの顔を思い浮かべながら書かれた資料である。すべては書かれていないだろうし多少の間違いもあるだろう。しかし、その極限の記録に、私は、二・二六事件以降の軍人、天皇絶対を信じて戦っていった日本人の姿を見ようとしている。
思えば、日本人は実に優秀な民族である。今の日本社会で通用しないとする人たちの多くは、世界では間違いなく一流である。この優秀な民族が、組織した大日本帝国陸・海軍は、とてつもなく優秀な組織であった。
ご聖断によって戦争は終わった。が、この戦争の歴史は、日本においてもう一つ、信じられないような捻じ曲げられ方をした。
いわゆる講座派と呼ばれる人たちの流れをくんだ「マルクス歴史産業の社員たち」による歴史の記述である。資本主義が高度化すると、帝国主義になり、それが崩れて、社会主義が出て、共産主義の理想が実現するというマルクス・エンゲルスの預言である。この予言を、さまざまな歴史の事実を書き並べた後で、それに近い言い方をすれば、よき歴史産業の社員になることができる。
私たちの世代は、この実にくだらない歴史授業のために大切な少年期の時間を無駄にした。しかし、それは、今になっても何ら変わっていない。かわいそうに、学校の生徒たちは同じ洗脳的な教育を頭にうえ込まれているのだ。
なお、このような歴史史観について、私がしばしばゆくベトナムの最高学府の超エリート大学では、ニュートン・アインシュタインと並んでマルクスが三大科学者として教育されている。
今回の靖国資料をお預かりした意味は大きい。二・二六事件の後につながった日本人の真の記録だからである。
(今泉章利)
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