オブジェクト指向でやる場合の最初から最後までの流れを、実際の例を挙げて書いていくシリーズ「オブジェクト指向で開発の最初から最後までの手順例」、今回は、ここの順番から言うと「(4)動詞から、単文にまとめる」です。
■単文にまとめる理由
単文にするのは、述語に対する主語と目的語を明確にするためです。
なので、別に単文にしなくても、これらが明確になるんなら、どうまとめてもいいんですけど、まあ、単文にしたほうがわかりやすいです。
ただし、その文に条件がつく場合があり、その条件は、複文というか、複雑になっちゃうことがあるんですけど、これはOKとしましょう(でも、条件も単文化というか、一義的にとれるようにする)
で、主語、目的語に使われるものは、たいてい引数などになります。
(動詞が、主語、目的語のクラスに所属するとき、クラスの属性を使うので引数にならないということはある)
主語は、アクティビティ図のスイムレーン、つまり担当者になります。
■今回の例
今回の例では、動詞は、前回の結果、
・発注する
・確認する
・編集する
でした。これを文にすると
・発注者は、受注者に、商品を発注する
・発注者は、発注を確認する
・発注者は、発注を編集する
ここで、発注者は小売、受注者は、卸です。
「受注者が、発注を確認する(編集する)」ことも論理的には考えられますが、今回のシステムは、小売しか見ない(卸とは共有しない)ので、それについては考えないこととします。
ということで、次は、プロセスのほうに行っても、データのほうに行ってもいいのですが、今回は、データーのほうを先にします(ある理由からデータのほうを先にしたほうがいいのです)。
なので、次回は「(5-1)データ解析ルート」についてです。