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ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

オブジェクト指向とDOAとCOBOL時代の仕様書の概要

2005-07-01 16:36:44 | 開発ネタ

 唐突ですが、現在、出回っている仕様書の思考過程は、おおきく3つに分かれると思います。




■■ その1:90年代初頭ぐらいに完成した、言語はCOBOLベースの仕様書
 これのサンプルと、記述方法は、情報処理試験のテキストに載っている
 Excelの形式の仕様書や、COBOLの仕様書といわれるのは、これがベースになっている。
 仕様書は、だいたい以下のとおり
    要求仕様(要件定義)書
    外部設計書(帳票、画面、ファイル・テーブル、コード、通信・データ)
    詳細設計書
    テスト仕様書/報告書
 これらの仕様書の書き方が、あらかじめ決まっている(雛形がある)。
 Excelの表みたいなかんじでできている。

■■ その2:DOAを中心とした仕様書
 DOAの流れから来ている。
   仕様書は、ER図
        DFD図(コンテキストダイアグラム、DFD,ミニスペック)
   より構成される。


■■ その3:オブジェクト指向を中心とした設計書
 UMLの9種類の図
 図の種類は、以下のとおり
・構造図
  (1)クラス図
  (2)オブジェクト図
・振る舞い図
  (3)ユースケース図
  (4)相互作用図
  (5)コラボレーション図
  (6)ステートチャート図
  (7)アクティビティ図
・実装図
  (8)コンポーネント図
  (9)配置図




 このうち、仕様書は、ユーザーとの打ち合わせに用いて、了承を得なければならない場合がある。
 ユーザーとの打ち合わせで、了承が必要なものとしては

・要求仕様書
  機能要件:ユーザーの業務内容について
  非機能要件:レスポンスタイムなど

・概要設計
  ハードウエア構成
  ソフトウエア構成(いらないときも)
  →ハード・パッケージソフトの見積書を別途作成

・外部設計書
  画面設計書

 というわけで、DFDやER図を承認とってもらったりするのではない。
 ということで、COBOL時代のドキュメントが結構まだのこっていたりすることがある。
 しかし、このCOBOL時代のドキュメントをそのまま使っていいというわけではない。詳細設計書に関しては、(Javaで開発するなら)捨てたほうがいい。
COBOLは、オブジェクトのCOBOLでない場合、1プログラム1手続き(=1メソッド)になる。しかし、Javaの場合、1クラス複数メソッドとなり、あわない。なので、いろいろいじるより、さくっと、フォーマットからかえたほうがいい。

 問題は、画面設計書。
 これも、COBOLベースとWebベースでは、(Webのタイルに相当することを、COBOLでは、普通やらないため)タイルがある場合、違う雰囲気の画面になる。
 なので、流用しないほうが、得策なことが多い。




 で、このブログでは、将来、あまり他のブログで書かない、でもいまだに続いている「COBOL時代のドキュメント」や手法について、書いてみようかなって、思っています。
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