ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

要求を明確にするための勘どころを聞いてきた!

2017-08-24 22:32:46 | Weblog
8月23日、IPAのセミナー

「ユーザのための要件定義ガイド」に基づく要件定義品質の向上
~要求を明確にするための勘どころ~
に行ってきたのでメモメモ(途中からです)




■第1章、2章(途中から)

・要求→要件が抜ける→コンピュータ化するとき抜ける→あいまいな解釈
  →運用、テストで要求漏れが発覚

・今回のスコープ
 企画フェーズ
 要件定義
 開発フェーズの非昨日要件あたり

・機能要件の合意形成ガイド

・要件定義において考慮すべき10ポイント
(1)要件定義:経営課題解決→いままではビジネスのサポート
(2)ITリスクは経営に直結するリスク
(3)今のシステムは使われているか・・・現状分析
(4)無駄なものは全社視点で排除
(5)合意形成には時間がかかる。利害関係者(ステークホルダー)
(6)要求は膨らむ(止まることはない)。納得感のある削り方
(7)要件定義に十分な工期、工数を割り当てる
(8)品質向上により、後工程の手戻りも抑止
(9)準委任を基本、一括にする場合はクリエイティブな部分が捨てられる
(10)投資効果の評価指標と、取得方法

■第3章
3.1 経営や業務に貢献するITシステムの構築
・経営の価値に貢献するか→もう、業務はITになっている。なぜ作り直す?
・要求の整理・分析
  要求:~したい →目的と手段
   その背景
  源泉(なぜ):問題、ニーズ、課題

・問題:負のギャップ 事実
 課題:何をすべきか→事実と解決すべきことは違う チャレンジ
 要求:
   目的:状態変化
   手段:どんな手を打つか

・目標:マイルストーン→KPIの設定
  KPI:行動が正しいか
  KGI:ゴールを達成しているか

・目的の体系化
 →目的には、階層がある
   経営レベル:大体いっしょ
  手段の妥当性を検討する→手段の充分性(新たな手段)

・なぜなぜ分析;社風 なぜ5回、パナソニックは7回?3回でもやったほうがいい
  真の原因を見極める→最適な課題(テーマ)を見つける

3.2 膨らむ要求のコントロール
・要求は必ず膨らむ
 勘所
  要件定義内でコントロール
  だんしゃり
  定量化

・要求
  はじめ:膨らませる
  後半:収束させる
 →設計工程ではだめ

・過剰要求を捨てる:だんしゃり
 捨てるポイント:
   充分性、妥当性
   定量的に測れるように→算出根拠
   実現性:技術的実現性、難易度
   必要性:MoSCoW(もすこー)
 要求を定量化

 要求量のベースラインを合意

3.3 業務の複雑さを軽減
・柔軟なシステム
  フレームワークで柔軟;要件定義に書かれていない
 →業務が複雑:なんとかしないと・・・

・勘所
  バリエーションの整理
  バリエーション減らす
  パッケージ

・管理対象(エンティティ)
  管理対象:番号を振って管理したくなるモノ
  組み合わせ:ルール→もと(エンティティ)を減らせば、バリエーション減る

 ダブりなく、もれなく整理する→複雑さを減らす

 不要な分類を整理する
  なくせば、どこに影響があるかわかる

・業務プロセスの整理 4つの観点
  集約
  並行化→これが柔軟!
  廃止
  連結

・パッケージに業務を合わせる
  →シンプルすることの近道
   失敗することもある
     開発量をへらしたいなら失敗する→20%ちがうなら新規開発
     業務改革のために使う

3.4 非機能要求
・非機能難しい
 経営問題:要件定義
 勘所
  非機能要求グレード

・非機能要求グレード
  せっかくあるので、使ってみましょう!
  236個、きめなさい
 ステークホルダー別に振り分け(Tri-Shaping)
  ビジネス領域
  ソリューション領域
  テクニカル領域

・注意点:整合性
  制約・前提 +現在の状況→整合性の判断
    依存関係
    トレードオフ
    矛盾関係

3.5 多様化するステークホルダーの合意形成
 コンシューマーとかも
 勘所
  もれなくステークホルダーを洗い出す
  合意形成

 ステークホルダーを洗い出す
   お金を出す人だけではないよ
   運用の人、経営者・・・

  モニタリング
  要求抽出ワークショップ:ファシリテーションするのに

 プロジェクトの最後の判断ポイント:ステアリングコミッティ、意思決定機関
   →なにかあったら、すぐ投げる

3.6 業務システムの把握
 いかに現行業務を把握するか
 勘所
  可視化:俯瞰ドキュメント
  フィールドワーク:ドキュメントだけではだめ、リラーン(再学習)
  共通意識:ウォークスルー

→ユーザーだけでは要求定義はできない

目的を体系化するの例→5章

■第4章
・ドキュメントの観点:抜けもれ
 お話:大きく3つ
  きちんと計画をたてましょう
  作成の留意点:12のドキュメント
  成果物共通の留意点

・個々のドキュメントで勘所
 相互の関係を明確に

4.1作成計画時の留意点
・機能要件の合意形成ガイド
  前後のプロセスの目的を踏まえて、成果物をマッピング

・ドキュメントの関連図
  →正誤表を確認のこと

・異なる目的のために作成される
 前後のプロセスの目的

・一覧:完全性が求められる場合

・粒度を決める

・分担を明確に

4.2 個々のドキュメント
 大きく3つ
  プロセス系
  データ系
  その他

●プロセス系
 ビジネスプロセス関連図を最初に見ましょう
  1枚で表す
 業務機能構成表
  3段階
 ビジネスプロセスフロー
  as-isとto-be

・抜けもれ提言の観点
  5W2H
  例外、特殊処理
  
・新しいビジネスプロセスを作り上げる意識を持つ
   ボトムアップより、事業戦略・方針のトップダウン

・画面帳票レイアウト
  標準化
  全部は作らない

・業務処理定義書
  業務ルールの明確化
   表形式で抜けもれ

●データ系
 (CRUDもいれて)
 概念データモデル

・概念データモデル:絵を書いて説明
 エンティティ定義書、データ項目定義書
  →NULLを許すかポイント

・CRUD
  エンティティ:矛盾
  データ項目:検証→使い分け

●その他
・総合テスト仕様書
・システム移行計画書:要件定義の段階
・運用・操作要件書
・非機能要件書

4.3 成果物に共通の留意点
・第三者による公式なレビュー:インスペクション
・未決定事項:リスクを共有、要件が定義できない事案は廃棄する
・品質向上:図表、プロジェクト内での策を併用

まとめ
・何のために使うんだっけ→品質向上へ

アカデミックのゴール指向要求分析の話と近いところにあると感じました。ゴール指向要求分析だと、目的(状態遷移としていますが状態変化)を目標であるマイルストーンに分割し、各マイルストーンの目標状態を細かな部分にすることで状態の分析(データ構造の分析)にするという手法(KAOS)があり、それは、「不確か」な状態には、そのままでは適用できないので、どうするかというのが、アジャイル等に関連してきますが、ちょうど、そのあたりが、課題になっているのかなと感じました。

■5章:事例
・ビジネスに貢献する要求を見極める事例
 リザルトチェーン
   ITしさく、OPPしさく
 作り方
  2.ITしさく→IT成果 3.業務成果  1.ビジネス成果
    4.OPP
    5.マイナス影響

・要件量を可視化する
 要件量管理手法の全体フロー
 要求量:ファンクションポイント、機能数などで定量化

・業務バリエーションの整理
  業務パターンの可視化:業務シナリオマトリックス
  20% 80%ルール

・非機能要件の進め方(Tri-shaping)
  要求の獲得
  要求の整理
  要件として定義

 要求の獲得のイメージ

・ステークホルダー分析
 ステークホルダーの特定:影響度、対立関係
 合意形成のやり方
 要件定義10箇条

・要求の定量化による合意形成と膨らむ要求の制御の事例
 生産物力変換係数

・見積もった結果で予実管理

・手戻り防止のためのレビュー 
 
・レビュープロセス成熟度

・要件定義文書の品質向上

まとめ
 みんなやってるよ!



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