ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

「フリー」を読む その4 第三章 前半

2011-11-03 21:16:40 | コピーされるほど儲かるシステム!
祝祭日は、

フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
http://www.amazon.co.jp/dp/4140814047


を読んでいきたいと思います。

前回、「第二章」だったので、今回

第三章 フリーの歴史
-ゼロ、ランチ、資本主義の敵

です。

長いので、前半、後半の2回に分けます。





■無の問題

・フリーが理解しにくい理由の1つは、それが存在するもの
 についてではなく、ものが存在しないことを示すものだから
  →無をはじめて数量化したのは、バビロニア人
     →プレースホルダーとして
  →古代ローマ人はローマ数字でゼロを使わなかった
  →古代ギリシャ人ははっきりとゼロを拒絶した
  →インド人は概念としても捕らえた
     →9世紀までには、マイナスとゼロを論理的に
      導き出していた




■フリーの問題

・経済システムでは:家ではずっとフリーがルール
  →家族や一族など、緊密な社会集団内部で日々の取引は
   価格を持たなかった
  →一般的に友達の間に貨幣は必要ない

・見知らぬ人の取りひき:物々交換→貨幣の支払いへ
  →パトロンから行政サービスまでフリー適用範囲はあった

・行政サービスする政府組織
  →特別な種類のフリー
 慈善行為:フリー

・貨幣経済が普及しても、タダで何かを与える重要性は
 変わらなかった
  →お金を貸した利子:搾取
    →経済的実利主義が利子を受け入れさせた




■資本主義とその敵

・17世紀以降、市場や商人階級の役割は多くの地域で
 全面的に受け入れられる
  →すべてのものには価格があるという考えは、
   わずか数世紀ほどの歴史
    →アダムスミス

・市場万能主義が主流となる中で、お金がすべてのものの
 交換手段になることに異を唱える人も
  →カールマルクス
   クロポトキン:相互扶助論
     →今日のインターネット、リンク経済を予想
 しかし、それらを実践しようとする試みは失敗
  →ダンパー数




■最初のフリーランチ

・19世紀末までに市場経済は欧米にしっかりと
 根付いて来た

・商業の世界で、フリーは最初の近代的な意味
 →マーケティング手法:すぐに疑い飲め
  この世にフリーランチなどない





■サンプル、贈り物、試食品

・20世紀にはいると、パッケージ入りの商品を扱う新しい
 産業とともに、ふたたびフリーが現れた
  →フリーはひとつの販売戦略




■フリーが武器となる

・21世紀におけるフリーの力を予想させる最初の兆候
 →ラジオというメディアが20世紀に登場

・市場に参入するのにもっとも破壊的な方法
 既存のビジネスモデルの経済的意味を消滅させること

  既存ビジネスが収益源としている商品をタダにする
        ↓
  その市場の顧客がいっせいに新規参入者のところに
        ↓
  別のものを売りつける

・70年代音楽レコード
 ASCA:P法外な著作権使用料を放送会社に要求
  →放送会社たちで音楽著作権管理団体作成(BMI)
    
 BMI:ASCAPに無視されていたリズム&ブルース、
     カントリー&ウェスタンのミュージシャンをひきつける
  →ラジオ局がタダで自分たちの音楽を流すことを認める
     →著作権をとるビジネスモデル崩壊

 結果:フリーはASCAPが恐れたように音楽ビジネスを
    崩壊させることなく、
    反対に音楽産業を巨大で儲かるビジネスに変えた




■潤沢な時代

・20世紀:ものが潤沢にある時代の到来
  →希少な主要資源が潤沢に生産されるときに何が起こるか?

・人類の歴史の大半において、食物の量を決めてきたのは肥料
  →緑の革命:マルサス主義的災厄、人口爆発による飢餓を
   避けられる




「とうもろこし尽くし」につづく

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OracleのR(言語)対応と、Oracle NoSQL Database

2011-11-03 15:53:45 | そのほか
OracleがR(言語)に対応した、「Oracle R Enterprise」と
Oracle NoSQL Databaseについて書いてある記事があったので、
メモメモ


分析専用アプライアンスにHadoop対応、R言語も - オラクルのビッグデータソリューションの強みとは
http://enterprisezine.jp/article/detail/3552

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