ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

ASID特性が必要な場合RDB,いらなければファイルで、それらを意識せずアクセスしない?

2009-07-03 18:30:45 | Weblog

うん??と思った記事があるんで、ちょっと確認。

ここの話
「クラウドによるIT補完計画」とは
http://slashdot.jp/it/09/07/02/173247.shtml

なんだけど、元ネタは、ここ

もう1つの、DBのかたち、分散Key-Valueストアとは
http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai4/bigtable01/01.html


ってことで、まあ、元ネタのほうで考えましょうか(以下斜体は上記@ITの記事から引用)




クラウドなどで使われる、分散KVS(Key-Valueストア)というのがある。
で、こいつは、RDBにくらべ、

トランザクションによる「ACID特性」の確保も分散KVSが苦手な分野です。


ってかいてあるけど、つーか、もともと、ACID特性を確保するためにRDBが
出てきたので、そうでなきゃ、ファイルシステムでOK。


 ACID特性はつまり、中途半端にデータベースがコミットされることはないってことであり
(たとえば、給与振込みで、会社の残金-給与額と、従業員の残金+給与が同時に
 行われるってこと。会社の残金から給与分が減っている=会社的には振り込んだのに、
 従業員の給与は増えていない(従業員から見ると振り込まれていない)ということがない)
 
 これを実現するために、トランザクションのコミット、ロールバック、排他制御がしっかり入っている。

 現在の事務系アプリにおいて、たとえば、給料を支払ったのに振り込まれてない、なんていうことは
まず許されないから、このACID特性が担保されないっていうのは、超困る。
 そこで、事務系アプリにおいては、たいていRDBを使う。




 でも、もし、ASID特性を担保しなくてよい場合(データ検索など)では、RDBがある前のシステム、つまり、ファイルシステムでよい。

 ファイルシステムは、ファイル名をキーとし、中身をバリューと考えると、すでに、キーバリューの形になっている。そして、ファイルシステムはすでに分散されている。

 早い検索を行いたければ、インデックスを作るけど、実は、Linuxなどでは、これはリンクにより
実現できる(同じキーに複数値があることがある場合、ディレクトリがキーになる場合があるけど)

 ただ、ファイルシステムでは問題ありありという場合は、XML(XMLDB)というアプローチもある。

 ってことで、分散KVS(Key-Valueストア)は、こちらのほうに属する技術だろう・・・




 ただ、今のアプリ開発側から見ると、データベース、ファイルの差異をなくすため、DAO(データアクセスオブジェクト=ってか、データアクセス層)を作ってアクセスする

                      業務アプリ
                        |(入出力)
         データアクセス層(HashMapの配列などでデータを渡したり、DOMで渡したり)
           |    |         |    |    |  
          RDB  プロパティファイル CSV  XML 分散KVS??





 DBに直接アクセスするのでなく、1回抽象化した層を挟む。
 そして、パフォーマンスなどによって、RDBにするか、ファイルにするか、オンメモリにするか(=セッションに入れておくなど)を決める。
※セッションに入れたくても、ロードバランシングで、さまざまなサーバーにデータが飛ぶ場合、セッションに入れられず、分散ファイルに保存するなんてこともある。なので、一概にどれがいいとはいえない。

 もし、データアクセス層を作らないと、開発者全員が、アクセス方法を知らないといけなくなり、人月単価が高くなり、ソフト開発競争力がなくなる。そこで、簡単にアクセスできるDAOを作成し、差を吸収する。

 ということで、別に分散KVSが出てきたところで、データアクセス層で差を吸収してしまうので、たいした問題でなく、「出来損ないの群体として行き詰まったITシステムを、完全な単体インフラへ人工進化させる」(クラウドによるIT補完計画)というほどのはなしかあ?ってなります。いや、ASID特性をばっちり持った超高速アップデート方式が見つかれば、そっちのほうが、利用価値は高いです。

 なので、それを実現する、分散型インメモリ・データグリッド・ソリューションである、Oracle Coherenceのほうが、話的には面白いと思うけどなあ・・・


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IPV6に移行”しない”ための、ラージスケールNAT

2009-07-03 16:37:30 | Weblog

 IPアドレス枯渇問題。1つの解決策としては、IPV6に移行することだけど、
 もう1つの解決方法として、プロバイダ(ISP)ごとにグローバルアドレスを持って、各顧客はISPが発行するローカルIPアドレスを使うというものがある。これがラージスケールNAT。
 IPV4枯渇後は、IPV6アドレスと、ラージスケールNATによるアドレスの両方を発行する等といわれている。

 で、そのそのラージスケールNAT(LSN)について、日経コンピューター2009年6月24日号126ページあたりに、問題点が書かれている。ここで、「利用者が特定できない」っていうのは言われていたけど、それ以外に、たしかに、セッション数の問題はあるよね。
 外から見ると、同じIPになるので、IPごとにセッション数制約とか、その手の制約があるよね。

 今、ケータイなんかが、おんなじ仕組み(ケータイでネットを使う場合、キャリアがDHCPにより、アドレスを貸し出している)だけど、そのため、パブリッククラウドのようなサービスで、1アドレス何アクセスというのだと、キャリア全体でのアクセス数になってしまうため・・・なんていう話題がでることがあるけど、あんな様な話は出てきそうだ。

 ま、IPV6にいっちゃえばいいってことはあるんだけどね。
 V6に行くには、ソースの直しは必要だよね。むしろV4用のチェックを入れちゃってるようなところもあるし・・・

P.S そーいう意味では、もっと長い期間使っているのに破綻していない電話番号は偉大??


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OpenSourceWorld、行きましたあ?

2009-07-03 12:04:55 | Weblog

 みなさーん、7月1日、2日(つまり、昨日まで)やっていた、OpenSourceWorld 2009って、行きましたあ?
 昨日、行ってきたんだけど、雨だからってこともあるけど、じみでしたあ・・・

 OSCのほうが、にぎやかだし、OpenSourceのほうの話に限れば、展示・講演も多そう・・・
 LinuxWorldがかわって、これになったみたいだけど、なんか、かなり地味になって、別物と考えたほうがよさそうですね。
 2000年初頭ころの、ディストリががんがん出てきたときとは、大違いです。
 衰退しちゃいましたね・・・っていうか、OSCに取って代わられたというのが、正しい判断?

 UltraMonkeyのコミュニティが出ていたくらいかな、目新しいことは。
 あと、小江戸らぐが、ある雑誌の萌え小型化をしていた。

 MicrosoftのPHP on IISに、とっても興味があったんだけど、
 そこにいくには、おねーさんが、アンケートを取ろうと、しっかりガードしていたので、
 アンケート答えたくないウィリアムのいたずらは、まったく見えませんでしたよ・・・

 
 Next Generation Data Center 2009も同時開催だったんだけど・・・
 ま、こちらは、あとで別立てで書きます。

 一言で言い切っちゃうと、こちらも地味。
 だって、2つあわせて、東京国際フォーラムの展示スペースで収まっちゃうんだから(^^;)


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