ウィリアムのいたずらの、まちあるき、たべあるき

ウィリアムのいたずらが、街歩き、食べ物、音楽等の個人的見解を主に書くブログです(たま~にコンピューター関係も)

PS3で、Linux(Fedora Core5)がもう起動、スラドにインストールのまとめあり

2006-11-18 20:56:31 | Weblog

スラッシュドットの以下の記事
「PS3 Linux」 始動
http://slashdot.jp/linux/06/11/18/0113253.shtml

によると、もう、PS3に、Linuxをインストールして、Gnomeを出すとこまで行った人がいるそうだ。

 インストールの方法は、上記のスラドの記事のコメント

  「インストール手順まとめ」

にあるみたい。

ちなみに
PS3 Linuxのインストール
http://cell.fixstars.com/ps3linux/index.php/PS3_Linux%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB

なんていうWikiもあるみたいだけど・・・・

PS3を買う余裕のない(当然今もってない)ウィリアムのいたずらにとっては、
まったく関係ない話なんですけどね(^^;)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルーレイディスクに力を入れないと、PS3だけじゃなく、ソニー自体も問題だよね!

2006-11-18 17:14:51 | Weblog

 で、さっきのPS3の話。
 前のブログで、「ソニーの「PLAYSTATION 3」、1台売れるごとに数百ドルの赤字?」というYAHOOニュースに対して、PS3即完売も、なぜ損してまで売るの?というAll Aboutでは、ソフトが売れるから、その利益で補完するという話を書いていたけど、それってどーなの?っていう話を書いた。

 むしろ、マーケティングのほうでは、違う戦略で、原価われ商品というのを出すことがある。今回はその話と、その場合の、ソニーの考えられる戦略と問題点をウィリアムのいたずら様が書いてみたいと思う。




■大量生産を続けると、安くなる

 上記のYAHOOニュースに以下のように書いてある。
(以下斜体はYAHOOニュースより引用)

Merrill Lynchは、3年以内にPS3の製造および材料コストは320ドルにまで落ちると予想している。


 とすれば、今の値段、499ドルでも、今は確かに赤字かもしれないけど、将来的には、儲かるということになる。

 つまり、大量生産の場合、価格は落ちてくる。
 なので、はじめから利益を狙って、価格を高く設定すると、むしろ、売れなくなって、大量生産が出来ない。したがって、はじめの値段は安く売って、市場に浸透しやすい(=いっぱい売れやすい)値段にする。

 そして、いっぱい売れて大量生産になれば、コスト安となり、はじめ、損失を出して売っていても、あとで回収できる。
 
 これを、ペネトレイティングプライスといいます。

 この戦略は、はじめ赤字なので、財務的に余裕のある企業しか出来ませんが、成功すれば、カネのなる木を手に入れられます(=ここでいってるのは、問題児、花形、負け犬の金のなる木でもあり、文字通り、カネのなる木の意味でも言っている)




■なんだけど、はじめから高く売る戦略もアリ。

 しかし、はじめっから利益を乗っけてしまい、開発費を早期回収する場合もあります。
 スキミングプライス戦略といいます。

 財務体質的に、お金はいってこないと持たない場合に使います。
 これは、趣味人や金持ちしか、はじめ買いませんので、すぐに大量生産には、打って出られません。

 で、ある程度売れたら、(ここから先は学校では習わないけど)廉価版をぶつけるという方法があります。もちろん、そーするとはじめに買った人は、文句が出てしまう。。。

 と思うかもしれませんが、その高級品(もともとスキミングライスで売っているもの)も売る続けることで回避できます。


 そうすると、はじめ買った人たちや、高級品を買う人たちは、「おれは、おまえら廉価版を買うビンボー人とはちがうんだよ、へーん!!だあ」と、妙なプライドをくすぐることが出来、また、一般ピープルは、「廉価版で十分っす!」っていうことで楽しめます。
 そして、大量生産ができます。

 この戦略の変形がゲーム等における「限定BOX」って言うやつです。いろんなものをくっつけて、「ありえネーよ!おまえ!!」っていう値段で売りますが、あれで、投資を回収し、あとは、安いソフトで売っていきます(実は、ソフトって、安いものなので、あれで開発費を回収するのは、たいへんなのです)




■しかし、ゲーム機は、スキミングプライスをやりにくい

 ということで、スキミングプライス戦略と、ペネトレイティングプライスは、マーケティングで結構基本的に教わる話なんだけど、問題は、この2つのどちらをとるかという判断。

 で、ゲーム機の場合、ここで、ソフトがかかわってくる。
 ソフト開発会社は、自分の会社をつぶしてまで開発はしてくれない。
 そこで、開発したときに、元手が回収できるくらいの販売量にならないといけない。
 この販売量が、尋常な数字ではないのだ。。

 1本5000円のソフトだとすると、3000円くらい(6がけ)が、開発会社にはいる。。かなあ?まあ、はいったとしよう。

 材料費など直接原価(1本に付きいくらとかかるお金)が、500円くらいとすると、
 結局、1本2500円。

 一方開発費が、1年で10人、で、120人月、1人月単価100万とすると、1億2000万。宣伝広告費など、その他雑費が8000万として。。2億。1本あたり2500円で、この2億を回収すると、8万本、つまり、今回PS3の初回ロットは、8万機だったそうなので、皆買ってくれないと、原価すら回収できない計算なのだ(>_<!)

 でも、10人で1年って言ったら、そんなに大作は作れないぞ!

 だから、もっともっともーっと大量に売れないといけない。
 そう、WIIの初回は40万機って言われてるみたいだけど、そのぐらいどどーん!!
 と出していただかないと困るのだ。

 なので、スキミングプライスのような、趣味人だけ買うという戦略は取れないし、さらに、ペネトレイティングプライスにするにしても、相当な勢いで買ってくれないと、開発会社が困るのだ。。。そーすると、ゲームが出てこないのだ(>_<!)




■PS3の場合には、ブルーレイの部分を考慮する必要がある。

 で、PS3の場合、ペネトレイティングプライス戦略をとり、はじめは損しても大量に作り、採算点に載せるという戦略をとる場合、考慮しなくちゃいけない考えがある。

 それは、PS3にブルーレイディスク装置を載せることにより、ブルーレイディスク装置を他の機械でも使って共通化すれば、その部分の大量生産によるコストダウンもはかれるし、さらにブルーレイディスク市場が広がるメリットもあると考えられることだ。

 ペネトレイティングプライス戦略をとるにしても、805.85ドルのものが、499ドルっていうのは、安すぎるので、ソニーはブルーレイ再生機という側面を多く見ているのかもしれない。




■ブルーレイディスクに力を入れないと、PS3だけじゃなく、ソニー自体も問題だよね!

 しかし、問題は、そのブルーレイだ。
 今回、出荷本数がこんなに少ないのも、ブルーレイディスクドライブの基幹部品の生産の遅れだそうだし、そもそも、ブルーレイディスクが再生できるといっても、ブルーレイディスクのコンテンツが無ければ。。。いみねーとなってしまう。

 いくらPS3で、大量生産して、コスト安になっても、ブルーレイディスクのコンテンツが無ければ、意味が無いし、売れるとは思えない。

 ってことで、これは、ソニーの会社全体で、ブルーレイディスクを(コンテンツ戦略を含めて)どーするかをかんがえないといかんはずなのだ。
 そーしないと、PS3はもとより、ブルーレイディスクが、ビデオのベータと同じような運命をたどってしまう。
 そっちのほうが、PS3、1商品が売れるかどうかより、大きな問題だと思うのだが。。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「出会い系合コンゲーム」でも出ない限り、PS3はケータイよりリスクは大きい

2006-11-18 09:55:04 | Weblog

ここのニュース
ソニーの「PLAYSTATION 3」、1台売れるごとに数百ドルの赤字?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061117-00000006-cnet-sci

に、PS3は1台売るごとに赤字という話がある(以下YAHOOニュースの話と略す)。

で、この話を受けて、

PS3即完売も、なぜ損してまで売るの?
http://allabout.co.jp/career/marketing/closeup/CU20061113A/index.htm

という話がある(以下AllAboutの話と略す)。

 この筆者はMBAを出ているくらいですので、トーゼン知っていて書いていると思うけど、
ケータイの通話料でもうける仕組みと、PS3の儲ける仕組みを同じように説明しているが、
これは違う。そして、ケータイのときと違い、PS3の仕組みは、ギャンブル性が非常に高い。で、そんなギャンブルをしたいために、安くしたとは思えず。。

 って話を今日は書いてみたいと思う。




 上記の「AllAboutの話」では、ケータイは通話料で儲けるという話が書いてある。
 この場合、よく言われるのは、ケータイは加入者が増えること自体で、より価値が上がるといわれている理論だ。

 つまり、世界で1人しか、ケータイを持っていないなら意味はない。
   自分にかけるしかないが、そのときは、必ず通話中だ。

 2人持って通話ははじまる。

 3人もったら、2人の2倍か?というと、そうではない。
   AさんとBさんの通話にくわえ、AさんとCさんの通話が入るが
   (通話量がおなじなら、これで2倍)
   さらに、BさんとCさんの通話が入る。なので、2倍以上

 4人になったら、3倍どころか。。。。

 っていうことで、ケータイを持つ人が増えれば増えるほど、ケータイの通話料は、
 (ある一定までは)劇的に増えていき、価値を持つ。
 そのため、より、ケータイを持とうという人が増えるという論理だ。




 しかし、ゲームは違う。

 ゲーム機を持っている人が増えること自体に、ユーザーは直接的な利益を持たない。

 もちろん、そのゲーム機に、「出会い系合コンゲーム」というのがプリインストールされていて、そのゲーム機を買えば、すぐに、見知らぬあなたがバーチャル空間で合コンできるというのであれば、それは、ゲーム機を買う人が増えただけで(いろんな人と合コンできる機会が増えるから)意味がある。

 しかし、そーいうソフトでも、プリインストールされない限り、ゲーム機を持っている人が増えること自体は、価値を増やすことではない。ゲーム機を持っている人が多いので、ソフト開発会社が、開発しようということになって、ゲームソフトができて、はじめて意味を持つ。

 さらに、ゲーム機を持っている人が増えて、ソフト会社がどんどん開発していっても、ソフトをどんどん買っていくかどうかはわからない
 というか、自分に興味のないソフトは、ゲーム機を持っている人が増えても買わない。

 だから、ゲーム機+ソフト1本(は、極端にしろ、2、3本で、採算が取れないくらい)しか買わないで、おしまい!っていうケースもありえる。




 ケータイの通話料は、ケータイを持っている人が増えれば、上記に示したように増えていくし、一般に通話料は毎月払う。

 それに対して、ゲームは、ゲーム機を安く売っちゃったら、ソフトをどんどん買ってくれないと、儲からないかもしんないけど、そもそも、ゲーム機を買う人が増えても(そしてゲームが増えても)みんながゲームソフトをどんどん買っていってくれるかどうかはわからないのだ。

 つまり、ケータイは、売れば売るほど、比較的確実にお金が(通話料として)入ってくるシステムなのだが、

 ゲームは、ソフト頼みという、間接的に儲ける、ギャンブル性が高いシステム(ゲーム機自体で儲からないのならば、ゲーム機が売れることが、直接大きな利益を保証しないシステム)なのだ。




 ということで、もう、この時点でギャンブル性が高いのに、もっとギャンブルなのが、ソフト開発の世界なのだ。
 AllAboutの話では、(以下の斜体は、AllAboutのここから引用)

ソフトウェアの開発費は莫大なものもありますが、実際に販売するCD-ROMやDVD-ROMなどの製造原価は微々たるものです。一旦ヒットに恵まれれば、その利益率は非常に高いものになります。


っていう話は??だよね。こういいかえると、わかる
「宝くじの投資は莫大な人もありますが、実際に購入する1枚の宝くじは微々たるものです。一旦当選に恵まれれば、その利益率は非常に高いものになります。」
っていって、宝くじを買ったら。。馬鹿ですよね(^^;)

 ソフトウエアの開発費と販売促進費は、莫大なものも多いし、莫大でない場合は、そんなに売れないソフトなので、その会社から見ると、ある程度あたってくれないと困る。
 とすると、比較的確実なソフトをだしてくる(これが、シリーズものが多い理由)しかし、確実なものは、膨大な利益をもたらすほどではなく、投資したのに順当な額しか、儲からない(っていうか、それでいいんだけどさあ。。ビジネスは、宝くじじゃないんだから)

 なので、ゲームの利益って、あたっても、そんなに膨大な率になるものは、今はない。
 なので、金額的に大きく儲けたければ、大きな先行投資が必要になる。
 まさに、ギャンブルなのだ。。




 まとめると、ゲーム会社は、ゲーム機で儲けられなかったら、ゲームソフトに頼るというギャンブルに出ることになるが、そのゲームソフト自体、ある程度投資しないと儲からない。もし、大きく儲けようとするとギャンブルになってしまう。
 っていうことで、ギャンブル性が高い事業なのだ。。
 ケータイに比べて。。




 じゃあ、そんなギャンブルに出たのか?っていうと、トーゼン上場企業なんだから、そういう理由で打って出るわけにはいかないわけで、他に理由があるって考えるほうが、妥当だと思う。

 それが、YAHOOの後のほうに書いてある、(以下斜体は上記YAHOOニュースより引用)

 Merrill Lynchは、3年以内にPS3の製造および材料コストは320ドルにまで落ちると予想している。

という話と、

PS3の製造コストを押し上げている主な要因は、Blu-ray Discドライブと、同機に実装されている特製チップに関する経費だ。Blu-ray Discドライブのコストは125ドル

なのに、ブルーレイを載せる理由になってくるんだけど、
いま、時間がないので、この続きはまた今度。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする