学年だより「イチロー・スズキ(2)」
試験おつかれさまでした!
これから、やるべきことを今日中に一覧にしておこう。これだけは今日中に。
スタディサポートの復習問題をやってない人はそれを、そして答案の返却を待たずに中間テストの解き直しを、「ToDoリスト」にいれること。卒業するまで繰り返して言うつもりだが、学校のテスト範囲を順番に身につけていくことが、目標へ近づいていくこととイコールの関係だ。
小学生のうちから1年365日のうち360日激しい練習をしていた。残りの五日も軽く練習してただろう。「努力」とか「がんばる」のレベルではなく、日常生活の一部になっていたはずだ。
~ ハイレベルのスピードでプレイするために、ぼくは絶えず体と心の準備はしています。
自分にとっていちばん大切なことは、試合前に完璧な準備をすることです。
… 準備は、打席に入る前に汗だくのTシャツを着替えるとか、スパイクに泥がつまっていないかチェックするとかいうことです。精神状態は、多くのうちの準備のひとつに過ぎません。
(児玉光雄『イチロー流準備の極意』青春出版社) ~
「いちばん」とは言葉通り一番なのだ。結果がどうこうより、自分として完璧な準備ができたか、どうか。完璧な準備をしたうえで本番の臨んだなら、結果がどうあれ後悔はしなくなるからだ。
だからイチロー選手は、ヒットか凡打かでそのつど一喜一憂しない。
むしろ凡打のときに「今のバッティングは明らかに理想に一歩近い付いていた」とふりかえったりする。そして試合が終われば、道具を片付け、マッサージをし、必要なトレーニングをし、エネルギーを補給し、翌日に備えていく。
~ まず家に帰ります。妻が夕食を準備する間、自分のマシーンでトレーニングをすることで翌日に備えます。夕食を食べて、そこからまたマシーンでトレーニングします。そして、2時間マッサージを受けます。
毎晩? 毎晩です。 ~
試合のあと、ロッカールームでオイルを使いながらグラブの手入れを入念に行っているとき、すでに「明日」が始まっている
~ ようするに“準備”というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、
そのために考え得るすべてのことをこなしていく、ということですね。 ~
イチロー選手の暮らしには、オンとオフの境目がない。
目標が達成できるかどうかではなく、達成するための努力をし続けることが大切だと考えている。結果として、歯を磨くように仕事の準備をし、ごはんを食べるように打席に立つことになる。
夢をかなえるために「がんばる」とか「気合いを入れる」との低次元の発想はそこにはない。