水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

3月29日

2009年03月29日 | 日々のあれこれ
 無事チッチが直本賞を獲った。
 主人公の耕平(=チッチ)が、受賞の知らせを待っていたバーをいったん出て、家族に電話した後の描写。

 ~ 耕平は小雪の舞う銀座の裏通りを見上げた。街灯のまわりだけフードで包まれたように雪が流れ落ちていく。この景色を自分は絶対に忘れられないだろうと思った。十年間必死でしがみついていれば、小説の神さまがご褒美をくれることもあるのだ。耕平は軽やかな足どりで、仲間の待つバーにもどっていった。(毎日新聞日曜版の連載小説「チッチと子」) ~

 よかったな、チッチ。これで安心して本番に臨める。
 午前中に少しだけ合奏して、東邦音大へ。
 バスを降りて青ブレザーでばらばらっと歩いていく姿は、なんとなく上手そうな学校に見える。
 「アルセナール」「たなばた」ともに何回も演奏している曲だが、これ以上やることがない、という状態にまでは仕上げられない難曲だ。
 でも今日の本番は楽しかった。
 グランツザールは、すっかりホーム感のあるホールになった。
 ただし、学校にもどって録音を聴くと、まだまだの部分が多い。
 審査員の耳で聴かれたならお話にならない部分もある。
 顧問・部員がこの現実をどれだけ真摯に自分のこととして受け入れられるかで、今後の展開が決まってくるだろう。
 これで本年度の活動がひとだんらくした。

 保護者のみなさま
 定期演奏会、合同演奏会におこしいただきありがとうございます。
 とくに定演で例年以上のお客様におこしいただけたのは、保護者のみなさまのご尽力のおかげと感謝しております。
 また新年度もがんばっていきますのでよろしくおねがいします。


  


 
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3月28日

2009年03月28日 | 日々のあれこれ
 立川流には、志の輔、談春、志らくといった才能がゆるぎない地位を確立していて、この人たちの落語会はチケットがなかなか手に入らない。
 この3人に談笑を加えて四天王とよぶ人がいると聞き、談笑の新しいCDを聴いてみたが、なるほどそう言われてもおかしくないと感じた。
 とくに「ジーンズ屋ようこたん」という作品は、「紺屋高尾」という古典を現代におきかえたものだが、聴き出したらやめられなくてヤオコーの駐車場で聴きながら泣いた。
 「紺屋高尾」という作品は、紺屋(染め物屋)の職人である久蔵と、絶世の人気を誇った高尾太夫という花魁(おいらん)との純愛を描いたものだ。
 たいへん人気があるネタで、吹奏楽で言えば、う~ん「たなばた」かな。
 「文七元結」は「アルメニアンダンス」、「初天神」は「セドナ」という感覚で(わかんないですよね)。
 遊郭の花魁は、現代ではどういう存在にあたるのだろう。
 単純にその職業の性質だけ考えれば、風俗のおねえさんと言ってしまえるかもしれない。
 が、遊郭という文化や、江戸を生きた男達の心を占めた花魁の位置を考えると、たんにお金をはらえば遊んでもらえる女性というものではないようなのだ。
 だって、いくら大名が大金を積んでも、花魁に気に入られなければ相手にしてもらえないというくらいの存在だったらしいから。
 なので、談笑はこれを、よこたん星からやってきた「ようこたん」というアイドルに置き換えた。
 岡山のジーンズ工場で働く青年が、ようこたんに恋いこがれ、3年間働いて貯めた700万円のギャラで会うことがかなう。
 ジーンズ職人では相手にしてもらえないからと、IT企業の社長という肩書きで面会する。
 しかし、久蔵(なぜか青年のなまえは古典のまま)は、ようこたんに会えた喜びで涙を流し、「なぜ泣くんですか」と尋ねるようこたんに本当のことを話してしまう。
 すると今度はようこたんが、「あたしは、あなたが泣いて喜ぶような女じゃない。いろんなことをしてきた。子どもを堕ろしたこともある」と語り出す。
 「誰も近藤ようこという人間としては扱ってくれない、アイドルという虚像を生きているだけだ」と。
 「どんなようこたんも、ぼくが全部ひきうける」と久蔵は言う。
 「事務所の契約が切れたら、引退してあなたのところにお嫁にいきたい」というようこたんと久蔵とが、めでたく結ばれるお話である。
 「君の過去も未来も、きらいなところも好きなところも、全部ぼくがひきうけるよ」なんてセリフを、来年の二部のお芝居にいれたいな。
 もう少し前に思いついてたら、王子に言わせられた。
 ちなみに、岡山県にジーンズのメッカがあるって知ってましたか?
 このCDのまくらではじめて知ったのだが、大手メーカーの製造工場はほとんどが岡山県にあるという。
 倉敷の児島という街には、世界のジーンズブランドが集結しているということを知ることができ、落語のCDはいろんな意味で役に立つと感じる今日この頃でした。

 
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3月27日

2009年03月27日 | 日々のあれこれ
 最後の集合でのすずき先生の話。
 自分の学生時代、いい結果が出せたときの部活の状態はこうだったという。
「毎日全員そろっていた。元気があった。高い目標があった。」
 残念ながら、まだまだうちには欠けていると言わざるを得ない。
 欠けている状態が日常になっている。
 そして、これら三つは、実は一つのことなのだ。
 一つのことを、別の側面から見るとそうなるのだ。
 それはわかっているのだが … 。
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3月26日

2009年03月26日 | 日々のあれこれ
 勝谷誠彦氏が言っていた。
 WBCの選手達を出迎えるなら、携帯やカメラをさしだすんじゃなくて、まず拍手で迎えるべきだろう、と。
 そのとおりだなあ。あれじゃあ、マウンドに旗を立てる品の無さと同じではないか。
 あんなにも熱狂させてくれたうえに勝ってきてくれた選手をまずはちゃんと讃えないといけない。
 それにくらべると、先日の演奏会の直後見送りに立つわれわれを、写メったりすることなく笑顔でお帰りいただいたお客様の、なんと品のよいことか。
 それにしても、ノーベル賞もとるし、アカデミー賞もとるし、WBCも連覇するし、不況で借金まみれの国といいながら日本はけっこうやる国なんだと思う。
 
 
 
 
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3月24日

2009年03月24日 | 日々のあれこれ
 昨日一日オフで、練習再開。
 まずはいろいろ掃除、課題曲のDVD鑑賞、個人練習、基礎合奏のメニューだった。
 いいかげん課題曲にも、もちろん自由曲にもとりくまないといけないし、新入生獲得大作戦をだんどりする必要もある。
 練習後、とつぜん牛乳がのみたくなって自販機に行ったら、なかった。
 パックの販売機には当然あるものだと思っていたのだが、いつなくなったのだろう。
 昔は250ml(中)のと200ml(小)のと二種類あって、かるく走ったあとは小、バーベルあげた後は中を飲む感じだったけど、最近運動してないので、なくなったのに気づかなかった。
 ないということは売れないということだから、うちの生徒諸君は牛乳よりもヨーグルトや野菜ジュースが好きなのか、へええ。
 なぜか急に何かを飲みたいとか食べたいという気持ちは誰にも起きる(よね?)。
 さだまさしの「恋愛症候群」という歌はライブ音源で出ている。
「恋に落ちたあと、夜中にどうしてもいなり寿司が食べたくなるケース」という意味の歌詞があって、客席から「あるある!」的な笑いがおこっていた。
 俺的には時折コーラでその思いをする。
 食べ物ではフレンチクルーラーだな。
 なんでだろ。
 演奏会が終わると、きゅうにゆるい話題になりますね。
 ついでに書いてしまいます。
 陣内さん、芸人がそんなふつうのいい人っぽいこと言っててどうすんの。
 昔から「芸の肥やし」という言葉があるやないですか。
 「女の一人や二人でぎゃあぎゃあ言いよるから、こっちからひまだしたんじゃい、ぼけ」ぐらいかましてみんかい。
 て、思う人は今の時代はもういないんですかね。
 
 
  
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3月23日

2009年03月23日 | 日々のあれこれ
 いただいたたくさんのアンケートには、合唱へのお褒めの言葉がたくさんあった。
 合唱部がやるほどの本格的な練習をしたきたわけではないが、リハーサルできいてきても、この歌声はいいなと感じるときが多々あった。
 もちろんひとりひとりを聴くと、けっこう音程のあやしい部分はあったり、そんなに声が出てなかったりもするのだが、男子の声の集まりというのは魅力的なものなのだ、きっと。
 ふだん聞きなれてないぶん、男声合唱の方がお客さんに与える印象もより強くなるのだろう。
 あと、若いという要素も必要なのかな。
 われわれの年代が、つまりおっさんが50人集まって合唱したらどうだろう。
 音楽以前に、みたくない、と思われてしまうかもしれない。
 高校のときに合唱コンクールがあって、1・2年生はクラス参加、3年生は自由参加だった。
 で、3年生は、クラスでチームをくんだり、元クラスでかたまったりして出場するのだが、そういうふつうの枠をおれは断って、男声合唱チームをよびかけて作った。
 「どんくさっこ合唱団」という名前で出場したが、残念ながら予選落ちし、福井市文化会館で行われる本選には出場できなかった。
 あれから二十数年たって、いまも同じことをやっているのだとしみじみ思う。
 もともと好きなことを仕事にさせてもらえてるのは、なんと幸せなことだろう。
 そのうえ、人前で発表までし、さらに拍手までいただく。ありがたいことだ。
 
 
 
 
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本日

2009年03月22日 | 日々のあれこれ
 本日は、お足元のわるいなかおこしいただきまして、本当にありがとうございました。
 これから打ち上げにいってまいります。
 また明日あらためて書かせていただきます。
 ありがとうございました!
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明日

2009年03月21日 | 日々のあれこれ
 この日誌を読んでいただいているすべてのみなさま。
 リハーサルをおえて帰ってきたところです。
 明日は、ぜひ川越市民会館におこしください。
 お待ちしています!
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3月19日

2009年03月19日 | 日々のあれこれ
 イチロー選手が「心が折れかけていた」と言ったという。
 「試合に出る状態じゃないのとちがいますか」と面と向かって言う人はいなかっただろうが、マスコミであれだけ言われたり書かれたりすれば、こたえたのだろうか。
 それにしても、大リーグであれだけの活躍をしてきて、誰にもなしえない結果を残してきたイチロー選手でさえ、数試合ヒットがでないと周りから「もうだめだ」と言われるのだ。
 もともとたいした結果を残してない人間が、うまくいかないことを他人にとがめられて不満を感じるなど、とんでもないことだ。
 ものごとがうまくいかないときに「どうせ」とか言うのは、どんだけごーまんかということだな。

 今日は終了式を終えて、HR。
 1・2年生は、2・3年の教室へ仮移動した。
 年度変わりである。
 その後集合して歌の練習、そしてお互いに不安な部分をいろいろ直したりする。
 明日の夕方は、いよいよ会館入りだ。 
 
 
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3月18日

2009年03月18日 | 日々のあれこれ
 前日リハを除けば、朝から練習できる最後の一日。
 午前は3部の曲の確認。
 昼休みに市民会館へ行き、簡単な打ち合わせ。
 近辺に中学生かな高校生かなという子とそのお母さんという組が大量にいて、ああ、県立高校の説明会だったのだと気づく。
 もどって職員会議、歌の練習、二部の通し。
 裏プログラムの印刷は顧問三人係で終えた。
 形はだいぶできてきた。
 あとは演奏だなあ。歌ももう少し。演技ももう二、三歩。あと踊りのつめ。3年のソロにもふんばってもらいたいし … 。
 だいじょうぶ。まだまだ時間はある。
 数日前よりも単位時間の密度は濃くなっている。
 だいじょうぶ(なはず)。
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