水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

当たり前のこと

2017年02月27日 | 学年だよりなど

    学年だより 「当たり前のこと」十か条

 

 ~ 天瀬っ子『当たり前のこと』十か条
     ☆ 「当たり前のこと」 きちんとできれば 心さわやか ☆

 ◎ 明るいあいさつをする
 ◎ なにかしてもらったら「ありがとう」を言う
 ◎ 使ったものは必ずもとのところへもどす
   ちらかしたら、自分で後片づけをする
 ◎ 人のものに手をださない
 ◎ 人をぶたない
 ◎  人のめいわくになることをしない
 ◎ 悪いことをしたら「ごめんなさい」と言う
 ◎ ルールを守り、ずるをしない
   授業中は、かってにしゃべったり席を立ったりしない
 ◎ 食事の前には手をあらい、ごはんはよくかんで食べる
 ◎ よく遊び、よく学び、よくねむる

 みなさんが大きくなったときに、いきづまったり、
 どうしていいかわからなくなったりしたら、
 むつかしく考えないで、この『当たり前のこと』を思い出しましょう。 ~


 富山県の水橋西部小学校の杉田久信校長先生がまとめられて以来、全国の多くの学校で用いられている十箇条だ。それほど普遍性のある教えだと言える。
 小学生が、人としての基本を身につけるための十か条としてまとめられたが、もちろん高校生にも、われわれ大人にもあてはまる。
 何かをやろうとして、思うようにいかない、うまくいかないという状況になったとき、このあたりまえのことに立ち返ってみるとよい。
 人間、行き詰まっているときというのは、実は、簡単なこと、基本的なこと、シンプルなこと、つまり「当たり前のこと」を忘れて迷っているだけというのが多い。
 勉強一つとっても、「○○がわからない」という前に、「授業を聞いたのか」「ノートをとったか」「質問をしたか」という基本をやっているかどうか、ふりかえらなければならない。
「友達とうまくいかない」と嘆く前に、「あいさつをしたか」、「自分勝手なことを言ってないか」と自分を客観視してみる必要がある。
 まして、授業中や休み時間に、友達に迷惑をかけたりすることは、小学生以下だ。
 通路に教科書やノートをおかない、ゴミは自分で捨てる、廊下でぶつかったら「ごめん」と言う。
 本当に人として「当たり前のこと」だけはちゃんとやろうね、ということだ。
 高部大問さんが一昨日おっしゃっていたように、子供でも大人でも人生の基本は同じだ。

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理不尽

2017年02月22日 | 学年だよりなど

 

    学年だより「理不尽」


 修学旅行初日にインフルエンザを発症した子がいて、その後さらに拡大することも懸念されたが、みなさんの自己管理能力の高さと体力のおかげで、広がることはなかった。
 我慢強く部屋に籠もってくれていた二人にも感謝したい。
 他にも体調を崩した子も何人かいた。住み慣れた家を離れ、他人と寝食をともにし、体験したことのない寒さのなかで、日頃しない運動をする … 。
 これほどストレスフルな体験を、今のみなさんはなかなかする機会がないから、ある意味体調がベストでなくなっても普通だと言える。
 その不調の原因が、スキーの疲労によるものか、気候だったのか、他人といたことか、睡眠時間の問題か、食事の内容だったか、またはそれらの複合なのかを自分なりに分析してみると、それもよい経験になる。
 今後何か大事なことをしようとする前に、「自分が気をつけなければならないのは食事だ」などと考えることができるからだ。
 逆に、非日常の環境に強い自分を見いだした人もいるかもしれないし、いつも以上に盛り上がって楽しかった人も多いだろう。強い肉体やメンタルに生んでもらったことを感謝しよう。
 ずっと部屋に籠もらざるを得なかった二人は、おれは何のために北海道まで行ったのかと、神様を怨んだかもしれない。
 そういう理不尽な仕打ちというのは、この先の人生でけっこう体験することになる。
 誰もがだ。いつ、どこで、誰が、どんな目に遭うか、誰もわからない。
 現実問題として、人生とは、思うようにいかないのがデフォルトだ。
 計画は計画倒れになり、期待していたことは期待外れにおわり、予想ははずれ、願いは叶わない。
 それが普通であると私たちもうすうす気づいているから、うまくいった時はうれしい。
 全てが上手くはこんでいくことも希にはあるけれど、たまたま運がよかっただけだったり、トータルで考えるとけっしてプラスではなかったり、なんてこともある。
 計画通りにもしくはそれ以上に努力しても、うまくいくかどうかは運に左右される。
 思い通りにいかない事態に遭遇したときに、どういう顔つきをするか。
 理不尽としか言いようのない事態になったとき、「これくらいの理不尽ですんでよかった、命まではとられないのだからありがたいぐらいだ」と受け容れられるようなら、運気が高まる。
 「なんでこんな目に遭うのか、自分ばかり」と文句たらたらでいる人は、そういう顔つきになる。
 文句ありげを漂わせている顔つきは敬遠されるから、自然に運気を下げる。
 修学旅行に遅れて参加した二人は、おそらく人生で初めて個人で飛行機に乗ってきたのではないだろうか。そうやってルスツまで来れたのだから、日本全国どこの大学でも受験にいけるだろう。
 近未来の大事な行事として大学受験がある。実力を発揮するために、勉強以外のストレスをいかに減らしておくかも考えないといけない。そういう意味で、今のうちにいろんな(できればキツめの)経験を積んでおこう。頭ではなく身体に蓄積させる経験を。

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普通

2017年02月20日 | 学年だよりなど

 

    学年だより「普通」


 ルスツリゾートの(みなさんは使っていないはずの)エレベーターの中に、こんな広告があった。


 ~ きれいな人の「なんにもやってません」は、たいていウソです。 ~


 ルスツリゾート内にある「アンチエイジング専用ラウンジ」という施設の案内だ。
 なかなかの真実を言い当てているようで、他のことにあてはめても同じ表現ができると思った。
 勉強ができる人の「なんにもやってません」は、たいていウソです。
 試合に勝ったアスリートの「たいしたことはやってません」は、たいていウソです。
 ビジネスで大成功した社長の「かわったことはやってません」は、たいていウソです。
 №1キャバ嬢の「特別な努力って、してるわけじゃない」は、たいていウソです … 。
 「ウソ」なのだ。
 結果をのこしている人は、努力をしている。
 平均的なレベルからみたら、相当大変な努力をしている。
 しかし、当事者にとっては、それがそれほど大変なことではないので、自覚症状としては「ふつうにやっている」程度であることが多い。
 斎藤孝先生の本に書いてあったが、東大生に「どれくらい受験勉強した?」と尋ねると、「いやあ、全然やってませんでした、ラッキーですよ」と答える学生がたくさんいるという。
 そこそこの大学で同じ質問をしたほうが、「受験は大変だった」と答える人が多いという。
 東大生にさらに聞くと、「ふだんは5時間もやってないですから、全然やってないようなものです」という感覚であるそうだ。
 「ふつう」レベルがちがうのだ。
 スキー場で、北海道内の高校生がすべっているのを眼にした人もいるだろう。
 あまりのレベルの違いに驚いただろうが、子供のころから滑っている彼らにとっての「普通」は、埼玉県の高校生にとっては、とんでもないものに見える。
 北海道の高校生は、「○○先輩はけっこう上手だったけど、オリンピックではさすがに厳しい結果だったね」という感覚だ。
 そういう意味で、「なんにもやってません」は「ホント」でもある。
 この旅行中、生活の合間に「普通に」ターゲットを覚えたり、数学の問題を解いたりしてた人がいた。夕飯のあと、「普通に」筋トレしている人もいた。
 やるべきこと、やりたいことは、生活のなかの「普通」に落とし込んでいくことが大事だ。
 丸三日スキーをすることも、友だちと五日間すごすことも一度経験すると普通になる。
 この経験を土台にして、自分の新たな「普通」を構築していこう。

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最終日

2017年02月18日 | 日々のあれこれ

 本隊の方から病人もなく元気にホテルをではじめていると連絡が入る。札幌で自由行動ののち、新千歳に集合し、夕方には羽田に着く予定。けっこう早めに空港に来てふらふらしている子も多いが、新千歳の快適さは来るたびに増していて全然あきないから、いい手だと思う。温泉まであるくらいだから。おみやげも、すべてが手に入る。初めて来たころは、どこそこの市場がいいとか、デパ地下の品ぞろえがいいとかいろんな情報をもとに歩いてみたものだが、トータルで考えたら空港が一番便利で、ないものはない。そういえば、昔なかなか買えなかったじゃがぽっくるは、ホテルの売店でも山積みされていた。

 居残り組はのんびり目の出発なので、朝ごはんを落ち着いて食べられた。この期間、揚げ物や炒め物を昔ほど食べられなくなったなあと感じていたが、白いごはんがおいしかった。北海道でこれだけのお米をふつうにつくれるようになるまで、先人たちがどれほどの苦労を重ねたことか。ロビーの片隅に、ご自由にお召し上がりくださいとおいてあるジャガイモもおいしかった。甘かった。

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五日目

2017年02月17日 | 日々のあれこれ

 朝食後、クラス別の見学コースに出発する。バスで3時間以上かかる旭山動物園コースを選んだクラスは、はやばやと8時前に出発。以後随時、北大コース、洞爺湖コースなどに分かれて出発していくのを見送った。

 本隊が出たあと、居残り組の体温を測ったり食事のだんどりをしたり自分の荷物をまとめたり。ひと段落するころ、天気が良くて早めについたという電話をもらったりする。ルスツは雪。札幌も雪になったようだ。

 今朝起きてテレビをつけたら、今日の東京は20度近くになるとニュースでいってて、はあ? と思ったが、実際この五日間こっちもあたたかだった。いままできてたなかで一番じゃないかな。明日は真冬にもどり、最高気温がマイナス4度と言っている。日本海側は荒れるそうだが、千歳のほうは大丈夫みたいだ。

 夕方、○○くん今日誕生日です! と担任にメールしたら、今クラスみんなで祝いましたと返信がきた。ちょうど札幌ビール園のジンギスカンのときにはもりあがれたのだろうか、よかった。

 インフルエンザで丸丸部屋で過ごさざるを得なかった生徒さんをなぐさめにいったりし、自分にとっては静かな五日目が終わった。保護者のみなさまも、そろそろ息子さんたちに会いたくなっているのではないだろうか。

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四日目

2017年02月16日 | 日々のあれこれ

 残り半分のクラスの写真を撮ってから、最後の実習スタート。インストラクターさんとはこれでお別れになる。去年の上越とこのルスツとあわせて丸五日間、きちんとスキーを習ったことになる。物事の状態に一番の近道は、プロに教わることだ。お金はかかるが、一番効率がいいし、長いスパンで見た場合、実は最も経済的でもある。なかなかスキーを五日習うことは大人になるとできないから、いい経験だったのではないだろうか。

 お昼のローストビーフ丼は、何回もきてて初めてのメニューだが、おいしかった。午後は班ではなく好きなものどうしで自由にすべれる時間。三日間、暖かい日が続いた。さすがに疲れはたまっているようだ。大人も同じではあるが。

 夕食には豚しゃぶがメインだった。相当の粘り腰で食べ続けているグループがあった。班長会議で、明日のクラス別観光の打ち合わせや、荷物を送るだんどりなどを確認し、あとは寝るだけ。

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三日目

2017年02月15日 | 日々のあれこれ

 文系クラスの写真撮影からスタート。写真にはぎりぎりかなというぐらいの雪。わりと大きめの雪で、北海道にしては気温高めな感じがする。実習がはじまるころにはほぼやんで、そのあとも比較的おだやかな日だった。けっこう快適にすべっている感じに見える。

 お昼は、昨日カツカレーで、今日はハンバーグハヤシライス。引率教員チームには少し重めなメニューだが、生徒さんたちは元気にたべている。午後になってけが人が出た。慣れてきたあとのほうが怪我しやすいの原則がある。一人はボーダーの方との接触だった。一年次に上越国際スキー場での実習を二十数年続けてきた。ただ、近年はスノーボードのお客さんが圧倒的に増え、しかも上越は初心者の方が多いようで、初心者スキー軍団ででかけるのには非常に危険な状態になってきていた。それで今年の一年から苗場スキー場にかえた。ここルスツは、あまりにゲレンデが大きくてボーダーさんとの距離感もあるのだが、それでも接触はありうる。さいわい、大事にはいたらなかった。もう一人膝を痛めた子とともに整形外科につれていった。

 インフルエンザは増えていない。夜は希望者だけのナイタースキー。午後の実習でだいぶ疲れているように見え、そんなには出ないかなと思っていたが6割くらい参加していた。

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二日目

2017年02月14日 | 日々のあれこれ

 雪の舞う中で開校式、そして実習スタート。覚悟していたほど寒くはないが、氷点下であることはまちがいない。上越国際とはさすがに雪質はちがう。去年初めてスキーをはいた子たちも楽しくすべりはじめたぽい。

 かわいそうなことに、インフルエンザを発症した子がいた。具合が悪いといってきたので熱をはかるとあきらかに急にあがった感じで、お医者さんに連れて行ったらインフルA型だった。あとは広がらないように祈るしかないが、夕方の班長会議でみんなで協力しあって、予防に気を付けようと話した。

 そのほかの子たちはいたって元気でわしわし食べている。はしゃぎすぎて壁を破損した子がいて叱ろうしたら、ほぼ泣き顔だったのでやめた。三分の一終了。そういえば、バレンタインデーか。下界にいてはかない期待に気をもむより、男子は山にこもって自分をきたえるのが一番だ。

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初日

2017年02月13日 | 日々のあれこれ

  先発班は9時半、後発班は10時発のANA便で新千歳空港へ向かう。朝の集合に宇都宮線の影響で遅れた子が数名いたが、事なきを得た。たまにある大きな運行障害が重なったらどうしたのだろう。経験はないが、そんなこともないことはない。きっと一瞬パニックになるけど、きっとどうにかできるのだろうとも思う。

  ほぼ予定通りのフライトで、千歳からバスで小樽に向かう。雪だが、わりと気温は高い。なので道が溶けた雪でばしゃばしゃになっているところが多く、むしろ北陸風の光景だ。運河をバックにクラス写真をとり二時間弱の自由行動。何か食べに行けばそれで終わりかな程度の余裕しかないので、個人的に文学館だけ見に行こうと歩いていったら休館日だった。月曜日だった。生徒たちは回転寿司にいったり、いきなりおみやげかいまくったり、市場で海鮮丼食べたりしてたようだ。駅前のドンキでおやつを大量購入するチームもある。

  そしてルスツスキー場に移動。きびしい山道を超えていくのだが、天気は悪くなかった。ふぶいてない中山峠っていままであっただろうか。到着後、レンタル用品の確認をし、入所式、からの夕食。全食ビュッフェ形式だが、中華中心のメニューだった。飛行機にのるときにカツサンドも配布してるし、自分はそれをお昼にしたが、生徒さんは小樽でいろいろ食べ、夕食ももりもり食べている。食べるために生きているような日だったが、その食べっぷりがうらやましかった。明日からカロリーを消費するからちょうどいいかもしれない。

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修学旅行

2017年02月10日 | 日々のあれこれ

 

 修学旅行が近づいてきた。今日は荷物の搬入日。
 大きな荷物を事前に北海道まで送ってしまう。
 朝、荷物をもってくる子ども達の誘導をしながら、相当の割合でスーツケースをもってきていることに気づく。
 年々というより一気に変化したイメージだ。昔はみんな、でかいマジソンスクエアバッグみたいのだった。
 自分も昨日アトレにいって小さめのスーツケースを買った。
 そのいきおいでユニクロでふらふらしてたら、先生、と声をかけられる。
 29期生の○○です。おー、ひさしぶり、バイトか。はい。先生修学旅行用の買い出しにきたんだよ。
 そんな時期ですよね。あ、君たちは飛行機とばなくて余分に一泊した代だ。そうですよー。
 今回は、ふつうに帰ってこれるだろうか。まず行けるだろうか。
 帰って荷造りしたら、ものすごく詰めやすかった。

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