水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

免疫力2

2014年09月26日 | 学年だよりなど

  学年だより「免疫力を高める(2)」

 真面目一筋で生きてきた人が、大人になってから何かの拍子に「遊び」にはまり、身を持ち崩すほどのめり込んでしまう … 、というような話がある。
 そんな時、「あの人は○○に免疫がなかったから」という表現で評したりするものだが、その言葉のニュアンスは全く正しいと、免疫学の第一人者である野本亀久雄先生(九州大学名誉教授)はおっしゃる。


 ~ 私たち人間にとって、軽い病気は体のトレーニングになるのです。
 体の仕組みには、いろいろなレベルで防衛線が張られています。
 すごくきれいな環境で生まれ育ってきたところに、初めてボーンと敵が攻めてきたなら、無防備なのは当たり前です。
 免疫がないから、ダダダッと敵は本陣まで攻めてきてしまいます。
 ところが、それまでに体がトレーニングを受けていれば、バリアが最後の砦まで何段階にも張られています。
 昔から言う予防注射は、狭い意味の免疫力です。
 実は最後の砦にたどり着くまでにいろいろなレベルごとに戦線が張られていて、なかなか最後までは到着できません。
 たとえできたとしても、最後にそこで闘えるのが「免疫」です。
 一方で、そういうトレーニングを受けた力を「免疫力」とも言うわけです。
 免疫力というのは、自分がもともと持って生まれたものと、みずからのトレーニングで培って強いものにしていったものとがあります。
  … 病気にかかったことで体がトレーニングを受け、同じようなあるいは似たような病気にかかった時に闘える、それが免疫です。
 女遊びばかりしてきたオジサンなら、ずっとトレーニングされているので、今さら若い女のコごときにはだまされない免疫があるんです。 (野本亀久雄・中谷彰宏『免疫力を高める84の方法』ダンヤモンド社) ~


 持って生まれた免疫力で病気になりにくい人は、抵抗力がある人と言われる。
 もともとの抵抗力はたいしたことがなくても、トレーニングによって免疫を身につけて、どんどん強い人になっていくこともある。子供のころ「体が弱い」と言われていた人が、いつのまにか風邪ひとつひかない大人になっている例も多々あるが、そういうことだ。
 生まれもって抵抗力の強い人はそれはそれですばらしいことだが、身体の弱い人も、小さなストレスを断続的に与えられることで、免疫ができてくる。
 ちょっと辛い経験、面倒な仕事や人間関係から逃げ回っていると、いつまで経っても成長できないのと同じだ。「女遊び」は早いうちにしておくものだ。
 さしあたり「受験勉強」ぐらいのトレーニングも、さくっと経験してしまった方がいい。
 無菌室に逃げ入ろうとばかりしていると、大人になって「大病」にかかる。

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免疫力

2014年09月24日 | 学年だよりなど

  学年だより「免疫力を高める」

 残り少ない高校生活でラストスパートをかけていくために必要なのは「免疫力」だ。
 免疫力が高まると、多少のことに動じない身体になり、いざという時に力を発揮できる。
 逆に免疫力が弱まっていると、少し気温が下がっただけで頭が痛くなったり、身体が重くなったりする。そうなった時、「大事をとって」学校を休んだりすると、ますます免疫力はおちていく。
 この人は、少し疲れたサインを出しただけで頑張らない方を安易に選ぶのだなと、身体が判断するのだ。アウェイの環境で実力を発揮するのに必要な「打たれ強い」身体とは真逆の方向だ。
 具体的には、次のような行動が免疫力を高める
 しっかり食べる、深く眠る、早起きする、すぐ行動する、外の空気を吸う、声を出してあいさつする、ゴミはそのつど捨てる、家の手伝いをする。
 日常的にやるべきことを淡々とこなしていくこと。勉強がせっぱつまってきたからといって夜更かししたり、睡眠時間をけずったりするのは、逆効果にしかならない。
 せっぱつまってきたなら、生活をリズムを早めていこう。駅からバス停までは早歩きする。教室を移動するときは、廊下や階段をさくさく歩く。歩くスピードを20%アップするだけで、その日の生産性は格段にあがるので、今日から試してほしい。


 ~ 試験が迫っていて、「今日一日、みっちり勉強しないと間に合わない!」と思っている日がある
とします。そんな日の朝、あなたは何からはじめますか?
「まずは眠気覚ましに、コーヒーか紅茶を飲もう」そう思ってお湯を沸かすとしたら……。
 それは理想的なスタートとは言えません。やる気にエンジンをかけたいなら、「まず机に向かう」のが正解。時間を惜しんで勉強に集中しなくてはならない日、私は、ウォームアップなどは考えず、本を読むことからはじめます。眠くてもまずは机に向かい、本を開くのです。
 まだボンヤリしていて、本の内容がスムーズに入ってこないこともありますが、それでも「形だけ」勉強をはじめるのです。5分ほど本を読んだら、その時点でお湯を沸かすために席を立ちます。沸くまでの間にまた読みます。沸いたらコーヒーを淹れて、飲みながらまた読みます。この方法なら、ウォームアップと勉強を同時にできます。
 まず机に向かうことは、気持ちのコントロールの上でも有益です。試しに、机に向かわずに「お湯を沸かす」ことからはじめた場合を想像してみてください。お湯が沸くまでの間、コーヒーを淹れている間、それを飲んでいる間、あなたはどう感じているでしょうか。
 「早くはじめなきゃ」――そう思っているのではないでしょうか。
 これは、心に余計な負担がかかった状態です。「はじめなきゃ」というプレッシャーは、思いのほか重くのしかかるものです。そのことがはじめるためのふんぎりを逆につきにくくしてしまうのです。皆さんも、ためてしまった仕事のほうが、むしろ、とりかかりにくくなってしまうことがないでしょうか。  (山口真由『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』) ~


 生活のスピード感をあげていくことで「免疫力」をつけよう。

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男祭り2014

2014年09月23日 | 演奏会・映画など

 吹奏楽秋の男祭り2014、今年も盛会のうちにおえることができました!

 ご来場、ご声援ありがとうございました!!

 

 この先は身内の方向けです。ああやって他校と一緒にやらせてもらうと、自分達の課題もはっきり見えてきます。和国さんの個人技に、城西さんのサウンドに、立教さんの安定感に、城北さんの完成度の高さに、慶應さんの圧倒的なパワーに負けないようにがんばりりたいと思います。エルカミの指揮はひやひやでしたが、なんとか務めました。

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男祭り2014

2014年09月22日 | 演奏会・映画など

吹奏楽秋の男祭り2014

9月23日(祝) 13:00開場 13:30開演 

新座市民会館 入場無料

明日です!!

東京新聞にも紹介していただきました。http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20140922/CK2014092202000155.html

 

出演順

1 県立和光国際高等学校 吹奏楽部男子

2 城西川越中学校・城西大学付属川越高等学校 吹奏楽部

3 立教新座中学校 吹奏楽部

4 城北埼玉中学校・高等学校 吹奏楽部

5 川越東高等学校 吹奏楽部

6 立教新座高等学校 吹奏楽部

7 慶應義塾志木高等学校 器楽部(東日本大会出場!)

8 合同演奏(「エル・カミーノ・レアル」他)          ご来場お待ちしてます!!

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勉強法(3)

2014年09月19日 | 学年だよりなど

  学年だより「勉強法(3)」

 勉強法を身につけることは、たんに教科書をどういう風に読んで、ノートには何を書いて … というレベルにとどまるものではない。
 先輩方が述べていた様々な方法も、どうすれば偏差値が上がるかという目先の技術論だけではなかったはずだ。
 「夏休みの勉強がうまくいかなかった反省をいかし、生活パターンを見直した」「自分は教科書よりも参考書大好き人間。ひとそれぞれ自分にあった勉強法を見つけよう」by豊田慶太郎先輩。
 「赤本は相手を知るためにこそ必要」「だらだら10時間より集中した4時間」「自分を信じよ。最初に選んだ方が正しい」by川口凌平先輩。
 「学校、塾、家と転々と場所を替えながら勉強し続けた。ただし16:00~23:00の間。めりはりが大事。睡眠も大事」「最後まであきらめなければ必ずワンチャンある」by工藤誠史先輩。
 目標を達成するために毎日をどうすごすか。
 その工夫は、大げさに聞こえるかも知れないが「生き方」だと思う。
 勉強は決して楽ではない。
 本気でやればやるほど、うまくいかない自分と向き合うことにもなる。


 ~ 勉強は決して「楽しいもの」ではないのです。「学ぶっておもしろい!」「楽しくなればやる気が起きる!」といったフレーズは、正直言って、一種の幻想か、実態をかけ離れたプロパガンダだと思います。
 もちろん、学ぶことにおもしろみなんて一切ないと言っているわけではありません。知的好奇心が満たされる瞬間のあれば、わからなかったことがすっと腑に落ちる瞬間もあります。そういう瞬間に知的な興奮を感じることは確かにあるでしょう。しかし何らかの目標を目指して、知識を自分の中に取り込むという「一大事業」の中で、そうした楽しさはほんの一部分に過ぎません。
 特に、知識を頭の中に定着させるという段階では、大部分はやはり、我慢と忍耐です。心地よい布団から這い出さなくてはならない朝があり、食事もそこそこに机に向かう夜があり、デートを早々に切り上げなくてはならない休日もあります。
  … では、この事実は本当に負の側面しかないのでしょうか。勉強が楽しくないと感じる方の中には、自分は勉強が苦手なのではないかと思う人もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、それは違います。
 勉強の得意そうな人でも、みんながみんな決して楽しんで勉強しているわけではないのです。勉強が楽しくないのは当たり前であり、苦痛を感じるのは自然なことです。勉強というプロセスそのものが私達の目標ではありません。試験に受かること、資格を得ること、勉強によって得られるその先のゴールが、私達の目標なのです。勉強は目標を得るための手段に過ぎません。そして、この手段が苦しいからこそ、その先のゴールにたどり着いたときには、本当に意味で「楽しい」と思えるのです。  (山口真由『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』) ~


 乗り越えて得られるものの大きさを考えたなら、今、受験勉強を本気でやらないのは、人生の大きな損失ではないかとさえ思う。

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勉強法(2)

2014年09月18日 | 学年だよりなど

  学年だより「勉強法(2)」

 山口氏の提唱する「7回読み勉強法」とは、ざっと次のような勉強法だ。
 1回目の読み … 「見出し」を頭のノートに写していく感覚で、全体像をおおまかにつかむ。
 2回目 … 全体像を意識しながらざっと読む。
 3回目 … 2回目と同様に軽く読み流していく。
 4回目 … キーワードを意識しながら読む。
 5回目 … 自分の中でキーワード同士の関係をつなげていく
 6回目 … 自分の読み取りが正しいかどうか確認していく。
 7回目 … 今一つわかってないところを補足するつもりで読む。
 1~3回目の読みで全体像をつかみ、4、5回目で内容を理解し、6、7回目で定着させていく、といった作業だ。ポイントは「繰り返し」にある。
 一回目の読みで、いきなり大事なところに線をひき、キーワードをノートにまとめていこうという勉強とは対極にある。
 かりに300頁の本でも、一回の読みに費やす時間は30分からせいぜい1時間。一回読んだら、なるべく24時間以内に次の回の読みに向かう。一日一回、一冊のテキストを一週間で7回読む。1日40頁強ずつ一週間読んでも、一週間で読み終わるが、定着の度合いはまったく異なる。
 気づいたと思うけど、これは『ユメタン』の学習法と同じシステムだ。


 ~ 「7回読み」という方法は、どんな適性を持つ人にもフィットする、と述べました。
 しかし疑り深い(?)方は、こんな疑問を持たれるかもしれません。
 「文章の要旨や本質をつかむセンスがなければ、何回読んでもダメなのでは」
 この疑問には、ハッキリ 「NO」とお答えしたいと思います。
 「書かれているもの」を理解することは、どんな人にも可能です。
 文章は、一見どんなに難解なものでも、意味がありさえすれば、必ず理解できるものです。7回でダメなら10回、10回でダメなら20回読めばいつかはわかります。
 そう、センスや才能ではなく、回数の問題なのです。
 確かに、難解な文章を一読しただけですぐに要旨をつかめる人なんて、おそらくほとんどいません。この章の冒頭でお話ししたとおり、「天才」はほとんどいないからです。難解な文章を一読しただけで、要旨をつかんでいるように「見える」人。それは読解のセンスというよりも、活字、特にその分野に関する著作をどれだけ読んでいるかという経験に負うところが大きいように思います。活字に触れれば触れるほど、反応は速くなっていくのです。 (山口真由『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』PHP研究所) ~


 網羅的に書かれた本を読み、暗記し、再現していくことが求められるのが受験勉強だ。
 本に書かれた内容をつかんだうえで問題点を指摘し、それを批判しながら自分の説を確立していく学問的勉強とは異なる。
 読んでわからなければ、10回でも20回でも読めばいいという、才能ではなく努力がすべてを制する勉強が大事だと山口氏は言う。

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勉強法

2014年09月17日 | 学年だよりなど

  学年だより「勉強法」

 土曜日、先輩達の「合格体験談」を聞きながら、こう思った。
 「やはり受験勉強はちゃんとやるにかぎる」
 何を今さらと思うかも知れないが、彼らが手に入れたものは、たんに志望校に受かったという結果だけではなく、生きていく上での大切な「武器」だと思ったからだ。


 ~ 「勉強のできる人」になるには、何が必要でしょうか。
 それは、「自分の勉強法」を確立することです。
 そもそも勉強とは、新たな知識に触れ、それを理解していくプロセスのこと。このプロセスをいかに短時間で確実に行えるか。勉強とは、その方法論です。 
 つまり知識を自分のものにするための最短距離を心得ていて、それを実践している人が、すなわち「勉強のできる人」ということになります。
 勉強法が確立できていると、ある意味とても「楽」です。自分の勉強法というレールに乗るだけで、他のことは考えなくてもゴールにたどり付けるからです。 (山口真由『東大主席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』PHP研究所) ~


 山口真由氏は、東大在学中に司法試験、国家公務員Ⅰ種試験に合格し、現在は弁護士として、またタレントとしても活躍されている方だ。
 山口氏の言う「勉強」とはもちろん、受験勉強や資格試験のことだけを指すのではない。
 世の中に出て、自分の仕事に必要な知識や技能を身につけていくための勉強だ。
 その勉強法を、彼女は大学受験や資格試験の勉強を通じて試行錯誤し、身につけていった。
 ちょうど先輩達が高3のときにいろいろ工夫して勉強を積み重ねたように。
 札場先輩がまず力説したのは、「手帳をもつこと」だった。
 その手帳は、①受験のスケジュールを記入する、②勉強の記録をつける、の二本柱で構成される。
 現物を見せてもらったが、無印良品で購入したというA5サイズのちょっとグレードの高いノートだった。
 それに、入試時期のだけではないスケジュール管理ページがあり、必要なプリントが縮小して貼ってある。
 そしてその他のページは主に日々の勉強の記録で、何月何日、何時から何時まで何をやったとけっこう細かく記してある。
 手帳として売られているものではないノートを、自分でカスタマイズし手帳化したのだ。 
 自己を客観化するために必要だったと札場くんは説明していたが、このびっしり埋まったノートを見ること自体が充実感をもたらし、自分に自信をつける働きもしていたであろうと推測される。
 「教科書を大事にしよう」という話もうなづけた。
 札場くんも言っていたように、たとえばセンター試験を作る大学の先生は、間違いなく教科書を見る。そこに書いている内容が入試問題に規準になる。大切なポイントだろう。
 赤本で出題傾向を調べたら、それも先ほどのマイ「ノート=手帳」に書いておく。
 この「ノート」は、まさに受験に必要な情報の集積地になっている。

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行列しない

2014年09月12日 | 学年だよりなど

  学年だより「次から次へと(2)」

 上武大学ビジネス情報学部教授で経済学がご専門の田中秀臣氏は、長年学生の就職指導にも関わってきた。人気企業ランキングに名を連ねるような会社が採用ターゲットにする学生の層を、田中先生は「就職コア層」と名付けている。東大、一橋をはじめとした旧帝大と、早稲田・慶應に代表される有名私大の学生を指す。約2万人がこの層に該当し、ここからいかに多くの学生を採用するかが、有名大手企業の人事戦略となるそうだ。
 つまり、学歴はあきらかに就職において一つのハードルになっているのだ。
 しかし、「コア層」には含まれない学生が40万人以上存在し、大手ではない会社が全体の9割以上を占めるのが、就職活動のフィールドである。
 大手以外の企業は、偏差値60の大学でも、40の大学でも、積極的に差を設けようとはしていない。そんなコストをかけていられないというのが実態だという。
 ただし結果的には、偏差値と相関関係があるような就職状況になっていく。
 田中先生は、その原因として、学生たちの就職に対する姿勢の違いを指摘する。


 ~ 就職コア層の学生たちと比較すると、非コア層の学生たちは非常にのんびりしています。彼らは1つの企業を受けることで手いっぱいになってしまい、複数の企業を同時に受けることはなかなかできません。就職コア層が分散投資型であるとするならば、非コア層は前述のように人気ラーメン店の行列型です。何十分もかけて行列が進んで、ようやくラーメンを食べるように、1つの企業を受けて、その結果が出てから、ようやくもう1つの企業にアプローチを始めるという形をとります。そのため、就職期間にトータルで受けられる企業の数が、就職コア層に比べると極端に少なく、2社から5社というのが平均です。 (田中秀臣『偏差値40から良い会社に入る方法』東洋経済) ~


 人気ラーメン店の前で行列をつくっている人というのは、言ってしまえば「暇な人」だ。
 学生時代ならではの時間の使い方と言えるかもしれないが、さすがに就職活動の時期になって、同じ時間の使い方をするのは、人生の貴重な資源を有効活用しているとは言いがたい。
 1社受けて結果が出るまで待ち、不合格になってから次の1社を受けに行くというのと、平行していくつもの会社を回るのとでは、自分のチャンスを広げるという点で格段に大きな差がある。
 この姿勢の違いは、日常のすべての面にあてはまることではないだろうか。
 電車の待ち時間をぼおっと過ごすのと、単語を暗記するのとでは、その瞬間ではわずかな違いだが、積み重なってものすごく大きな差が生まれる。
 たとえば今、数十名のみんなが指定校の希望を出しているが、その結果を見てから次を考えようというラーメン行列タイプの人と、平行して次の課題(自己投資)を進めていく人とでは、最終的に全く異なる結果になるだろう。
 今の自分にとって最も有効な時間の使い方は何なのか、そういうことを実践しながら学んでいくことも、この受験勉強期の大切な課題だ。

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次から次へと

2014年09月11日 | 学年だよりなど

  学年だより「次から次へと」

文化祭、お疲れ様でした。
 一昨日話したとおり、これからの皆さんに必要なのは、つべこべ言わずに大量にやることだ。
 「実は、夏休み中もそんなにはやれなかったのです … 」と内心後悔している人もいるだろう。
 しかし、まだ手遅れではない。
 今のレベルの勉強のほとんどは、情報処理能力が問われている。
 正しい方法で量をこなせば、かならず処理能力はあがる。
 ただし結果が出るのは、しばらく時間が経ったあとなので、そこまでがまんしてやり続けなければならない。
 夏休み中に相当頑張れた実感のある人は、その成果は秋以降に形になってくるだろう。
 今から積み上げていったことが結果となってあふれ出すのは、センター試験当日かもしれない。
 しかし、貯め続ければ必ずあふれる日はくる。
 自分には才能がないのではないか、能力が足りないのではないかと思い悩む人を見かけたり、相談を受けたりすることはたしかにある。 
 よくよく話を聞いてみると、たんに量が足りてない場合か、もしくはやり方に問題がある場合かの2パターンがほとんどだ。
 さらに言えば圧倒的に前者が多い。
 「それ」に取り組み初めた日のことを思い出してみるといい。
 高校にはいってから初めた人の多い部活、たとえばラグビー、アメフト、少林寺、ウエイト、吹奏楽、マンドリン … 。
 それを初めた日、現時点の自分をイメージしているだろうか。
 ほとんどの人は、それほど明確なイメージをもたないまま、なんとなくはじめて、いつのまにかのめり込んでいたというのが正直なところではないのか。
 まったくゼロからスタートして、全国優勝レベルに達した人もいる。
 ウェイト部の安中君にいたっては高校日本記録までぬりかえてしまった(おめでとう!)ではないか。
 自分の可能性を、たんにやりたりないぐらいで埋もれさせてはいけない。
 たかが勉強だ。
 大学受験でいえば、国内最難関とされる東大にしても、一年に3000人以上合格する。
 私学の雄、早稲田大学は、昨年度入試で全学部あわせて17000人の合格者を出している。
 たとえば、夏の甲子園で出場しベンチ入りできる882人(49校×18人)の枠に比べていかに広いことか。
 その甲子園枠に肉薄した選手が何人もいるこの学年のみんなにとって、大学入試ぐらい余裕ではないか。
 結果がどうなるか、いつ出るのか、出なかったらどうしようかなどと、悩んでいるいる暇はない。
 ひとつひとつの結果を待たずに、次から次へとやっていこう。

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片付け

2014年09月08日 | 日々のあれこれ

 一夜明けて、クラス、実行委員会、部活すべて平行して学校中の片付け。

 その後、3年生は大講堂に集まって学年集会。
 進路指導部長から、センター試験の願書の書き方について、パワーポイントをつかっての説明がある。
 このパワポの資料も入試センターがつくって配布してくれたものだという。ほんとに至れり尽くせりだ。
 その後、学年主任の話15分間をいただいた。

 まず推薦入試を考えている人向けに、志望理由書の根本的な考え方を説明する。
 今までこのようなことをしてきた自分が、将来こんなことを成し遂げたいと思っている、そのためには貴学で学ぶことが必要だ、という線をつなぐように書きなさい。
 そこに現れる「切実さ」が大切だ。
 これは実は推薦入試だけの問題ではない。
 その大学にはいりたいと切実に思うなら、一般受験であっても、まず相手のことを知ろうとするはずだ。
 過去問を研究して、その対策を立てて勉強し、本番で答案に思いをぶつける。
 この作業は、心をこめて志望理由書を書いて面接を受けるのと何の変わりもない。
 漠然とがんばって勉強して望みが叶うほど入試はあまくない。
 がんばるのは前提。
 この先、自分の「切実な思い」をどう形にしていくのかが大事だ。
 という話をした。

 放課後は、星野高校文化祭「星華祭」で演奏する曲の合奏。
 良いパフォーマンスにするには、暗譜が最優先課題であることがわかった。

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