水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

アンコン終えて

2013年11月23日 | 日々のあれこれ

 アンコンにクラリネットが出たのはいつ以来だろう。
 忘れてたら申し訳ないが、7期の内藤部長時代以来ではないだろうか。
 れつ、さかい、あかがわ君との四重奏(メンバーあってるかな)。
 あ、「ティコティコ」があった、村松部長の代か。
 初心者スタートのクラリネットメンバーが、一年半で他校と勝負になる状況になることは、なかなかない。
 今年は、同学年五人のクラメンバーが、みんな前向きに取り組んでいるので、アンコンにチャレンジしてほしいとけっこう早い時期に考えていたし、本人たちもその気だったのではないか。
 結果は残念だったが、点数的には入賞まであとわずか。正直言うと本番の調子はいいとは言えなかった。直前のリハ室の方がよかった。でも、それが実力ということなのだろう。
 この期間で随分音が変わった。音楽的理解も深まった。けっしてかっこつけでなく、賞と同じくらい、もしかしたらそれ以上に大切なものを身につけ、経験できたと思う。
 学年だよりにも書き、金子先生からもお褒めの言葉をいただいた「y=f(x)」の話にそっていうなら、彼らはこの期間で十分「x」は入れ続けた。目に見える「y」を得ることはなかったが、いわば彼らそのもの「f」を変えることができた。ちなみに、これを、われわれの業界では「成長」とよんでいる。
 ちなみに、大学のあり方うんぬんの答申を出してる方って、そのへんわかってないんじゃないかな。
 大事なのはfなんだよね。勉強(x)してるともちろんyは変わるけど、それ以上に人間が変わる。
 とくに高校のうちは、やみくもに勉強にのめり込む方が、中途半端な(大学の先生をクリアすればいいレベルの)プレゼン能力をつけさせることより、よほど人を成長させる。
 現場にいれば、そんなことは自明だ(と、おれは思うんだけどなあ)。
 サックスの面々も、本人たちにどれくらいの自覚があるかわからないが、実はずいぶん変わったのだ。
 アンコンに出た8人が核となって、そしてみんなが核レベルになってくると、バンドのfも相当変わるはずだが、どこまでいけるだろうか。 
 え? そうですね、顧問もですね。明日ちゃんと指揮のレッスン受けます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする