水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

距離

2013年11月19日 | 日々のあれこれ

 11月の本番ラッシュも残すところアンコンだけとなった。
 今日、練習の最後に、2チームに発表してもらった。
 クラ5は音色が、サックスはさらいきるかどうかが、残された時間内での課題だろう。
 どちらのメンバーも、合奏曲と平行して、よくがんばって練習してきたと思う。
 もっと残して練習させてあげたいと思った日もあるが、勉強に支障をきたしているのを見て見ぬふりをするわけにはいかない。
 何事もそうだけど、与えられた時間をどう使うか、つまりエネルギー分配が人生の妙であって、いくら好きなことでも一日に28時間をそれに費やすことは不可能だ。
 いくら好きな人と一緒にいたくても、仕事もせずにいちゃいちゃし続けるわけにはいかない。
 好きな人とすごす時間を大切にしたければしたいほど、一緒にいない時間をより有効に使わねばならない。
 楽器を吹いてない時間は、指の練習はできてないかもしれないが、音楽的感性は1秒後に変わることもある。
 難しい問題を考えに考えて、あきらめて一晩寝て起きたら、すらすら解けるようになることもある。
 仕事で行き詰まったとき、いったん忘れたふりしてほったらかしておいたら、あっけなく解決の糸口が見えることもあれば、時が解決してくれることもある。
 自分ひとりで抱え込んでいる状態というのは、自分が自分の意識のなかで解決しようとしている状態だ。
 無意識や、からだ自身にまかせてしまう方がいい場合も多い。
 ほかの人に相談してみるだけで、変わることもある。
 たいへんな時ほど、息をはいて、一歩ひいてみるのがいいのではないだろうか。

コメント
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