水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

11月6日

2013年11月06日 | 学年だよりなど

 学年だより「見極め」


 ~ 「あきらめない」で頑張る姿勢というのは、魅力的で意味のあるものだと思います。
 ただし大事なのは、「何に対して、どうあきらめないで頑張るのか」。
 たとえば好きな異性がいる。あきらかに拒絶されているのに、「俺はあきらめないぞ!」とつけ回していたら、これはただのストーカー。相手があることに関しては、こちらが一方的にどう頑張ってもダメな時はダメなんです。 (佐藤優『人に強くなる極意』青春出版社) ~


 「拒絶」されも、それを望むときにはどうすればいいか。
 拒絶されない自分になるしかないのである。
 自分が変わらないままで追い求めるのはまさに「ただのストーカー」であり、周囲の人もイタイ存在として見ているのは間違いなく、気づいていないのは自分だけという状態になっている。
 それが何であれ、今の時点で自分が望んでいるものと、自分の現状とを考え合わせたとき、「ただのストーカー」になってないだろうか。
 松坂大輔選手が「将来メジャーリーガーになって100億円稼ぐ」と小学校の文集に書いていたことが話題になったように、成功した人が、若かりし頃、自分の将来を予言するような夢を紙に書いていたという話はよくある。
 ただし考えないといけないのは、「将来プロスポーツ選手になって活躍する」と目標を書いている人は、日本中に相当数いるということだ。実際にはその夢をかなえる人の何倍もいる。
 逆に、そのように書かずに、大きな成功を収めた人もたくさんいる。
 もちろん「夢は願えば叶う」という言葉を、嘘だとは言わない。
 ただし、何を夢と設定するか、そしてそのあとどんな日々を送るかによって、全然結果は異なる。
 目標をもつのは大事だ。
 たとえ現時点は夢物語のようなものであっても、目標として設定しないことには始まらない。
 目標があるなら、その実現に向けての努力を毎日できるかどうかがすべてだ。
 一度に何時間取り組んだというより、「毎日」やるという条件はかなり重要だ。
 意図的にがんばらなくても、気づいたら毎日その努力をしてしまっていた、という状態になってしまえば、その目標の実現可能性は相当高い。
 逆に、よほど無理しないと取りかかれないものであった場合、それは自分に向いてないことである可能性も高い。


 ~ やはり人にはそれぞれ適性というものがあります。適性のないものにいつもまでもこだわるより、本当に自分の適性に合ったものを探した方がいい。 … 「あきらめない」という気持ちがそうした客観的な判断力を失わせ、かたくなになり、「執着」になると、自分にとって決してプラスになりません。いまの自分の頑張り、「あきらめない」気持ちを冷静に見つめ直して、それが執着になっていないか、まずは見極めることが大切です。 ~

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