アス 2019
70点
1分映画批評です
9月6日公開のジョーダンピール最新作
アス、
9月16日ようやく見てまいりました
山梨で上映してなくて
ほんとにようやくスケジュール合わせて
いろいろありまして
京都のTジョイ京都で見てまいりました
映画のキャッチコピー
私たちがやってくる
じゃなくて、僕が普通に行く
って感じ
で
なんで2週間遅れで
再生数も伸びないだろう
アスの解説レビューを
やるのかというと
おそらくまだ
誰も触れていないだろう
謎がありますし
そこに対する僕なりの解説を
きちんと残しておきたいなという
そういう感じです
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では
映画アス
誰も触れてない謎というのは
なぜテザードが作られたのか
そして
なぜ停電するのか
という2点です
まずは
なぜテザードが作られたのか
これについては
不思議と他の方
触れられてませんが
というより当たり前すぎて
触れてないのかわかりませんが
僕はジョーダンピール監督は
前作も今作も
共通してる作家性があると思っていて
何かと言うと
とってもロジカル
ということです
何をするにしてもそこにロジックがある
ゲットアウトでも、
絶体絶命のピンチの時にも
ただの偶然じゃなくてちゃんも
ロジックありましたし
映画みる時に粗探ししがちな
僕としては
ジョーダンピール監督は大敵というか
信頼出来るっていうね
けど今回アスを観た時
ん?ってなったのが
テザードっていうドッペルゲンガー?
クローン人間に設定が
ちょっと現実的じゃないな
というかジョーダンピールの
リアリティライン超えてねーか
とも思ったんですが
ある仮説を立てると全然
非現実的ではないっていうね
そしてそれが
今作が監督が町山智浩さんに語った
特権とは何かっていう部分に
強烈に繋がってる
っていうエウレカ
というか
発見した時、
怖すぎて布団に足入れちゃうみたいな
そういうのがありました
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で
引っ張ってもあれなんで
先に言いたいんですが
言う前にまず
1986年のハンズアクロスアメリカに
触れていきます
ハンズアクロスアメリカ
これは東海岸と西海岸を手を繋いで結ぶ
っていうチャリティーイベント
で、実際は都市機能を麻痺させるし
募金もそんなに集まらなくて
非難轟々だったみたいですが
そもそもなぜこれが行われたかっていうとこ
ですよね
僕は国家規模のブロジェクトって
何かしらの裏の意味があるというか
むしろそっちがメインというか
今度開かれる東京オリンピックも
国立競技場をわざわざ立て替えることに
便乗して、
明治神宮あたりの建物の
高さ制限を緩和して
高い建物バンバン建てれるようにしたり
あと消費税あげも
社会福祉うんぬんとかいって、
法人税減らしまくったり
そんなん論外なんですけど
とにかく
国家プロジェクトには裏の意味があるよ
っていうね
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そんでハンズアクロスアメリカ
なんていう訳の分からないチャリティー
やったかというと
僕の仮説ですけど
冷戦対策だと思うんですよ
どういうことかと言いますと
1986年がハンズアクロスアメリカ
で
マルタ会談で冷戦が終わったのが
1989年っていうね
だから
1986年てまさしく冷戦の末期ともいえる
年ですよね
それまで冷戦っていうのは
すごく簡単に言うと
核兵器の量とか
宇宙開発とかで
競い合ってきた
でもそれはある一定のレベルに達すれば
意味が無いというか
変な例え
1人を殺すのに銃弾1万発もいらないよね
って
でも銃弾の数をひたすら競ってたのが
冷戦の初めですよね
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で
その後色々あると思うんですけど
結局冷戦の本質ってのは
ソ連に出来ないことをやる
そして
あらゆるリスクに備える
って
ことなんだと思うんですよ
だから
アメリカはソ連が絶対に出来ない事を
やるため
まずはハンズアクロスアメリカをやった
ソ連
国の面積ロシアが1位
アメリカは3位
ロシアの半分くらい
けれど
人口は
アメリカ3億人
ロシアは1億4千万人っていう
国土と人口の差がある
だから
ハンズアクロスアメリカ
みたいなことは
ソ連には絶対に出来ないんですよ
だからある意味
原点回帰的な
俺たちこんだけ人数いるからな!
っていうそういう人数の喧嘩対策というか
しかもおれたちこんなに
手を繋いで仲良しだもんねー
っていう
数の多さと結束の強さを
ソ連に世界に見せつけるっていう
そういう側面もあったと思うんです
で
ジョーダンピールはそこからさらに
ここからは僕の妄想というか
ロジカルシンキングというか
でもソ連側としては
いや、ま、別に核兵器で全員殺せるけどね
みたいな考えに至りますよね
で、アメリカ何を考えたかというと
核シェルターの設置
そしてそこで暮らすアメリカ人っていうね
だから
仮にソ連が核兵器打ち込んできても
表のアメリカは消えるかもしれないけど
アメリカの地下には
クローン人間が大量にいるよ
っていう
そういうソ連の動きの二手三手先を見据えた
計画があってもおかしくないよね
ってそういうとこに
着想を得てるとも思うんですよね
とにかくロジカルな
ジョーダンピール監督のことなら
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だから
冷戦開始1947年から
もっと前から
クローン人間をコツコツ作り
地下にどんどん住まわしてった
そして能力の習得として
地上の人間の動きを真似る
っていう設定も
双子が何度か出てきますけど
双子の動きがリンクするっていうところを
強調してたので
そこを電子制御なのか遺伝子組み換え技術
か
わかりませんが
そういう技術を応用しての
双子のリンク
地上の人間と同じ能力のアメリカ人を
用意してたっていうね
そういう設定なんじゃないかと思います
その計画はもちろん破綻してるんですけどね
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そんで2つ目
繰り返される停電の意味ですが
テザードが出てくる前って絶対停電するんですよ
遊園地も、別荘も
アレは何故かっていうと
エスカレーターが止まるからですよね
考察で
下りのエスカレーターは
貧困から抜け出せない現代社会の比喩
とか言ってる人いますけど
それよりもまず
停電したら
エスカレーター止まって階段として使えるでしょ
って思うんですよ
だから
停電すると
テザードたちが地上に上がってくるわけです
ちなみ核シェルターであれば
アメリカの至る所に出入口があるわけですから
一気にテザードたちが
地上にやってくるってのも
交換誘拐されたのが
アデレードだけじゃなくても
おかしくないですよね
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なので
映画アスは
貧富の格差のメタファー
っていう見方も当然できると思いますけど
それよりももっと大きな特権
勝手な論理で勝手に制度を作れちゃう
国っていう最強の特権の怖さを
描いた映画なんじゃないかなと
思いました
だから
最強の特権ってやっぱり
勝手にルール決めれることだと思うんですよ
明日からお前犯罪者な、って
そういう法律がバンバン作られてるんですよ
香港の逃亡犯条例改正とか
日本の緊急事態条項とか
アメリカの移民摘発とか
そういう流れが世界中にある
その逆をやる
国の勝手な
ロジックで作られたクローン人間が
国を転覆させる
国の作った法律とか制度を無視して
クローン人間の方法論をとる
でもそれって国がやってること同じだよね
そういうのを
浮き彫りにしたかったんじゃないかなと
だからずっと
何かの対象にあり続けた
アス
って目的語ですよね
SVOのOですよね
アスのままだとSにはなれないんですよ
だからアス、がUSを名乗って主語になる
USをアスにする
SVOの
SとOの逆転を込めた
映画タイトルにもなっているので
ほんとに
英語習っといてよかったな、
じゃなくて
国の特権ってめちゃめちゃやばいよっていう
でも
その特権にしっちゃかめっちゃか
されされ続けてるんだよ
っていう
監督が警鐘を鳴らしてるようにも
感じられて
怖さが映画の中だけで完結しない
むしろ、
映画の中では完結してる恐怖が
現実では継続してる
そういう
ちょっと他のホラースリラー映画とは
ちがった後味
最高最悪の後味の映画だなと
感じました
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僕、こういう
陰謀論とか妄想とか大好きなので
今回そちらをベースに解説してみました
ほかにも
凶器が
ゴルフのパターとか、暖炉のアレとか
なのは人間の進化のどうのこうの
とかもありますけど
そっちは誰かがやってくれると思うので
僕はここら辺で終わります
それでは最後までご視聴いただきまして
ありがとうございました
1分映画批評でした
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