やっつけ映画批評!

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お伝えするやっつけ映画批評!

82年生まれ、キム・ジヨン 2020 90点

2021-09-20 21:13:49 | 映画
82年生まれ、キムジヨン 2020 118分
90点


仕事を諦め、専業主婦として生きる
キム・ジヨン、、


2019年韓国での動員数367万人
この年7位の動員数を記録した
この映画、久々に
素晴らしい映画を観たなという
感じがありました

こういうのがあるから
映画ら止められないんですよね

82年生まれ、キム・ジヨン
どういう映画かと言いますと

たぶん37歳くらいの
どこにでもいそうな専業主婦の日常と
彼女の過去の経験を
淡々と描いていく

言ってみればそれだけの映画なんですが

その何気ない日常の中に溢れかえる
女の人の生きづらさ

舞台は韓国だけど
世界にも、特に日本にもいまだ根強く
存在している

ジェンダーですよね

社会的文化的に作られる
性区分ってやつですね

女の子はピンク
男の子はブルー
からはじまり

女は家庭
男は会社

っていう
いつまでやってんだよこれ
特に日本

男女格差ランキングで世界120位の日本で
お馴染みのジェンダーあるあるを

主人公の女性の現在と過去を通じて
これでもかと
観客に突きつけてくる
ぶつけてくるんですよ

しかもそのぶつけ方が
決して乱暴大袈裟な描写ではなく

ごくごく自然な
どこにでもあるような
どうってことない
日常、社会のワンシーンを切り取って

世界にはびこるジェンダー意識の
無駄さ、悲しさ、理不尽さ

そんでそのジェンダー
というより
男社会が勝手に作ったジェンダーで
押しつぶされていく女性達の
不自由さが
どうしようもなく痛々しいんですけれど

どことなく希望も感じられるっていう
すごいバランスになってるっていうね、、

若干主人公が綺麗すぎる感もない
容姿がイマイチだったらもっと無理ゲーに
なってた感もあったんですが

とにかく
これから結婚してる人もしてない人も必見

男社会を築き上げてきた
クソ野郎どもも必見の

ほんとに傑作
ほんとに皆に見て欲しい
アラサー、アラフォーの地獄映画でした〜



レミニセンス 2021 60点

2021-09-17 21:56:44 | 映画
レミニセンス 2021 116分
60点


記憶を調べることが出来る
ヒュージャックマン、、




ダークナイト、インターステラーなど
の脚本をつとめた
ジョナサンローラン
(クリストファーノーランの弟)
が制作に
携わっているので

記憶潜入もの、水に沈んだ世界、
謎多き美女、と
考察多めのSF映画と思ってみると
かなり肩透かしを食らってしまう内容の
作品

というか
考察の余地はほとんどないような
いつものハリウッドサスペンスというより

火曜サスペンス劇場をみているような
感覚を味わえる作品となっておりました



そもそもまずね

水に沈んだ町とか
戦争によってなんやかんやあった
みたいな設定がほとんど生きてなくて

どういう国家体制で、
インフラで、産業があって
どういう経済、生活があるのか
よくわからないもんで

なんかヴィジュアルが弱いから
水に沈んだ設定を取ってつけた感が
ムンムンだったのと

さすがのさすがに
色々知ってからも女の人に固執する
主人公がちょっと子供っぽすぎるなってのが

鼻について
しょうがなかったりもしたんですが

ぶっちゃけた話
考察系のSF映画ってのが
個人的にあんまり好きじゃないので

精進料理食べに行ったつもりが
イタリアンだったみたいな

考察系のSFと思ったら

色んな愛憎が渦巻いて
二転三転する
火曜サスペンスだった

っていう
色々と言いたいことはあるけど
退屈はしない予想外の話が見れたので
不覚にもちょっとワクワクしてしまったので

そこまで嫌いになれない映画だなと
思いましたね

記憶潜入設定も
ほんとにただサスペンスを
盛り上げる機能としてしかなかったので

ただ真実を浮かび上がらせるだけっていうね
はい

繰り返しになりますが
考察の余地皆無の

近未来SF設定を取り入れた
気軽に楽しめる火曜サスペンス劇場だと
思ってみればそこそこ楽しめる
なんちゃって記憶潜入映画でした〜

ケイト 2021 60点

2021-09-15 22:26:00 | 映画
ケイト 2021 106分
60点

東京で最後の仕事をはじめる
女性の殺し屋、、




NETFLIX配信限定ですが
日本を舞台にしたアクション映画です

この仕事が終わったら
暗殺者をやめるんだ

っていう壮大なフラグを立てた
女性の暗殺者が
最後の仕事をするけど、トラブルに
巻き込まれて、、

という超ベタベタな設定と
字幕ないとかなりきつい
外人役者さんの日本語セリフが
あったりと
かなりキツめのクオリティではあるんですが

外国人が思い描く
日本の姿がなんだか微笑ましくもあり

あーこういう風に日本て思われてるんだ
っていう変な虚しさもありと

外人が作る日本料理的な
日本風の変な味付けがなんとなく癖に
なって最後まで見てしまったなというのが
正直な感想ですね


アクションや設定に何か新鮮味が
あるわけでもないし

ストーリー展開もわりと読めるし
ぶっちゃけ良いとこなしなんだけど

わー
ここでこの日本人役者出てくるかとか
こんなの日本じゃねーよとか

なんで黒幕はそんなまどろっこしい
ことしてんだよ、普通に殺せよとか

そもそもやっぱり
日本語話してるけど日本語字幕つけてくれよ

とかもか突っ込みながら観るのが
いいのかなあと思いました


序盤のカーチェイスだけは
超テンション上がったんですけどね
結局それを越えられなかったなあとね

はい
ベタベタなストーリーなんだけど
外人さんが作った和食的な味付けが
癖になるかもしれない
アクション映画でした〜


ウォードッグス 2016 75点

2021-09-15 22:04:05 | 映画
ウォードッグス 2016 114
75点

イラク戦争向けの武器を
アメリカに売ろうとする2人の青年、、


ハングオーバーシリーズの
トッド・フィリップス監督作品です


戦争で使う武器の商社マンとして
なり上がろうする
サクセスストーリーなんですが

めちゃくちゃ面白かったです


そもそもまず実話ベースなので
細かなエピソードの一つ一つの
説得力が段違いで

頭の中で起きてないっていうか
まじかとなるエピソードの連続なのが
まずよくて

ついでしかも
武器商人っていう観てる人の99パーが
おそらく知らない仕事の話なんだけど

こういう仕事で
こういうトラブルが起きてて
めちゃくちゃヤバい

っていうのが
ちゃんと伝わる
仕事でミスった時のあの感覚を
味あわせてくれるっていうのが
仕事映画としてまず合格点でしたし

トラブルの対処法の中に
仕事あるあるみたいなもんも
入れてくるっていうね

あとあと
ライフワークバランス
仕事とプライベートのバランスも
えがいてて

金か家族か
リスクか安心か
みたいな天秤の揺れ動きもなかなかに
楽しめました


ちょっと最近映画見るモチベが
下がってたんで
こういう映画みれて
ほんと良かった思いました

えー
戦争反対だけど戦争は儲かる
武器の専門商社マンすごいぞ映画でしたー

ザスイッチ 2021 65点

2021-09-06 22:20:58 | 映画
ザスイッチ 2021 101
65点

猟奇殺人犯と魂が入れ替わってしまった
陰キャラ女子高生、、



ハッピーデスデイで一躍有名になった
クリストファーランドン監督作品です

男女の入れ替わり設定の映画は数あれど
今作はその落差の幅が
最高レベルで

ギャップコメディとしてまず優秀だと
思いました

そもそもまず
ガタイがめちゃくちゃいいのに
顔が面白いヴィンスヴォーンの
猟奇殺人鬼っぷりがよくて

冒頭10分で
ガチンコにやばいやつ
うーわ、こんな見たことないような
殺し方すんのかい、っていう
フレッシュなスプラッター感覚があって

それを女子高生の姿になっても継続しちゃう
っていう

フレッシュなスプラッターだけで
ご馳走様なのに
そこにギャップコメディが
乗ってくるっていうね


で魂が入れ替わることで起こる問題

女子高生の体だから、筋力が全然弱くて
上手く殺せなかったり

殺人鬼の体だから、めちゃくちゃ力強かったり

みたいな
入れ替わることで起こる問題も
随所に散りばめてくれるもんで

スプラッタースリラーとしての
ヒヤヒヤ感、グロいの見たくない感は
あるんだけど

ずっとニヤニヤしていられる
そこの食べ合わせは
なかなか良かったと思います

ただ
見所はそれだけで
ハッピーデスデイであげたハードルは越えられなかったなというのが正直な感想です

でもまー
ちょっとグロいけど
十分に楽しめる
スプラッターコメディ映画でした〜