At the terrace テラスにて 2016 95分 70点

At the terrace テラスにて 2016 95分

70点

金持ちのパーティー終わりに

テラスに集まった男と女たち...

CMディレクターとして活躍する

山内ケンジさん

監督脚本作品です

豪邸のテラスでたまたま居合わせた

いい大人の男女が繰り広げる

他愛のない会話劇

なんかここから恋愛展開になってくのかなあ

なんて軽い感じで予想してたんですけど

全然違う

徐々に見え隠れする

キャラの濃い登場人物たちの

かかえる毒っけのある本音が

じわじわと張り巡らされていくのは

とても見応えがありました

役者たちも

決して一軍の役者ってわけではないんですが

どこかで見たことある

曲者揃いで

逆に一軍役者がいないことで

会話のパワーバランスが

全く読めず、会話だけで

その場の雰囲気がコロコロと

変わっていくのは

とても楽しめました

で

パーティー終わりのテラスっていう

舞台設定が絶妙で

パーティーっていうある種

建前や見た目が重視される場

だけど

それの終わり、ロスタイム

少しづつ本性を表し始める

参加者たち

建前ＶＳ建前

だったのが

建前ＶＳ本音になって

しまいには

本音ＶＳ本音

となっていくのは最高でしたし

しかも

テラスの会話の組み合わせ

この人とこの人喋ったらどうなるんだろ

あれ

うわ、次この人とこの人しゃべんの？

みたいな会話の組み合わせも無数にあって

マジで

テラスだけでの会話劇なんですが

最後の最後まで

いい緊張感

いいワクワク感があったナイスすぎる

テラス会話劇映画でした〜

ヴィランズ 2019 60点

ヴィランズ 2019 88分

60点

強盗の後に立ち寄った家の住民が

サイコパスだった、、

出てくる人物全員悪者

ゆえにヴィランズというタイトルの

映画ですが

正直こんなもんか感あふれる

普通のスリラー映画でした

まず

主演2人が強盗するあたりのくだりは

笑えて、

お、いいじゃんいいじゃん

とも思うんですけれど

その後の展開

主演2人が

サイコパス夫婦の家に入ってからは

特になんてことの無い

あー、そういうことになるんなら、

そういうことになるんでしょうね

はいはい

あーはいはい

っていう

どこかでみた設定

どこかで味わったことある感覚と

特にこの映画ならではの

面白みのようなものはありませんでした

ただ

定石、セオリーは外してないので

なんとなくな緊張感を感じながらも

最後まで見てしまったので

そこそこは楽しめるんですが

だったら

ほかの映画見た方がいいよなあー

と思う

平凡なスリラー映画でした

アングスト/不安 2020 55点

アングスト不安 2020 87分

55点

刑務所から保釈された殺人犯は

再び誰かを殺そうと思う...

オーストリアで1980年に

起きた実際の出来事を元に作られ

1983年に公開されたものの、

すぐに上映禁止になったという

いわくつきの映画ですが

2020年に日本で公開されるという

どうした日本案件なんですが

終始不気味な雰囲気に包まれては

いるものの

なんか変な映画だったかなあと思います

まず

主人公の殺人犯の人生が簡単に説明され

その後、彼のナレーションとともに

事件が進行してくっていう

殺人犯の思考回路丸わかり

起きてること全部わかるっていう

ストーリーなんですけど

ちょっと殺人犯がボンクラ

もちろん狂気じみてて怖いは怖いんですけど

ちょっとボンクラすぎて、

もっと頭がめちゃくちゃいい

もしくは絶対的な価値観を持ってる

強いサイコパスを期待してたんですけど

頭が悪くて、行き当たりばったりタイプの

サイコパスだったので、

ちょっと期待はずれだったってのはあります

それでも

その行き当たりばったり感を

無理やりねじ曲げて正当化してみたり

受け入れられなくて怒り狂ってみたり

の

思考形成も

ナレーションで逐一伝えてくれつつも

狂人にされるがままに

されていく被害者たちの姿ってのは

痛々しくて

40年前の映画とは言え

侮れない怖さがありました

ただ

映画にエンタメやカタルシスを得たい

僕みたいな人間にとっては

正直退屈なところもあったのも事実で

あまり強くおすすめ出来ない

変なホラースリラーの域を出ない

サイコパスの思考を辿れる映画でした〜

リトルモンスターズ 2019 60点

リトルモンスターズ 2019 94分

60点

幼稚園の遠足先にゾンビがいた...

幼稚園児の幼さ純粋さと

ゾンビの残虐性、グロさの

対比がなかなか面白い

ゾンビコメディでした

遠足先にゾンビがいて

パニックになるかと思いきや、

引率役の先生と

ヘタレ糞バンドマンが

子供たちをパニックにさせないよう

必死に平静を保つ

ゾンビという危険を

物理的にも精神的にも

園児から排除する

っていう

2つのミッションがあって

お、なかなかいいんじゃね？

とも思ったんですが

ゾンビの動きがとにかくノロノロなので

割とイージーゲーム寄りでしたし

幼児の精神的なケアも

まー、誰でもするよねこれくらいなら

的なものに留まっていたので

そちらもあまり面白くありませんでした

うーん

やっぱりゾンビ物となると

ゾンビをどう工夫してやっつけるか

のアクションって

結構大事になってくると思うんですけど

特に、なかったんですよね

ノロノロゾンビを

スコップで殴るだけですからね

かといって

登場人物の会話で笑えるかと

言われれば、そっちも大したことないので

ゾンビランドあたりが

同じ味付けの映画だと思うんですが

ゾンビランドと比べると圧倒的に劣るかなと

思う

残念ゾンビコメディ映画でした

グランドジャーニー 2020 75点

グランドジャーニー 2020 113分

75点

渡り鳥に飛行ルートを教えようとする

変な学者...

フランスの冒険家、

ニコラヴァニエが監督をつとめます

絶滅危惧種の渡り鳥に安全な飛行ルートを

教えよう

って一見、意味不明な設定かもしれませんが

鳥の始めた見たものを自分の親だと

思い込むっていう習性を活かした

というか

そもそも実話ベースの話なので

渡り鳥初心者にも分かりやすく

導入の説明をしてくれるので

すっと物語に入って行けました

で

映画はロードムービーの運びに

なって行くんですが

出発までのゴタゴタ

陸路でのゴタゴタ

そんで

空でのゴタゴタと

いい感じにゴタついてて

道中の面白さももちろん

あるんですけど

タイトルの

グランドジャーニーってタイトルの

奥行きが観てると

ドンドン広がっていくってのが

見事で

1人の人間のグランドジャーニーと

思いきや、

実は後世に残さなければいけない

偉大なる1歩

環境保護、動物保護について

一旦、立ち止まってちゃんと

考えてみよう

的な味わいになってくのが

素晴らしかったと思います

ただちょっと

全体の距離感

全部のルートは、何キロで

今何キロ進んでんの？

1日どれくらい進むの？

みたいな

距離感が全然わからなくて

ちょっと

話にメリハリがなかったような気もします

ただ

この映画、大分濁してレビューしてますが

下手なレビューに当たると

面白さ半減してしまうかもしれないので

このレビューみたら

直ぐにでも見て欲しいなと感じる

渡り鳥に安全なルートを教えよう型の

ロードムービーでした