やっつけ映画批評!

主に映画を
あらすじを1行で!
ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

静おばあちゃんにおまかせ(中山七里)/75点

2016-05-30 11:37:16 | 小説
元裁判官のおばあちゃんに犯罪相談をする女子大生...。



短編集です!

警察の知り合いがいますので、いろんな事件が起きるのですね...女子大生のもとには。
流石としか言いようのない質の高い短編集です。

いつものデカ盛りは影を潜めて、非常に読みやすく、テンポがよいです。

多少こじつけ感もあるけど、知的で論理的な話運びは安心感あるし、短編同士を結びつける登場人物らの成長と色恋も等身大で好感。

ラストこそ蛇足かなあと思うのですが、
ここまで質の高いで短編集は初めてでした!

転送密室(西澤保彦)/60点

2016-05-30 09:42:13 | 小説
超能力犯罪にいつもの三人が挑む...!




今回は鍵あけだけの超能力だけでなく、
幻覚、分身、タイムリープとバリエーションに富んでいて良い。

能力の制約色々あるけれど、理解できるので脳汁分泌気持ち良いです。


核心を突かないまどろっこしいスタイルとくどいコメディラインは健在ですが、
超能力の面白さがあるので、案外読めます。

ただ今回は超能力設定に力を入れたのか、謎解きは弱め。


しかーし大正義短編集なので読み口は軽くてよいですね。

5分で読める!ひと駅ストーリー 乗車編(作者多数)/50点

2016-05-21 06:59:30 | 小説
1話読書5分電車舞台縛りののお話が25話収録激短編集です。

ミステリ作家、ラノベ作家揃い踏みで、
ジャンルはなんでもござれです。

しかし中身は
気軽に読める、とはいえない出来。

もちろん成功例もあるのですが

限られた枚数でひねりのある話を最大限に作ろうとすると、やはり出てくる情報不足説明不足になるか、
ミニマムな話を最大限に引き伸ばして、
どうでもいい話に仕上げるかのどちらかが多いです。

深みを出そうと、文面に出てくる情報を切り詰めているので、かなーり想像力を使って読むのが面倒になったり、
席を譲る描写を思いっきり引き伸ばしたりして、あー面倒くさい...。

やっつけ仕事感ハンパないですよ...(笑)

スタート!(中山七里)/60点

2016-05-20 06:26:31 | 小説
「厄災の季節(連続殺人鬼 カエル男)」を映画化しようと奔走する映画製作チーム...!




製作委員会方式の映画製作をディスりつつ、映画愛(中途半端な気も...笑)に溢れた映画製作サスペンス小説です。


スタジオで事件起きまくり、監督こだわり強すぎ、スタッフ不協和音奏ですぎ、と不安要素が強すぎて、公開という目標が?なのと、主人公何してるの問題はありますが、

映画製作あるあると、製作委員会ダメあるを交えてくれるので、痛快&トリビアーンな読み応えです。


現実的にどうかはさておき、
トリックも映画的で良い

まずはカエル男を読んでから!

追憶の夜想曲ノクターン(中山七里)/65点

2016-05-16 17:03:52 | 小説
元猟奇殺人者弁護士が夫殺しの絶対不利裁判に挑む...!



カエル男の作者先生の作品です。
事件の犯人はとある某超有名作品に酷似なので、3割読んだらわかりますが、

判決だけではない旨味があり、ページ捲る手が止まりません。


なんでこいつ弁護士してるの?
なんでこの事件を弁護するの?
なんで過去を探るの?

と判決以外の興味が強烈でグイグイいけます!


ロジカルな展開に、何しでかすかわからない主人公に首ったけです。

あー異常者なのに賢い主人公作品好きだわ~