検察側の罪人 2018
75点
老夫婦刺殺事件の担当検事になった
キムタクと嵐二宮かずなりと吉高由里子...
犯人に告ぐの
しずくいしゅうすけ原作
監督は
クライマーズ・ハイ
駆込み女と駆出し男
など
ちょっと癖の強い原田眞人監督です
検察、
つまりは容疑者を罪人に仕立て上げる仕事を
メインとし
キムタクは過去に囚われ
ニノは己の正義に囚われ
吉高ゆりこは闇に囚われ
と
同じ検事という立場でも
アプローチが随分異なり
事件の真相ももちろん
登場人物達の言動が
めちゃくちゃ面白かったです
都合が良くて
胡散臭い裏社会の住人達だったり
訳が分からない演出、美術
インパール作戦とか
日本政治の揶揄だかなんだか
わからないアクの強い箇所も
あったりもしますが
検察官としての職務や真実が
私怨(しえん)、個人的感情
上下関係、見えない圧力、忖度、
過去の事件、法的ルール
などによって
グラグラとゆらぎ
本来の形を歪め
誰かの筋書き
誰かの型にハマっていくさまは
先読みが出来ないストーリーテリングも
手伝って非常に見応えがありました
圧倒的なキムタクの唯一無二の存在感は
やっぱり見惚れちゃいますし
屈指の演技派、ニノも
詰問シーンとか
こっちもびびっちゃうくらい
鬼気迫るものがありました
クセアクも強いですが
味も濃い!終わってみて
タイトルの奥行に感心してしまった
映画でした〜