やっつけ映画批評!

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クワイエットプレイス破られた沈黙 2021 85点

2021-06-24 22:54:52 | 映画
クワイエットプレイス破られた沈黙
2021 97分
85点


音を立てると殺されてしまうが
外の世界に救いを求める家族、、




2018年公開の前作の続編
登場人物そのまま、
時系列も前作直後の真っ当な続編

そして前作を超える面白さの詰まった
大傑作でスリラーアクション映画で
ございました


で、まず上手なのが
前作の結末にあったある種の安心感を

映画の冒頭で完全に潰しにかかる
とんでもない緊張感のある
シーンからはじまるので
一気に安心感がない世界に
引きずり込まれたのが1点と


そんで
前作と異なり
敵襲をふせぐこともなんですが

外の世界を目指すことで出くわす
人間に対する恐怖、不信感という
前作になかった疑心暗鬼要素が
付け加えられていて

そこも面白さパワーアップしていましたし


アクション要素も
敵のやっつけ方を発見したと言っても
決して楽勝必勝になるのではなく

発動条件が意外と難しかったり
状況がやばかったりと
そこの決して主人公達が
常に優位なわけではない
っていうアクション的なバランスも
物凄く良かったと思います


そんで
これもまだネタバレでは無いと思うんですが

なんと言っても
前作では家族の繋がりにとどまっていた
人間の尊さが


今回は家族の他の人物が登場することで

救う人、救われる人
そんで救われなかった人、救えなかった人と

色んな人の立場がシーンによって
微妙に変化していくのが
めちゃくちゃ見応えがあって
ただのおっかなびっくりスリラーに
留まらない

ちゃんと人間の尊厳みたいな
ところも描けてるのが最高だなと感じました



ほかにも
小さな設定や伏線の回収
ツボを抑えた
センスの良いスリラー映画ならではの
上品な怖がらせ方

ついで
アクションに根底にある人間の
モチベーションの熱など

細部まで
隅々まで楽しませて頂きました

いや〜超楽しかったです
今年はこれを超える作品が出てくるのか
それくらいに必見

お気に入りの
胸熱スリラーアクション映画でした〜







あの夏のルカ 2021 45点

2021-06-21 08:59:53 | 映画
あの夏のルカ 2021 96分
45点

シーモンスターの子供が陸に上がって
友達をつくる、、



ピクサーの24作品め長編映画です

シーモンスター
つまり魚人が人間と仲良くなれるのか
という
差別偏見撤廃、共存共栄みたいな
今っぽいテーマを横軸に

縦軸には
人間の友達と一緒に何かを成し遂げる的な
スポコン展開になっているんですが

横軸も縦軸も
なんか全然イマイチだったなあという
感想です



まず
ごめんなさい
順序いれかえて

縦軸からなんですが

魚人が人間の姿に化けて
魚人とバレないように人間の友達と
仲良くなってあるレースに一緒に出て
勝つために練習する

ってことなんですけど

この映画は練習よりも
バレるバレないってほうに力を
めちゃくちゃ入れてて
練習描写が適当なので

本番のレースが全然燃えないっていうね

あの坂道、練習じゃ乗り越えれなかったけど
本番で頑張ってクリアできた

みたいなカタルシスはほぼ無く
終始バレるバレないで
ガチャガチャやってるので

まずエンタメの推進力が弱いです


横軸
偏見差別的なテーマも

言いたいこと色々あるんですが
一言で言うと、解決が安易だなと。

あれだけ
漁業の町とシーモンスター
っていう対立構造敵対構造を
煽っておきながら

解決方法がとにかく陳腐なんですよ

たとえると
万里の長城、
姫路城とかなんでもいいんですけど

そういった長い歴史があるうえで
強固に作られたものが

ビー玉投げたら全部壊れちゃった的な

そんだけで全部壊れちゃうの?

それだけで差別や偏見てなくなるの?

子供だましなオチにかなりがっかりしました


友達だと思ってた人が魚人とわかったら
そりゃめちゃくちゃ怖いですからね

そこの
もし自分の友達が魚人だったら
受け入れられるか

ってとこの説得力があまりにも弱くて
まー、ショーもないなって感じでしたね


うーん
最近のピクサー
個人的に全然だめなんだよなあと
再認識させられた
イタリア魚人伝説友情物語、映画でした〜



佐々木インマイマイン 2020 60点

2021-06-17 06:43:03 | 映画
佐々木インマイマイン 2020 119分
60点


27歳俳優志望の男は高校時代の親友の
佐々木をふと思い出す、、




高校時代めちゃくちゃ仲良かったのに
卒業したら超疎遠
あいつ今何してるかなあ
懐かしいなあ
昔あんな馬鹿なことやってたなあ

なんていうセンチメンタルコメディかと
思いきや

佐々木という陽気な男が
実は抱えていた闇そのもの
ついで
それに気付かない演技をしていた
それと向き合っていなかった自分と

10年越しにちゃんと向き合っていく


っていう
なかなかハードな青春映画となって
おりました


構成としては

売れない俳優として東京で
細々と暮らしている現在と

何も考えず楽しく過ごしていた
山梨の高校生だった過去とを

交互に描写
それこそ半々くらいの割合で
写してくなかなかエモい構成
ではあるんですが

個人的には
佐々木のキャラ
脱いだり騒いだりする

いわゆるマッチョ気質な笑いの取り方をする
キャラに魅力を感じられず

正直、
そこまで乗れなかったなという感じです


あれだけ過去を回想するんであれば
もっと佐々木の人(にん)の面白さ
内側の魅力みたいなものがわかるエピソードがあればなあと

いやその表面的な付き合いが鍵なんですと
言われたらそこまでなんですけど


現在パートも俳優として何か起こるわけでも
なく、
何か劇的変化が起こる訳でもないので
現在パートもあんまり面白くないっていうね


いやいや
それでも
主人公と佐々木の関係性とか
佐々木の変化とか

主人公の思い出の中の佐々木と
実際の佐々木のギャップだったり

実は
なんとなくわかっていた佐々木の闇と
それを見て見ぬふりをしていた
主人公の心の弱さ的な

内面的なものに想いを巡らす映画じゃい

と言われたらそこまでなんですが


やっぱり
佐々木に魅力を感じられなかったので

あーあいつめちゃくちゃ良い奴だったのに
助けてあげたい
救ってあげたい

っていう力のベクトルが弱かった
イコール
あんまりだったなあと感じた
苦々しい青春映画でした〜


プラットフォーム 2021 65点

2021-06-07 23:54:22 | 映画
プラットフォーム 2021 98分
65点


食べ物が上の階から降りてくる部屋に閉じ込められた男...





スペイン発の理不尽密室スリラーの怪作です


食べ物が上の階から降りてくる
という
聞いただけではわけがわからない
設定なんですが

異様な雰囲気
なんか見ちゃいけないものを
見てる感じすらする

気持ち悪さと面白さがありました


あまり
映画内の細かいルールを
ここで喋ってしまうと
いちおネタバレなしでやってるつもりの
レビューなので

面白みが無くなってしまうので
詳細にはしゃべりませんが

とにかく
上の階から降りてくる食べ物が
下の階に行くにしたがって
どうなるのかが

徐々に明らかになって
ついで
下の階に行けば行くほど人間がどうなるのかを

見たいような見たくないような
好奇心と恐怖が味わえると同時に

まったく先読み出来ない

あれ
これどうするんだろうを
途切れさせないストーリーの工夫というか

このグロテスクな建物内で起こりうる
可能性を潰していこうとする主人公の
工夫が不謹慎なんですけど
面白かったです


ただやはり
重要な箇所でのツッコミどころが
結構あって

あのキャラクターってなんで生きてるの?
とか
このエレベーターどういう仕組みなの?
とか
結局何がしたいの?

些細なんだけど重要なツッコミどころが
満載なので

そこらへんがモヤッとする人
いるかもしれないのと

結構なストレートなグロテスクな描写が
モザイクありではあるんですが
グロテスクな描写が続くのと

ついでグロテスクからの
連想を想像してしまうので

そこらへんの
血なまぐさい描写が苦手な人は
ちょっときついかも知れません


けれど
階層社会への
社会風刺を強烈に感じるとともに

人間がどんだけ愚かなのかを実感させられる

グロテスク密室スリラー映画でした〜

ノンストップ 2021 65点

2021-06-03 21:37:36 | 映画
ノンストップ 2021 100分
65点

ハワイ旅行に向かう家族の飛行機が
ハイジャックされてしまう、、




難しいこととかあまり考えず
気軽に見れる韓国産の
アクションコメディです

念願のハワイ旅行なのに
ハイジャックされちゃった
さてどうする

の話なんですが

ハイジャックされる前に
のちのちスパイスとなる乗客を
さささーっと紹介して

手際よく伏線仕込んでおいて

ハイジャックされてからも
ちょっとしたお笑いありーの

小道具活かしたアクションありーの

癖のあるキャラクターの活躍ありーのと


ハイジャック犯と乗客の緊張感のなさ
どうなんだってツッコミどころと

ん?ハイジャック犯の目的って
この方法である必要あったのか感も

あるんですが、
まーとにかく
気軽に見れたなという感じです


ただ、ホントに中身もストーリーも
それなりなので
本格的な何かを求める人には
物足りないかもしれませんが

とにかく
この韓国のポスターデザインが似てる

エクストリームジョブに
引き続き

ほどほどの笑いと
ほどほどのアクションが楽しめる
普通な映画でした〜