キングスマン/80点

紳士服屋さんは実は強大なスパイ組織だった！！！



こりゃあたまんねーーーんだけど、
万人受けはしないだろう変な映画でした。

スーツのかっこよさはもちろん、秘密兵器の数々が全部かっこいいぞ！
アナログなものからスーパーデジタルなものまで、褒め出したらキリがない！

新人君レッスン、演技力、説得力、伏線が物足りないのは誰しもが思うとこだけど、そこは目をつむったら、いいじゃないすか！！

ベタにならない先を読めない展開にテンパりまくりの、
敵のありえる恐怖にあんぐりの、
絶体絶命に震えるの、

アクションの取り方もあいまって、なにもかもがフレッシュ！！

とおもいきや、外しのベタもありーの、変化球でお腹いっぱいですぜ。。

悪キャラの衣装のだささと、
悪趣味な人体破壊も不謹慎ながらテンションあがってしまふ！！


秘密組織名を店名にすんなよのツッコミは無しで

ゼロの迎撃(安生正)/70点

都内でゲリラテロ！
明朝までに東京殲滅を防げるか！？



作者は安保法案賛成なんだろな。
というか平和が一瞬で壊れていく様が見事。

壊れていくまでのタメ描写がなく、淡々と任務をこなすテロリストには、不謹慎な憧れすら覚えます。

強い武器高い能力で"敵"を鮮やかに倒していく、、っていつも見てるアクション映画の主人公やないすか....！

もちろん理不尽集団&残酷描写つきなので、悪役に感じますが、ワクワクしてしまう自分がいる！
そしてそのワクワクがこの作品の１番の魅力と、最大の問題定義でもあるのよなあ。

こんな簡単に日本つぶせるよ

という警鐘ね。


自衛隊の責任のなすりつけあい、大臣らの面倒ごとに巻き込まれたくない態度、有事には邪魔なだけな法律の数々。

法律説明して、議論して、結論出すけど、他の法律では....とやってる間に市民が殺されまくっている現実。

そのブラックユーモアもうざいしメンドクサイ、けどそれが誰も責任とりたくない日本の現実なのね。

最後のトリック(深水黎一郎)/70点

読者が犯人のトリックを二億円で売る。そんな手紙が小説家のもとにとどく....。




読者が犯人！？
そんなことできるわけねーだろ
と、、お？
結末は読んで見てください。


私小説、超能力、殺人事件、
が意味不明ながら、脱力系の語り口で書かれ、違和感を覚えながら読み進めていくと、まさかまさかの展開に。

脳みそ180度回転する感覚あり、
そこから一気に読んでしまいました。

あまり喋ると面白み半減なので、
とにかくの読む価値ありです。我慢してでも

ミッションインポッシブル ローグネイション/75点

組織に尽くしてきたのに、組織から追われるハメに....。
　


今年は良作多過ぎだろ。。
こちらも漏れずにテンション高めの良作です。

いきなりの飛行機しがみつきから始まり、捕われて逃げて探して探して奪われて追いかけて逃げられて
の定石のなかにちりばめる、ツッコミ所とアゲ所の数々！　

なんで親玉出てきてんだよw
身体仕上げすぎw
望み薄計画無理だろw
バイクの運転集中しろよw

とやんや言いながら観るとすんごい面白い。

けど、
破綻せず見れるのは、やはり秘密道具の数々と、頼もしい仲間と、敵かな味方かなヒロインの存在！

秘密道具は秘密道具感を出さずに、さらっと使い捨ての感じ贅沢だし、
なさそうである感じのハイテク機器の感じ相変わらずのバランスもうまい！


勝負の爽快感もたまらんのだけれど、

ヒロインとのオチが
性欲弱ってしまったんだろうなあ、
としみじみ感じるおじいちゃん対応に、この作品の年季を感じます....

夢幻花(東野圭吾)/80点

存在しない黄色いアサガオが咲いた。
咲かせた老人は殺された。
黄色いアサガオはどこかに行ってしまった。





これだけで、いい感じやないすか...。
無駄なキャラと付け過ぎたキャラの設定やらあるけど、話し運びが上手くてぐびぐび読める。

アサガオが消えた理由、黄色いアサガオが無い理由、老人が殺された理由、
　と理由と理由の間の話の紡ぎ方が、個人まりとしているものの上手い！

真実の小出しっぷりが相変わらず絶妙すなあ。


ドラマ向き！