森山中教習所/80点

昔の友達(ヤクザ)と車の教習所通うことに...。




生徒激少ないくせの強い教習所...
そして教官は麻生久美子という笑

ささいな友達だったけど、
思い出すと楽しいなあ…
久々話するとやっぱり楽しいなあ...

けどね、
一緒にはいられないし、
長くはいられない、
のがわかってる...免許とったら終わりかあ。


家庭に問題抱えた主人公と
ヤクザになることがきまっている元友達

その日にあった出来事をそれぞれが
消化して、影響を受けて、思い出になる工程がたまらんよな...。


ひと夏、あの夏を思い出す度、
気がつくと笑顔になってることあるよね〜
ぐすん...。


終わり方、エンドロールの余韻がいまだに残っていますよ

マジカルガール/55点

娘の願いを叶えるため父が頑張る...




些細な願いを叶えるためとんでもない事態になっちゃいました...。

めちゃくちゃ胸糞悪いのと
話の盛り上がりがないので、
面白くないよね...。


さきゆく不幸がわかるから、
見たくないのよ...
もういつバレるのいつバレるの
の繰り返しで気持ちが悪いよ

うーん、
やりたいことわかるんだけど、
低血圧映画だったので...

愚行録(貫井徳郎)/85点

夫早稲田卒のデベロッパー平均年収1200万くらい
妻慶応卒の超絶美人と
子供2人が惨殺された。
事件の真相を追うライター...




独特の語り口で淡々と人間の中身を抉る貫井徳郎作品...！
映画化もってこいなんじゃまいかこれ

事件後、それもかなり時間が経ってからの各人インタビューをひとつずつ並べていく方式なので、
思い出話のみ。

派手なことはなんにも起きないんだけど、平凡なサスペンスの何倍もヒリヒリするでこれ...
ついぞ1日で読んでしまった...。


惨殺事件と関係ないはずの
慶応大の内部外部問題、早稲田らへんの恋愛＆就活事情、年収高杉リーマンのお仕事＆女遊び事情...
あたりがじわじわわかるにつれて、
滲み出す人間の愚行ですよ...。

幸福偏差値70越えの最高の夫婦も過去にどんだけ人を傷つけてきたことか、
彼らの幸せの為にどれだけの人がネジ曲がったか、


いろんな角度から知れば知るほど、素晴らしい人たちのどす黒い自分本位な部分がわかり、
ムカムカするのに、その愚行を楽しんでる自分がいるのよ...。
ホントはこうできたらなあ…と。



本筋にもひねりがあって単純に面白いし、
読者のするであろう黒い期待を叶えてくれる話運びもたまらん。

リア充爆発しろ！
というからにはこれぐらいの覚悟をしないとなお前ら...。


今年度読書いきなりガツンきましたねこれ。

映画どんなかんじかな
DVDを待つ...！

半落ち(横山秀夫)/70点

刑事がアルツハイマーの妻を殺した、二日後に自首しました…。




こりゃ、映画化するには地味すぎるけどさ、面白いぞ！

久々の長編読むんで気が引けていたんだけども、取り調べ官、裁判官、新聞記者...等々の章を通して、
空白の2日間の意味がわかるという、

興味の持続が持てて、色んな職業目線になれて、得した気分ですぜ...。

どの職業も完璧すぎずどこかダメージくらっているあたりも親近感なのよ...。
みんなしんどいのな…。
苦悩して答えらしきものを出したけど、色んな圧力を受けてねじ曲げて、心とは違う言葉を吐いてしまう、
という、
こんなに人間てしんどいのかな、と思うほどに重たい描写が多くて困る(褒めてますよ)


しかし、空白の2日間の目的が全然わからんので、
逆に「これ、引っ張ってしょーもないオチだったらやべーぞ...」
という心配が生まれてくるんだけど、

そこはとにかく読んでくださいよ。
もうすこし伏線張ればと思うけど、伏線張るのは実は幼稚なんじゃないか説もあるので、このくらいのバランスが良いかもね...。


警察小説、半落ち？暗いんでしょどうせ
と思わないで読んでくださいよ。
すんごく暖かいいい作品でしたほろり