やっつけ映画批評!

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お伝えするやっつけ映画批評!

エイスグレード 2019 55点

2020-04-26 01:16:53 | 映画
エイスグレード 世界でいちばんクールな私へ
2019
55点



中学生最後の1週間を迎えた
ニキビ陰キャラ女子...



前評判もめちゃくちゃ高くて
オバマ前大統領もいたくお気に入り
しかも
良作連発の
A24発の青春映画ですが

個人的にはイマイチだったなと
感じました


エイスグレードというのは

日本の
小学6-中学3-高校3ではなく

アメリカのくぎり
小学5-中学3-高校4

5足す3で8
つまり中学最終学年を表しています
日本だと中学2年生ということだと思います


顔面ニキビだらけ
学校では超陰キャラ
だけど
YouTubeやSNSだととたんに饒舌になり
家族よりもとにかくスマホ優先という

痛々しすぎる女の子を
エルシー・フィッシャーが
好演しておりました

SNS上での発言と
現実世界とのギャップがあるすぎることで
発生する痛々しさ

ついで
中学生2年生特有のいわゆる厨二病発動
真っ最中のあの痛々しさは

かなり強烈なモノがあって
僕自身もよくわからん
ポエムを書いてた黒歴史を思い出して
胸がズキズキもしましたけれど


僕の好物
17歳モノですね

もう少し年齢が上の
もう大人にならなきゃいけない
自分で決めなきゃ行けない
自分でケツ拭かなきゃ行けない
実は17歳の決断が薄ら人生を決めていた

と比べると
まだ子供
まだ親が全部守ってくれる
まだ親がケツ拭いてくれる
まだ人生なんとでもなる

っていう今作は
割とどうでもいいというか

そんなダメージ屁でもねえ、というか

17歳モノと比べるとやっぱ
スケールが小さくて
面白くありませんでした

スマホのヒビとか
YouTubeからの内面の変化とか
いい所もあるんですけど、

ちょっと期待しすぎた感もある
小粒な残念青春映画でした〜


嵐の中で 2019 NETFLIX 75点

2020-04-26 00:49:42 | 映画
嵐の中で NETFLIX 2018
75点


過去と未来が繋がる嵐の夜...



切れ味するどいどんでん返しサスペンス
ロストボディ
インビジブルゲスト
でお馴染みの
スペインの天才
オリオル・パウロ監督脚本の
NETFLIX映画です

オリオル・パウロも
そろそろネタ切れ、パターン切れかなあとか
勝手に思ってましたが

全くそんなことはない
異色のタイムリープサスペンスと
なっておりました


現在Aからのメッセージを受けたことで
過去の結果が変わり
そしたら
現在Aも変わってしまって

さあ大変

現在Aから軽い気持ちで人助けしたつもりが
あれ
これ現在Bになってるやん

あれ
結婚相手変わってるやん、
そしたら
子どももいなくなってるやん

過去を変えたことで起こる
バタフライエフェクト的な
劇的な変化に
現在Bで主人公が大混乱しながら

なんとか現在Aに戻れないのか
現在Bの周りの人達から
脳に異常があると変人扱いされながら
もがきまくる物語は

まったく先読み出来ず
めちゃくちゃ面白かったです


しかも
現在Aが現在Bに
変わっただけでなく

過去も
過去Aから過去Bに変わっているので

過去Aに戻す話から
次第に

過去Bと現在Bの落とし所を見つける話に
なっていきながら

そこに謎の殺人事件も絡んできて...

っていう
もうずっと脳みそフル回転
集中力持続しっぱなしでしたし


なにより
この映画
ただのどんでん返しに留まらず
そこからの未来の選択をしていく
っていう
どんでん返しの向こう側を

ぶち込んでくるのが
素晴らしいなあと思いました


サスペンスとしても
そして実は
ラブストーリーとしても
とても優れたスペイン映画でした

ほえる犬は噛まない 2003 50点

2020-04-14 00:30:10 | 映画
ほえる犬は噛まない 2003
50点

犬が行方不明になる団地で暮らす
ボンクラ夫婦...




ポン・ジュノ監督の長編デビュー作品ですが
残念ながら
あまり面白くありませんでした


犬が消える団地という設定というのは
謎解き要素も若干あったりして
良いんですけど

そもそも主役の男が犬にイラつく理由が
よく分からないし

パートナーをあまりにも大切にしなかったりもするので

主役の男の行動原理がよくわからなくて
映画に入っていけませんでした



団地にまつわる都市伝説のようなものも
展開に特に生きてくるわけでもなく

ただひたすらに
都合のいい展開、都合のいい偶然、
よくわからない追いかけっこ
よくわからない韓国の習慣と

飲み込みづらい出来事が沢山ありすぎて
それもかなりノイズに感じてしまいました


なんかね
片方が必死で走ってる逃げてるのに
追いかける側がなぜか歩いてるのって
ムスカくらいの
よほどの理由がない限り
めちゃくちゃ冷めるっていうね


あとは
僕の読解力不足によるところが大きいとは
思いますが

紙、ぺーパーの多用だったり
黄色のアイテムの多用だったり
から
映画のテーマ性、メッセージ性が
特に何も読み解けなかったので

どなたかそこらへん
ペーパーアイテムと黄色のアイテムを
多用している意味なんかを教えて
頂けると幸いです

まったく垢抜けてない
なんなんだこの映画は
ポン・ジュノ監督だからって
採点甘くしすぎじゃないかと思う
面白くない謎の社会派コメディ映画でした〜

コンテイジョン 2011 65点

2020-04-13 13:04:32 | 映画
コンテイジョン 2011
65点


致死率がケタ違いに高い感染症が
世界各地で発見される...





2011年の作品ですが
昨今の新型コロナウイルスの出現を
予期していたかのような
恐ろしい感染症映画です

映画はいわゆる群像劇の作りになっていて

感染者が出た家族
感染症対策を練ろうとする人達
感染症のワクチンを作ろうとする人達
感染症の感染源を辿ろうとする人達
そして
デマを拡散する人達など

本当にやばい感染症を巡り
人類が右往左往する様子を
色んな角度から、淡々と描いて行きます


日本では新型コロナウイルス対策として
三密を避けること
濃厚接触をさけること

だけが
とりだたされてますが
それだけではまるで足りていないことを
思い知らされます

もしも
そのドアノブが感染者が触ったもの
だったとしたら

もしも
その部屋で昨日、
感染者が咳をしていたとしたら

とかね


人間は手を使った活動がいかに多いのか

人間は自分の顔に触れるのがいかに多いのか
これでもかと映画が移してくるので
日本の対策の
無能さを感じざるを得ませんでした

ただ
映画は
あくまで感染症メインで描くので
いましきりに取り上げられてる
世界経済への影響、政治の市民へ保証
などの描写は無かったので、
そこは少し拍子抜けしましたし

結構直ぐにワクチン開発着手するので
それもやや楽観的な印象を受けました


この映画よりも悪くなるのか
この映画よりもマシになるのかは

市民の頑張りなどでは決まるわけが無い

国の一部のお偉いさんの対応次第ということを
肝に銘じて起きたい
リアルガチの恐怖の感染症映画でした〜



ブラインドスポッティング 2019 65点

2020-04-13 11:03:52 | 映画
ブラインドスポッティング 2019
65点


保護観察処分期間があと三日で終わる
黒人の青年...





とにかく治安が悪い
とにかく多様な人種が暮らす
でお馴染みの
カリフォルニア州はオークランドを
舞台にした

シリアスなブラックコメディ映画です


過去の犯罪で保護観察処分中の黒人の日常

あと3日
何も無く過ごせれば晴れて自由の身

って設定からはじまるので
日常で何か起こるんじゃないか
事件に巻き込まれるんじゃないか

っていうヒヤヒヤ感緊張感が常にあって
画面に釘付けになりました

さらに
オークランドという街

色んな人種が住んで
犯罪率も高そうなのに

金持ちも住んでるし
貧しい人たちも住んでる

っていうね
現実の

もうカオスな
でもリアルな舞台設定が
前情報無しでも徐々に浮かび上がってくる
のは見事でしたね



そんで
主人公の黒人の抱える状況だけではなく

主人公の親友の白人
とにかくやんちゃな
半グレみたいな白人の親友がいるんですけど

そいつが厄介で

お願いだから、
厄介ごとにこれ以上巻き込まないで
トラブルメイクしないで〜

の嫌な思いさせてきやがるんですけど


親友だけど
昔から主人公と一緒に
同じ街で生きてきたけど

実は肌の色が違うだけで
全然見えてる世界が違ってた

っていうのがわかる
終盤

主人公の、黒人のいまだ抱える心の闇、
世界に対する恐怖が
溢れ出すあのシーンは
強烈なものがありました

ああいう伏線回収は
褒めてますけど
最悪ですよね


はい

自分の世界は他人からは
見えてるようで実は全然見えてない

コミユニケーションの盲点を
気が付かせてくれるような
映画でした〜