やっつけ映画批評!

主に映画を
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お伝えするやっつけ映画批評!

いぬやしき 2018 70点

2019-09-30 13:09:49 | 映画


いぬやしき 2018
70点

すごい力を手にした佐藤健...






原作はGANTZのおくひろやさん
監督はアイアムアヒーローの佐藤信介さん

です

いかにも奥浩哉っぽい
キャラ配置、セリフ、ストーリーに
やれやれ感も覚えますが、
なかなか面白かったです


前半の
静かに始まる
終わりの始まり的な日常描写

佐藤健の高校での生活

木梨義武の冴えないサラリーマン生活
&家庭でのなさけない立ち位置

みたいなのは
個人的には結構好きでした

木梨義武さんの
仕事の疲れで老け込んでしまった感じとか
いやらしいなあと


そして佐藤健が超能力を
じわじわ発揮し出すあたり

自分の人生を見つめ
力を解放していくくだりは
燃えるというか
やるせなさのようなものを感じました

肝心の空中アクションも
CGの荒らさこそありますが
そこは
「まあ、漫画原作だからあえて漫画っぽくしてるんだよね」
というそういうロジックで自分を納得させていた部分もありますが

かなり立体機動感と
迫力あってよかったと思います


けれど
やはり
ラストはいいんですけど、
肝心の終盤がイマイチで
父と家族の関係を
あそこにもってくるのであれば

前半に
父と家族の関係、
なぜ父親としての機能不全になったのか
という点を
もっともっと掘り下げてほしかったなと
思いました


アクションもストーリーも
かなり見応えがあって楽しめましたが
人間ドラマ、
特に父親側の描き込みが
足りない

セカイ系ならぬ新宿系アクション映画でした〜




ゼイカム到来 2019 35点

2019-09-28 21:33:27 | 映画


#ゼイカム到来 2019
35点

密室系SFも、意味がわからない...

理不尽展開もわかるんだけど、一応途中までストーリーらしきもの作ったんならちゃぶ台返しせずにきちんと着地させるべきだったのでは?

観た事を後悔というか
観た事が恥ずかしいです...。
時間の無駄ってこういうことですね...

おとなの恋の測り方 2017 55点

2019-09-27 09:05:38 | 映画


おとなの恋の測り方 2017
55点

女性弁護士と身長136センチ男の恋...





フランス発の身長差ロマコメというよりは
障害者への偏見が取れるまでの
ヒューマンコメディでした

出会い方が日本じゃレッドカードもんなので
なんだか気持ち悪いし

女弁護士という設定も
実際に法廷で弁論する
みたいなこともないので

職業ディテール的な面白みもありませんし


男側も同様に雰囲気だけの職業設定なので
そこらへんの
「この人こういう仕事のやり方してるんだ」
「仕事の時はこうで、プライベートはこうなんだ」
感がほとんど感じられず
個人的には残念でした



あとあと
恋に発展するペースが少し早い気がしました
もうすこしじっくり会話させて
色々焦らして焦らして

日々の暮らしが
彼の価値観を取り入れたことで
変わり始める~

みたいな恋愛ロジックも欲しかったです



それがないと
後半の

好きだけど、背が小さいから
という

個人の感情VS不寛容な空気

の対比が弱く感じられてしまって
むしろそっちを期待してたのに
とても残念でした...


うーん、フランス映画ということで
繊細な人間の機微みたいなのあるかと
おもったんですが、
思いのほか大味な変化球恋愛映画でした

マスカレードホテル 2019 60点

2019-09-25 11:58:08 | 映画



マスカレードホテル 2019
60点


豪華ホテルに
潜入捜査することになったキムタク...



原作は読んでいませんが東野圭吾の
同名小説

監督は
映画版のHERO
プリンセス・トヨトミの
鈴木雅之さんです


予告殺人を止めるべく
豪華ホテルに潜入捜査という

ほんとにあんのかそれ
という設定で

刑事キムタクに
ホテルマンとしての教育をする長沢まさみという
変則バディムービーというか

映画の7割はホテルでの業務
キムタクと長沢まさみの
教育的イチャイチャの133分
といった内容になっています

サスペンス的な面白み

フーダニットハウダニットみたいな
面白みはほとんどなく

基本的には
ホテルにやってくる
いろんなキャストと
キムタクと長沢まさみの小さなエピソードを楽しむだけなので

本格ミステリみたいなことを期待しちゃうと
肩透かしを食らうというか
がっかりするというか

そもそも、これサスペンスって呼べるレベルに達しているか疑問ではあります



ホテルでの業務をヒントに
事件の真相に迫っていくというのも
わかるんですけれど

あんまり上手くないというか

そうか!そういうことか!
っていうサスペンスに大切な驚き面白みが
あんまりなくて

あーなるほどねー
へえ~

くらいなのも残念だし

キムタクと長沢まさみの会話もAI同士が
しゃべってるようなやりとりばかりで
それもつまらなかったです


それでも
短編集的な小さなエピソードの蓄積と
サービス精神旺盛な配役が
悔しいかな
楽しいホテルおもてなし映画でした

七つの会議 2019 70点

2019-09-24 15:50:30 | 映画



七つの会議 2019
70点


中堅メーカーで起きた不祥事と
いくつもの会議...




池井戸潤原作です

制作はもちろんTBS
監督は日曜劇場おなじみ福澤カツオさんです

2013年にはNHKでドラマ化もされています

映画というよりは
日曜劇場オールスター大集合
2時間スペシャル~

といった面持ちなんですが
原作同様の
短編集的な視点の切り替わり
何度もがあるので

集中力の持続がしやすく
最後まで楽しく観れました


小さな不祥事から漂う会社の体質の腐敗
という
日本人が目を背けがちな
会社倫理のおかしさを浮き彫りにさせつつ


池井戸潤おなじみの

会社という階級社会
部署間の力関係
出向先やら同期やら

パワーバランス
を誰にでもわかるように話に組み込み

うまいこと
メインプロットに絡めていく感じは
ロジカルで面白かったです


けれど
2時間スペシャルドラマなので

なんの会社かよくわからなかったり

メーカー機能のある
販売店?
山善みたいな感じ?

とか

常にオフィスに全員いて
一斉にリアクションとる感じとか

リアリティがなさすぎて
笑ってしまうし

やたらと多い顔のアップ
通称顔相撲ですよね

顔相撲の取り組みにも飽きちゃうっていう

やっぱりドラマの延長だなあと
感じる部分が多々ありました


サラリーマンなら誰しもが共感できる
先読みのできないストーリー

そして
いまの国で起きている
隠蔽改ざんなどのありえない
不祥事に対する怒り

が炸裂する終盤は
かなりの圧を感じますし

ドラマ映画と舐めずに
働く人達全員にみて欲しい
企業戦士の群像劇
映画でした〜