やっつけ映画批評!

主に映画を
あらすじを1行で!
ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

キングコング 髑髏島の巨神/40点

2017-11-25 23:17:00 | 映画
地図にない島をロシアより先に探索だ!



腕利き集めて未開の地でサバイバルな
ジャンルなのに
人数多すぎて薄まるし
それぞれの特技個性がふわっとしてて
面白くなかったです

狙撃手、ナイフの達人、密林知恵袋的な
人達いれば盛り上がり全然違ったと思います


見せ場の怪獣アクションも
ヘリコプターでキングコングに接近戦を挑む初戦が
絵的には派手なんですけど

いやいや
お前ら何やってんの感がすさまじいのと

その後のアクションが全部
それ以下でがっかりでした

先住民、島の風変わり生物の扱いも
中途半端というより、ただ
出しただけですし

銃が全然効かないってのも
何かしらロジックもほしいし

銃が効かないけど刃物は効くぞ
くらいの転換ほしいし


お前らいつまで豆鉄砲撃ってんだよ
ドヤ顔で犠牲になろうとしてるお前誰だよ
そんなやっつけな結末でいいのかよ


と不満だらけツッコミどころだらけと
いい所ありません
残念リブート作品でした



メッセージ/65点

2017-11-22 19:28:30 | 映画
いきなり宇宙船が地球のあちこちに現れた




意味不明にでかい未確認飛行物体
宇宙人だろ...目的なんだろ...
会話してこいや

で連れ出された女言語学者が必死にコミュニケーションしようと頑張る話です

無機質な宇宙船の内部と仕掛け
におどおどしながら
そんで宇宙人の姿形
なにより彼らの使う文字の造形は
まさに未知との遭遇でした。

得体の知れない
何もわからない彼らと
なんとか意思疎通をしようと

こちらから語りかけることに対して
の彼らの反応を精一杯分析して
理解しようとする主人公は

他社を理解するとはなにか、
ということの本質を教えてくれます

人間の
「外から来たものは敵である」
という防衛本能はわかるし、
宇宙船早く撃ち落とせよ
というのもわかるけど

それよりも
相手が伝えようとしていることを
知ろうとするという当たり前の
ことを皆、疎かにしていること

他国を出し抜こうと、
物事の本質を見極めず
非協力的な動きをする世界の力関係には
うんざりさせられます


終盤のSF超能力展開はあまり好きではありませんが
「すべてを知ったうえで答えを出そうとする」
彼女の選択は
人生のありがたみを語っているようで
せつなくも温かい気持ちになれる映画でした!

砂上の法廷/60点

2017-11-19 06:57:16 | 映画
父親を刺殺した息子の裁判の弁護士になったキアヌ・リーブス



無駄なフリ無しにいきなり裁判
嘘を見破るアシスタントを仲間に

証人の証言
それと全然違う回想
陪審員の心象操作
予定になかった証拠
法廷の外での駆け引き

法廷モノの醍醐味を
楽しみながら

主人公のキャラと事件がじわじわ見えてくる
大人設計サスペンスでした

ただ事件があまりにもミニマムすぎるので
結末のパターンがある程度絞れてしまうのと

そのミニマムさの中にうまい伏線を仕込めてないので
「そうきたか」のサスペンス的威力はちと弱めでした



それでも
このコンパクトな話に法廷モノの楽しみぎっしり詰まった、すんごい地味ですが
良い映画でした



サバイバルファミリー/70点

2017-11-16 23:48:07 | 映画

電気消失した東京から脱出をはかる家族...



矢口史靖監督
テクノロジーに飼い慣らされた
現代人への警鐘を鳴らすサバイバルロードムービーです


照明、テレビ、ケータイ、時計、車など
電化製品、電子制御してるものすべてが
突然全部使えなく
なってしまった日常の静かな崩壊の
怖さを

音の消える演出と
人間の理性が失われていく様で
じわじわと描くのがうまい。

東京から鹿児島へ向かう無茶道中を
いろんな人との出会いとの出会い
家族の機転で
なんとか進めていくあたり
面白いんだけど

ちょっと物足りなさもありました。

自転車旅の体力的な無謀さ描写、
トイレ問題、風呂問題、ほかの人たち問題、
実際原発とかやばいでしょ問題、
とミクロマクロな疑問点たくさんありますが、

半分寓話として

現代人は進化してるように見えて
実は大幅に退化してるんじゃないかと

原始人でもつけれた火はつけられない、
安全な水は得られない、
寒さはしのげない、
食料もよくわからない、
トイレも、風呂も
夜の暗さも、
何からも自分を守ることは難しいし

そしてなにより他人への優しさを
失ってしまっていることに気がつかされます。


電気を失ってバラバラだった家族が
面と向かって生きようとする姿は
こんな当たり前のことを疎かにしていたのだと
気付かされはっとします。


高速道路の都会人大移動とか
がらんとした街の風景とか
電車のこない駅のホームとか
機能停止したお店とか
よく撮影したな
っていうシーンがたくさんあるのも
見応えありでした

エンタメ度は低めですが
現代の寓話として、家族で見ておきたい佳作でした!




スプリット/55点

2017-11-15 13:27:01 | 映画

多重人格者に監禁された3人の美少女...



Mナイトシャマラン監督作品です。

美少女3人が知恵を振り絞り、
多重人格を利用しながら脱出する
知的サスペンスを期待してましたが、

脱出する面白さ
監禁部屋の仕掛けや謎
スリラー的びっくり演出
多重人格者との対決
多重人格者の中での葛藤と

面白くなりそうな要素が丸々抜けていて
拍子抜けでした
てゆうか23人格という触れ込みあったのに実際10人格も出てきてねえしと

かわりに
これはいつものことなんですが
過去のトラウマ克服やら
多重人格者の学術的可能性やら
まさかまさかの非現実的なクライマックスやら

そっちじゃない方向に
ベクトル向けられてもって感じでしたね


非現実的クライマックスも
もっと背中が浮くような
単純にビックリさせられるような
見せ方あってもよかったし、

過去の話引っ張ってくるなら
そこに普通に感動するような話運びでよかったと思うのですが…

過去作と次回作を繋げたいだけなんじゃないかなと思う
多重人格物としても
スリラーとしても
中途半端な映画でした!