女子高のカリスマいつみが死んで遺された文学サークルのメンバーたち...。
映画化できるけど、する意味あるのと疑問ありますが、
原作は面白いし巧妙です。
映画化もどんな出来になるか気になりますがね...。たぶんキツイでしょう
カリスマの死をテーマに各自が小説を書き、それを発表するという、
the女子高、いや女学院の一癖も二癖もありそうな文学少女たち。
ひとりの視点を別の人から見ると全く違って見える、どころか矛盾だらけ、
なにか真実で何が嘘かまったくわからない話運び、
全体に漂う不自然な空気、
を味わいながら、
口語体の語り、
濃いキャラクターたちが気になって
するすると読めます。
気付いたら100ページ200ページといっちゃってます。
自己評価ではなく、他人の評価で
自分の価値が決まる世界の怖さと
その世界を覆そうとする彼女らの凶暴さが怖いっすわー
面従腹背の腹が吹き出す結末は、まさに期待通りの驚愕展開で最高でした!
各人の小説からなる短編集的な作りなので読みやすいし、シンプルにエンタメ楽しい小説でした!