やっつけ映画批評!

主に映画を
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ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

暗黒女子(秋吉理香子)/75点

2017-08-29 21:50:38 | 小説

女子高のカリスマいつみが死んで遺された文学サークルのメンバーたち...。





映画化できるけど、する意味あるのと疑問ありますが、
原作は面白いし巧妙です。
映画化もどんな出来になるか気になりますがね...。たぶんキツイでしょう


カリスマの死をテーマに各自が小説を書き、それを発表するという、
the女子高、いや女学院の一癖も二癖もありそうな文学少女たち。

ひとりの視点を別の人から見ると全く違って見える、どころか矛盾だらけ、
なにか真実で何が嘘かまったくわからない話運び、
全体に漂う不自然な空気、

を味わいながら、
口語体の語り、
濃いキャラクターたちが気になって
するすると読めます。

気付いたら100ページ200ページといっちゃってます。



自己評価ではなく、他人の評価で
自分の価値が決まる世界の怖さと
その世界を覆そうとする彼女らの凶暴さが怖いっすわー

面従腹背の腹が吹き出す結末は、まさに期待通りの驚愕展開で最高でした!

各人の小説からなる短編集的な作りなので読みやすいし、シンプルにエンタメ楽しい小説でした!


殺人の告白/80点

2017-08-25 21:33:03 | 映画

時効を迎えた連続殺人事件の犯人(イケメン)が、突然メディアの前に現れる...。



こりゃリメイクしたくなるわ
今更ながらです。

未解決事件の犯人を名乗るイケメンが事件を書籍化!たちまちベストセラーに...

という胸糞話ですが、

かつて担当刑事の執念、
殺し屋チームと化した遺族らの執念、
殺人犯を守るボディガードらとの対決が迫力満点で、テンポよく話が進んでいきます。

あの高速道路のカーアクションちょっとすごすぎやしませんか。
どうやって撮影してるのよこれ
とストーリー関係ないところの力量すさまじい。


韓国映画の黒い暴力シーンも影を潜めてたかと思いきや、最後の最後で吹き出すし、

シーンとシーン、会話と会話の繋ぎがいちいちお洒落だし、

序盤のむむ?ってなるところが見事伏線になってる切れ味あるし、


いやーいい映画みました。

次は邦画版とどっちかいいか確かめねば



牛乳石鹸のネットCMを見て思うこと

2017-08-22 21:17:41 | 小ネタ
https://youtu.be/CkYHlvzW3IM



賛否ある話題のCMです。


映画ではありませんが、思うことがあるので、言わせてください。

昔ながらの「男は仕事、女は家庭」という家族像が揺らいできたのと、
女性の出来ることが増えてきた今の社会で、
父親としてどうすればいいか?


というメッセージが込められているということで


男性陣は
「後輩を飲みに連れていくのも上司の役割じゃね?」
「てかゴミ捨ておれやるの?」
「てかケーキ俺買うの?」
「少しくらい遅く帰ってきたからなんなんのよ」
というのは共感できるし、


女性陣の
「仕事より家族優先だよね」
「ゴミ出しはしてよね」
「ケーキ買ってきてね」
「てゆか子どもの誕生日に飲み行くのありえないし」
というのもわかる。


男女で意見が割れるのは無理ないことだと。


さらには
「女性に楽をさせる社会」
を皮肉った描写が多いので、そこに激烈に反応している人がいるのもわかります。



けれど、私は穿った見方かもしれませんが、上記のどちらでもありません。


私が、新井浩文に洗い流してほしいのは
「''男は仕事、女は家庭''、という古い呪縛を作ったアホ昭和の価値観」です。



このアホな呪縛によって、
新井浩文は
「なんでおれがこんなことしないといけないのよ、俺のお父さんは何も家庭のことしてなかったのに」
という葛藤持っちゃうし、


嫁さんは
「私も働いてるのになんで手伝ってくれないの」という怒りを持っちゃうんじゃないかなと。



「''男は仕事、女は家庭''、という古い呪縛を作ったアホ昭和の価値観」のせいでこんな不毛な議論になってんだぞ!


いいじゃねえかよ
「男は仕事も頑張るし、奥さんも助ける」
「女は家事育児も頑張るし、仕事も頑張る」で!


炎上を牛乳石鹸のせいにしやがって!

アホ昭和の価値観のせいだかんな!

こんなの普通の見方で家族と話し合ったら喧嘩すっからな!

ふざけんなよ!昭和脳!
お前らのせいだかんな!




ただ、子どもの誕生日に飲み行っちゃった分、新井浩文の分は悪いかなあ(笑)

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア/60点

2017-08-22 21:07:08 | 映画

4人のヴァンパイアの共同生活に新人ヴァンパイアが入ってきて...



ニュージーランド発のゆるーい
ドキュメンタリー風撮影の吸血鬼共同生活の実態...!

邪悪で凶暴な吸血鬼は出てこず、
得体の知れない訳の分からない、
が、どこが吸血鬼として説得力のある4人が親切にカメラの質問に答えるあたり、既に面白い、という...。

オープニングの絵画の数々で世界中に吸血鬼がいたんだから、今いてもおかしくないよな、と妙に納得してしまうあたりも、笑えてくるのよね。

餌(人間)と吸血鬼の架け橋になる吸血鬼になりたい人間やら、
狼男たちとのやりとりやら、
町へ繰り出すときの服装やら、

いろいろとツッコミたいところあるけど、そこが面白いという。


けど、
なんでこいつらこんな危うい感じで何百何千年と生きてこれたのよ、
もっと厳格なルールないの?

っていう肝がすげーノイズなのと、

どれぐらい人間食べなかったらやばくなっちゃうの?
どんな風にやばくなるの?
ってのが教えてくれないから、なんだかものたりませんでした。

暇潰しに見てみるのはありです。
笑えますが、話つまんないです笑

ヒックとドラゴン2/50点

2017-08-22 21:06:18 | 映画

ドラゴンを狙うハンターたち現る...




前作がドラゴン遣いへの道!的なハウトゥ話で面白かったのに、

今回はクソどうでもいい、主人公の出生の秘密話が多いのと

目的のわからない人たち(というより幼稚な目的)が多くて、急にげんなり。


ドラゴンアクションはパターン化され、戦いに工夫もなく、
とうとう出てしまった巨大ドラゴン対決...。

青臭いセリフばっかで話を進めた感じなってるけど、正直めんどくさかったっす!

秘密道具とかあるけど、意外性まったくない使い方しとるし、それじゃ燃えません

1作目のドキドキはどこへ行ってしまったの...