殺人方程式 切断された死体の問題（綾辻行人）/55点

教祖が殺された！
息子が怪しい！




館シリーズの綾辻行人作品ですが、
刑事ものです。

理詰めでトリック構築するので、
どんでん驚きはほぼありません！

社会派にありがちな無関係な事件が徐々に集約していくのではなく、
明らかに関係してるだろ事件が配置され、ひとつずつ解決していく、なんなら読者も解決できるでしょ型やっぱり本格派志向でございました。。

謎は難解なんだけど、答えも、もう
なんか、はぁ、そうですか、、
勝手にしてください...。

なんでそんな手間のかかる方法＆案の定な真犯人て...。


ドヤ顔犯人だけど、結構不確かじゃないか？その計画...。あの道具使いたかっただけなんじゃねーのかと笑


あの道具でなんかうまいことできないかなー
消防設備士5類的なアイデアにしばし呆然。
図解までついてますけど...。


うーん
本格派は合わないのかもなあ...。
動機の取ってつけた感もありますし...。

刑事モノあるあるでした

キャロル/40点

熟女貴婦人が美少女と逃避行...。





偏差値の高い映画はあきまへんでした...。
役者の演技というより、ルックスがすんごいだけであって、話の内容としては、


★レズおばさんが美少女と知り合って、旅先でやっちゃう！ポロリもあるよ！
という話...。


そんなね、視線一つでとか、指先一つで、繊細な心情をうじゃらこじゃら、とか
人間の機微に触れる...とかやっぱりダメだ！

肉食いたいのよ！
こんな低血圧ローカロリーなの2時間も食べていられません...。

いちいち、
「ああ、この人強そうに見えて孤独なんだな」
「ああ、無理して大人になろうとしてるのね」

とか感情を想像させて名作ぶってる...とさせる系は苦手です。やっぱり。


となると、目につく

お飾りの妻と本人は言ってるけど、ただの被害妄想では？
夫婦生活うまくいってないのあんたのせいじゃない？
何気取ってんのこのおばさん...

と、どんどん増えるノイズ...。


辛うじてマーラちゃんの大人可愛さで観れたけど、

旅行先でスッピンにならなかったり、
朝のヘアセットシーンなかったり、
おしゃれな会話ばっかで参りますよ...。




こういう批評家喜びそうな高偏差値映画を、
自称孤独な女子ども（セフレ持ち）が見て、
「主演二人が綺麗だった。いろいろ考えさせられた」とかいう、どうせなんにも考えてないけど、私はわかってますから的な超低偏差値な感想をあげるという、一連の流れ...。

万死！

オデッセイ/60点

死んだと思われて火星に取り残されちゃった...。




外敵は火星だけのサバイバル劇！
ビニールシート＆ガムテープの強度が非常にノイズ！
穴空いたらどうなるのよ
というより
火星の気温やら重力やらどうなのよ

という最低限宇宙弱者にもわかる設定説明がないため、宇宙感が弱くて、土を船内に移動させて畑作った、だけ？
ってなる！

もちろん、地球と交信できた時、コミュニケーション出来た時の感動はあるんだけども、そもそも、どういうルートで火星とやりとりしてんの？という宇宙弱者な疑問が解消されないので、手放しに喜べない...。

衛星を何個か経由してとかさ、わかりませんから！こちら！



そんでもっとローバーやら基地の装置説明ほしいよ！
離脱ロケットの細部説明しておかないから、あの展開も意味わからんくなっちゃうやないすか...。

じゃあなんで、それつけてんの？

って！

童心男心をくすぐれよ！


エリートばっか出てくるお話なので、仕方ないのかもね

人生スイッチ/60点

ブラックユーモア満載なアルゼンチンのコメディドラマの短編集！




やりすぎな部分もあるけれど、
笑いはもちろんのこと、人間の機微って世界共通だなと改めて実感。


レッカー車やら、追い抜きやらも誰にでもある怒りのパワー炸裂エピソードには悪いこととはわかっていても胸がスカッとしたし、

結婚式のあの感じ！
どこでもやってることは一緒なのね...。

音楽都合よく止まったり、番号覚えてたり、ウエディングプランナー不在だったり、家族仲未完成すぎたりと、
ツッコミどころ多数あるけど、

やりすぎアホディテールが楽しくて笑って許してしまう不思議。


あの美味しいコックのキッチントーク描写はこの映画の名シーンですな...。



どこになんのスイッチあるかわからない人生。
押しちゃいけないのわかってるけど、押したくなる！タイマー付きもあるよ！

ゴーンガール/60点

理想的な夫婦！
あれ...結婚記念日に妻がいなくなっちゃった...。




いいから捜索願だ！！
と言われるがまま妻の捜査を開始
とかっこいいんだけど間抜けなベン・アフレックと、
育ちの良さ満開が故怖いロザムンド・パイクの怪演が光る。


現在と過去、夫と妻と警察と、
時間と視点を行き来して描くストーリーは観させられてしまうんだけども、話自体のスケールは割と小さいので、
妻のやりすぎ感に乗れないと、退屈かも。
...。


能力持て余した専業主婦、って意外といるよね。。あいつらのエネルギーがこっちに向かってこないよう、
男性陣も常に愛する努力をたゆまないと...。
浮気なんて同然だめだからね。。