やっつけ映画批評!

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簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

四月の永い夢 50点 2018

2018-10-30 00:08:32 | 映画





モラトリアム真っ最中の朝倉あき...




詩とファンタジー年間優秀賞を
最年少で受賞した
慶應大卒の28歳中川龍太郎さんが
監督を務め、

主演は横道世之介の倉持の嫁
朝倉あきさんです


かつてのユーザーとしては
もっと中央線風景を見たかったり
街並みを見たかったりもしましたが

国立の程よいにぎわいは
映画の空気感に合っていてよかったです

朝倉あきのストレスを溜め込むタイプの
幸薄そうな男性経験少なそうな
主人公の演技も適切で

じわりじわりストレスが溜まっていくのは
個人的かもしれませんが
妙にサスペンスフルにも感じられました

と所々
褒めたい気持ちもあるんですけど

やっぱり

手紙+ナレーションと
ポエミーな1人語りっていうのが
あまり好きではありませんし

ちょっと青臭いセリフも多くて
正直、作り物感、演技してます感が
漏れてきていたように感じました

なんかこう
恋仲になる前のあの甘酸っぱい空気も
童貞感ありすぎて恥ずかしかったです

なんか
「ずっと見てました...!すみません」
みたいなすみませんエクスキューズとか
言わせてるな〜とか
思いましたし

あと
ことある事にラジオ、流れてくるんですけど
その紹介される投稿メッセージのぬるさが
超ノイズでした

あんな温いメッセージ送るの
主婦だけですって

もっと工夫を凝らしたメッセージ送りますって…


とそういった細部を切り取ってわかるように
色々と惜しい
モラトリアム映画でした

まともな男 2017 65点

2018-10-28 21:20:13 | 映画


#まともな男 2017
65点

独発ブラックコメディ!
ゴクゴク普通の男がひょんなことから
あれよあれよと泥沼にハマっていくのは決して他人事でありません...

嘘に嘘を積み上げて高くなるほど胃がキリキリ...

ラストの飛躍着地がアレですが
共感度の高い佳作でした〜

ホームメイト! 45点 2017

2018-10-27 23:03:41 | 映画


ホームメイト! 45点
2017


抱いた人妻の旦那と暮らしはじめる
ドーナルグリーソン...



主人公のドーナルグリーソンがやっぱり
ムカつく説得力なさすぎコメディです

そもそも運命の一夜とか言って
人妻に惚れ込む強い理由が
特にないので

意味がわかりませんでした

あの年齢の女の人と知り合った時点で
自分の将来含めて
色々と考えるべきだし

入れ込むならなおさら
なにかしらの恋愛ロジックほしかったです



浮気された旦那も
心境をほぼセリフで説明しちゃうもんだから
なんか、熟年夫婦の重みが感じられないし

へたれな若者に入れ込む理由も
正直、無理があるなと感じました

憎くて憎くてしょうがないと思うんですけどね...
なんかこの設定で話をはじめてみたものの
行き詰まってる感すらありました

出会っては行けないふたりが出会って
互いを知り、自分を知り、
成長していく

というのかなと思ってたんですけど

毎晩飲みに行ってわちゃわちゃしてるだけで
酒を飲んで適当なこといってるだけで

全然乗れませんでした...
笑える会話もなかったですし…



出オチ感満載!
説得力のない設定に
情緒不安定なキャラばかりの
センスのないコメディ映画でした

ホースソルジャー 60点 2018

2018-10-26 12:43:32 | 映画


ホースソルジャー 60点
2018


タリバン軍がいるアフガン攻略を目指す
12人のアメリカ軍人...




ナイキのCMとかやっていた
ニコライフルシーが初監督を務めます


911の報復としてタリバンの山岳地帯を
少数精鋭で攻めるという設定ですが

2013ローンサバイバー
というネイビーシールズが主役の
ほぼ防戦一方、逃げる映画がありましたが

今作はもちろん苦戦もしますが
ガンガン攻める映画になっていました

そもそも主演がアベンジャーズでおなじみの
クリス・ヘムズワースなので
いつにも増して
主人公補正が強いというのもありましたけど...



そんで
アメリカ陸軍と共闘する現地の人々との
疑心暗鬼からはじまり
AチームBチームに別れての山岳攻略という
ベタ設定と

そして
映画のタイトルの通りの
戦い方がとにかくフレッシュ
(結構大規模なドンパチ、爆発ありましたし)
フレッシュで楽しかったです


なんですが
やっぱりローンサバイバーという
誰も助けてくれない
ガチな逃亡敗戦を見てしまうと


どうしても
実話なんでどうしようもないんですけど
ホースソルジャーは
順風満帆、というか
クリヘム最強すぎというか

どっちかというと
語弊あるかもしれませんが
なぜか味方が被弾しない
お気楽なアクション、という印象を
受けざるを得ませんでした


実話がすごすぎて
逆に映画にすると少し覚めちゃうタイプの映画でした〜






ビッグシック ぼくたちのおおいなる目覚め 70点 2018

2018-10-25 09:33:57 | 映画




パキスタン出身のスタンダップ・コメディアンがアメリカで女の子をナンパする...




スタンダップ・コメディアン
という単語聞いたことありましたが
実際どんなことしてるか
いまいちわからなかったんですが
ジム・キャリー、クリスタッカーとかね

今作は主人公がそれということで
ようやく実体が掴めてきました。

正統派漫談のピン芸人
でもやっぱりバイト生活という

日本の芸人にも通ずるものがあって
不思議と親近感湧いてました


しかもそのコメディアン設定が
あとで触れますが
物凄く話にきいてくるという
アカデミー脚本賞ノミネートも納得の
のうまさが
ありました


あらすじも何も知らなかったので
ストーリーはまさかの方向へ行ってしまい
なにこれどうなるの感あって
楽しめましたし

この手の話
湿っぽくなりがちなんですけど

さきのコメディアン設定が効果的で
シリアスな場面でも
アホくさい冗談を言ったりして
なんとか辛すぎる現実を

自分なりに消化しようとするのは
人間臭くて、いいなあと思いましたし


恋愛という性欲ベースのラブゲームには
じつは
相手の家族への責任を負うかもしれないという
切り口が新鮮でしたし


互いの家族とのやりとり
特に相手側のお父さんとの深夜の会話
ぶっささりました


コメディアンとしての初期値が高すぎ
ネタ作りの苦悩皆無、
ギャラが不明だったりと
コメディアンディテール不足もありましたが

恋愛だけにとどまらない
家族、人生、環境、夢など
色々と向き合わせてくれる
良作コメディ映画でした