チャッピー/45点

警察ロボが自我をもったら...。



第9地区のニールプロムカンプ監督さんなのね。
やっぱり合わないなあ。

警察ロボはたしかにすごい、けど通用するの逮捕ありき現行犯のみで、基本銃撃戦になっちゃうんだ...
他の窃盗やら小事件の場合どうなるのよ？
のシュミレーションがないから警察ロボの説得力が弱い。

どういう手順で、どんな場合に、どういうふうに逮捕するのか、全部見せてくれよ〜｡

人間の警察の地位とかさ...。


ロボもさあ、そんなに軽い材質でどんだけ強いのよ...てかいくらすんのよ
の具体的スペックがないもんで、ディテール萌えイマイチですし、

そんで！バッテリー問題どうなった！？
話作るだけ設定感しかないぞ！

いつの間にかアホUSBメモリ展開なるしで、
ぶっとびすぎ。
人間の尊厳どうなのよ...。


会社としての機能もグダグダだし、映画もグダグダやないすか...。

陸王(池井戸潤)/85点

老舗足袋メーカーがランニングシューズ業界に殴り込み...！




これはドラマにしたらどうせ見るやつだ！(笑)

弱小だけど伝統ある...しかし毎年財政難の零細企業が再起をかけて、ランニングシューズ作り！
VS
圧倒的大企業のランニングシューズ！

というわかりやすい構図の中で繰り広げられる、緻密なバトルがたまらん！


アウトソール、アッパー素材、かかと着地、あたりのランニング用語にヨダレが...。
形どうする、素材どうする？そもそもランニングシューズってどうつくるの？
ターゲットは？マーケティングは？

の次から次へと来る怒涛の経営企画悩みにわくわくがとまりません！

そして出て来る「こんな企画商品ありそう！」の現実感が楽しくて楽しくて...。

残りページ関係無しにとんでも展開なったり、最後までバタバタ完成図を見せないエンタメ精神に参りました。

物足りない！
気持ちにさせる結末の見せ方も見事でした！
やはり美味しい食べ物はほどほどにしないとね...。
つけ麺400㌘も食べれませんよ...。

月光のスティグマ(中山七里)/75点

美女双子に翻弄される幼馴染...。




あらすじはエロゲチックですが、
中身はとんでもないハードな展開です。

何も情報入れずに読んでほしいので、ストーリーには触れませんが、

職責と私情のせめぎあいが辛すぎるし、
男のジェラシーのドス黒さが生々しくて辛いし、
なにより報われない人が多すぎて辛い。

誰も救えない正義...というより正しい行いと
多くを救える悪、というありがちな構図なのになんでこんなに泣けるんだろう...。

そうか、ラブストーリーだったんだなこれは。

ロートレック荘事件(筒井康隆)/35点

美人三姉妹がどんどん狙われるよ！
inロートレック荘とかいうお洒落な絵がたくさんある金持ち屋敷。




史上初のトリックを丁寧に解説していだたいておりますが、
うーん...やっぱり、古典的作品苦手すなあ...。

意味ありげ、というよりバレバレな序章、
既視感ありありの設定と、なかなか進まないお話。
あーこのへんで動機作りしてるなあ、と透けて見えてしまう。

しかもよ！
今回クローズドサークルじゃないのよ！
普通に逃げれるのに、逃げないって...。
警察も能無しすぎるやないすか...。

うーん。
既視感ありあり、トリックばればれ、設定ノイズだらけな残念作でした...。
古典苦手すなあ

脳内ポイズンベリー/75点

三十路女の恋愛脳内会議...！




インサイドヘッドよりおもしろいぞ！
みたかピクサー！！これが日本人の創意工夫やが！！

ポジティブネガティブ理性幼さ記憶
と役割を分けた脳内の行動選択議決を
誰でもが持つ、誰にでもわかる絶妙なニュアンスを面白おかしく考え伝え

それを真木よう子が行動にするという、
皆さんがいつもやってるやつね。


記憶の改ざん、どうしようもないまっすぐな幼さ、将来を見据えた打算、黒歴史、トラウマ、とみんな持ってるでしょ！

ないわ〜のくだり爆笑ですよ...。

そしてなにより、現代のきれいだけど、とにかくイケメンに惹かれるどうしようもない女の頭の中が見れている痛快さ！
あいつらホントどーしようもねえな！

結局性欲かーい！
結局顔かーい！ときめきかーい！と
ふざけんなよあいつら、
ちゃんと勉強してください...。


主人公へのイライラ=現代美女の構図はさておき、
全人類共通の幸せのありかたもあらためて突きつけてくれるし、
何より脳内会議の様子がおもしろい！

ちょっと覗いてみては？