やっつけ映画批評!

主に映画を
あらすじを1行で!
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簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

キュアード 2020 60点

2020-09-27 13:48:36 | 映画
キュアード 2020 95分
60点

ゾンビから回復した人は社会復帰できるのか




コロナ禍真っ只中の昨今の時勢を
思わず連想してしまうような設定の
疑心暗鬼、静かなパニックムービーです

ゾンビ、というか
凶暴化するウィルスに感染した人達が
治って、社会復帰するんだけど

元感染者は凶暴化していたころの記憶が
残ってるっていう激ヤバ設定

そして
元感染者を色んな思いをもって
基本的にはネガティブなものなんですが
元感染者を
受け入れる家族や職場

さらには
元感染者に対する差別
それに相対する
元感染者に対する反差別

いろんな対立、疑心暗鬼からみえる
人間の本性みたいなものは
とても興味深かったです

これ
日本でね
こんなことなったら
映画よりも全然やばいことなってる
と思いますけどね



ただ
設定はめちゃくちゃ良いんですけど
見せ方があんまり良くなくて

例えば元感染者の記憶が戻るシーン
あれはもっと観客にも追体験させるべく
長回しの回想みたいなの欲しいなと
思いましたし

もっとその
元感染者を除け者扱いする人の会話
みたいなのあってよかったと思いますし


元感染者を受け入れる側の本音の部分を
爆発させるとこあっても良かったんじゃないかなと思います

そんで
この映画でしか出せないだろう
そうした美味しい内面を掘り下げずに


凡百のあるジャンルの映画に
後半なってっちゃうので
すごくもったいないなと思う

凶暴ウイルスパンデミック映画でした〜


理想の男になる方法 2018 60点

2020-09-24 08:40:28 | 映画
理想の男になる方法 2018 97分
60点

過去に戻れるフォトブースを使い
好きな人を振り向かせようとする男...




監督はグースバンプス2の
アリサンデル

主演はピッチパーフェクトに
出ていた
アダムディヴァインです


好きな人となんとか結ばれようと
出会ったあの日に戻り
未来をなんとか変えようとする
タイムリープ、ラブコメディです


好きな人と結ばれなかった失意のどん底で
偶然タイムループが起き

何が何だかわからないけど
過去に戻ってる
これで彼女を振り向かせられる

でも、あれ、思ってたんと違う...
この行動ちょっと変えただけで
この変化って、なんなの、どうしよどうしよ
どうすりゃいいの

っていう
バタフライエフェクトの
バカバージョン

頭の悪い
バタフライエフェクトみが合って
なかなか楽しめたんですが

やはり
システムがバタフライエフェクトなので
比較対象もバタフライエフェクトとなると

かなり部がわるくて
過去から現在にジャンプするときが
この映画は完全に空白、
何があったかをまったく描かないので
そこが物足りないのと


結局は同じことをやってるだけなので
3回目4回目辺りから
わりとどうでもよくなっちゃうっていう

展開の単調さが結構退屈でした


けれど
以外な方向に話が進んでいきながら
ちょっとした時間のボタンのかけ違い
的展開からの

大胆な変化があったりするので
終盤は盛り返してきたなという感触でした


馬鹿な主人公の時間旅行の先に
何が待っているのか
可能性と世界の広がりを感じられる
劣化版バタフライエフェクト系
ラブコメディ映画でした〜

暗数殺人 2020 70点

2020-09-20 11:33:04 | 映画
暗数殺人 2020 110分
70点

俺が殺したのは7人だ
と突然自白し始めた容疑者...




恋人を殺した罪で捕まった男が
唐突に他にも沢山殺してます
とか意味深すぎる
ほんとか嘘かもわからない
カミングアウトをして

はぐれもののベテラン刑事がそれに乗って

と頭のおかしそうな殺人犯の
自白から暗数殺人事件

公的機関が認知してる犯罪に
カウントされない犯罪のことを
アン数犯罪って言うみたいですけど


暗数の事件をなんとか解決しようとして
殺人犯から情報を貰う代わりに
殺人犯に色々渡してくっていう

なぞのバディサスペンスになっていきます


殺人犯の自白で明かされた他の殺人事件は
事実なのか

そもそもなんで殺人犯は罪が重くなるような
自白をするのか

てか
刑事、いろいろ殺人犯に渡してるけど
それ大丈夫か?


殺人犯側の問題と
刑事側の問題が

話が進むにつれ
エスカレートしていくので
ずっと、良質な緊張感が
味わえる
サスペンスフルな映画となっておりました


そんで
メインのストーリーの脇にある
警察にも世間にも忘れられた
事件の被害者関係者の無念、地獄

暗数扱いされてしまった真実の重さに

ハッとさせられる瞬間があり
現実の苦味、残された人の苦しみも
何度も味わえさせられました



実話をベースにしていることからくる
力強い不気味さのあるサスペンスフルな
ストーリーと

映画のストーリーの外にある暗数事件にも
思いを巡らせざるを得ない
韓国サスペンスの新たな怪作映画でした


おいしい給食 2020 65点

2020-09-17 08:08:05 | 映画
おいしい給食 2020 102
65点

給食マニアの教師は
変わった給食の食べ方をする生徒を見つける...





監督は人狼ゲームの
アヤベシンヤさん

全10回のテレビドラマからの派生で
今回劇場版ということです

ちなみに僕はドラマは
全く見ていないので、
あらかじご了承ください


映画の舞台は1980年代ですが
給食を食べたことのある人であれば
共感度100%の給食ネタが散りばめられていて
非常にあるあるな笑いが懐かしかったです

牛乳瓶の紙の蓋開けるのミスったり
ソフト麺食べたりとか
もう忘れてたやつ思い出させてくれて
めちゃくちゃ面白かったです


やっぱりドラマからの映画化ということで
給食描写のほかにある
教師同士のからみ

問題ありそうな生徒たちとの
からみなど

ちょっと行間が読めない
ドラマみてたらここ楽しめるんだろうなあ
的なシーンが何ヶ所かあったのと

エピソードが弱く
まあ、予想通りだったなと感じました


ただ
ソレを補うような給食あるあるの数々と
給食マニア教師市原隼人の
オーバーな脳内セリフに
散々ニヤニヤさせられてしまったので

全体の満足度は高めとなった


給食の皿片付けジャンケンとか
好きな給食とか
お楽しみ給食とか
わかめご飯とか
なんかを
思い出させてくれた

給食映画でした〜




2020/09/14

2020-09-14 23:11:08 | 映画
前田建設ファンタジー営業部 2020 115分
75点


マジンガーZの格納庫の見積もりをすることになった前田建設工業社員...





監督は
あさひなぐ
ヒロイン失格
のはなぶさツトム

原作はなんとマジで前田建設工業が
出した同名の単行本が原作です


大人が本気になってマジンガーZの格納庫の
見積もりをする

それだけの話なんですが
めちゃくちゃ熱い
仕上がりとなっておりました

こんなふざけたことやってられっかよ〜
と集められた前田建設、
建設業界用語で言うとマエケン社員数人が
あるきっかけで
モチベーションが上がり

次第に真剣に、当事者として見積もりに
取り組んでいく姿は説得力ありましたし
観ているこっちも
自然と前のめりになっていました

で、褒めたいのは
建設業の醍醐味である現場、
工事現場のダイナミックさをきちんと
描写してるところで

ちゃんと名前入りのヘルメット被って
重機やダム、トンネル工事現場に
実際に行って、
スケール感、これ人間が作ってるのって
めちゃくちゃすごくね?
感をきちんと伝えてくるのは
素晴らしかったと思います


ただ、
建設業界に若干携わっていた人間としては
やっぱり
建設業界のハードな面、
休みが全然ない長時間労働からくる不公平感
ストレスだったり

絶対に必要になってくる理系知識の獲得の
しんどさだったりの
描写がちょっと少ないかなー
建設業界なめてんのかなー

っていう
建設業界の負の側面から逃げてるように
感じてしまったので
そこは減点してしまいました


けれど
実在する企業が何個も出てきますし

マジンガーZ格納庫の理不尽設定
それに右往左往する本気のマエケン社員の姿
とのギャップは

笑えるのに熱くなれるという
素晴らしいバランスだったと思います


ドラマ化、続編あっても
めちゃくちゃ楽しみな
お仕事エンタメコメディ映画でした〜