やっつけ映画批評!

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お伝えするやっつけ映画批評!

バンブルビー 2019 65点

2019-07-31 14:05:43 | 映画


バンブルビー 2019
65点


戦争の末、地球に逃げてきたバンブルビーと
出会うヘイリースタインフェルド...




トランスフォーマー1作目から
20年前の1987年が舞台のスピンオフ作品です


監督はマイケル・ベイではなく

クボ二本の弦の秘密の
トラヴィスナイトがつとめます


ごちゃごちゃしたメカメカバトルがメイン
ではなく

こじらせ女子ヘイリースタインフェルドと
ペットのようなバンブルビーとの
交流を中心に物語が展開されます


不仲な家族にいかにして
バンブルビーの存在を隠すか

主人公が留守の時にバンブルビーは
大人しくできるのか

みたいな
隠しペット的要素や

スクールカースト
軽い恋愛模様も
など

お気軽な要素もありつつ

もちろんジャンルはアクションでしょうが
コメディ要素もふんだんにあって
肩の力抜いて楽しめましたし


バンブルビーを追いかけてくる
敵キャラの胡散臭い感じと
それにすり寄る人間の
浅ましい感じもまたいい感じで

じわじわ
主人公たちが孤立していく
誰も助けてくれない
自分たちでなんとかするしかないという
絶望感もきちんと味わえたのも良かったです


ただ
戦闘シーンは
もうちょっと前半の緩い日常での
伏線仕込んどいて回収とか欲しいし

主人公が最後
アレをするロジックもなにかしら
欲しいなとも

小さなツッコミどころ不満点が
わりとあるので、
バンブルビー最高!!とは
言いきれないかなと

それでも
痛い女子とドジっ子バンブルビーが
協力して頑張るのは
きらいにはなれない映画でした



がっこうぐらし! 2019 35点

2019-07-29 20:36:44 | 映画


がっこうぐらし ! 2019
35点



学校生活部の美少女たちVSゾンビ



秋元康プロデュースによるオーディション番組から誕生したアイドル
「ラストアイドルファミリー」の4人が
主演

監督は「リアル鬼ごっこ」の
柴田一成しばたいっせいさんです

ちなみに、読んでませんが
原作は海法紀光かいほうのりみつさんの
同名の漫画です



萌え系JKのほのぼの日常ものに
ゾンビという
対極にある存在を放り込んで
そのギャップと、
徐々にそれらの境界線が
壊れていくのを狙った作りなのは
わかるんですけど

あまりにもゾンビ描写が幼稚で面白くありませんでした

アイアムアヒーロー、新感染などの
ゾンビ映画の力作傑作の後なのに
ゾンビの設定がガバガバで

1番つまらないノロノロ動くゾンビなので
新鮮味もないので

全く怖くないっていうのと

グロもなければエロもない

ただゆるゆるした下手くそ演技の日常と
グダグダゾンビという組み合わせは
全く面白くありませんでした


ゾンビとの格闘も
ただスコップで応戦するだけなので
(しかもスコップで結構善戦してるという)

もっと
学校にあるものを組み合わせて
ピタゴラスイッチ、ホームアローン的に戦う
のはこの設定絶対必要だし

やらないというのはこれ手抜きだよなあと

生活描写も手抜き
ゾンビも手抜き

全てが手抜きの
腐れアイドル映画でした〜



アストラルアブノーマル鈴木さん 2019 40点

2019-07-25 08:44:14 | 映画


アストラルアブノーマル鈴木さん 2019
40点


群馬在住、底辺YouTuberの松本穂香...




監督は
31歳大野大輔さん

主演はネクストブレイク間違いなしの
大阪府出身の22歳松本穂香です


群馬の閉塞感、群馬の魅力、欠点、味わいなんかを全面に押してくればいいのに

群馬あるある、群馬ローカルネタはほぼ無く
地方ムービーとしては落第点でした


もちろん若手期待値最上位の
松本穂香主演ということで

上映時間87分中
おそらく80分は松本穂香が出ていて
楽しめるんですけど

それじゃ写真集買えばいいって話なんで

映画としては致命的に面白くありませんでした


練りあげた感じのしない
行き当たりばったり
むしろ
脚本なんてなくて
その場のノリで作ったかのような脚本

そして
ただ滑り続けるおそらく
自称オフビートなコメディは
地獄の体験でした


せっかくYouTuberが題材なら
そこのディテール掘り下げるべしだし
(他のチャンネルへの批判、嫉妬したりとかね、広告収入とかね)

オシャレな眼帯あるのに、
それがまるで生きてこないのは
やっぱつまんねーなーと


主人公の空白を際立たせたいならは
周りの人物をもっと生き生きとさせるべきなのに

みんな脱力感しかないので、それも際立たないという



うーん、
なんでこんな頭を全く使ってないような
作品が作られてしまうのか
まったく理解に苦しむ映画でした


女王陛下のお気に入り 2019 65点

2019-07-24 17:26:09 | 映画


女王陛下のお気に入り 2019
65点


元貴族のエマ・ストーンは
イギリス女王の宮殿で働くことに...




1700年初頭のイギリスを舞台にした
史実に基づいて作られた
女の戦いブラックコメディ映画です


監督は聖なる鹿殺しの
ギリシャ出身の
ヨルゴスランディモス監督です


2018年のアカデミー賞10部門ノミネート
主演女優賞で女王陛下役の
オリヴィアコールマンが受賞しています


話の構図としては

女王陛下のお気に入りになろうと

切れ者の側近レイチェル・ワイズと
新参者の人情派エマ・ストーンが
バチバチにやり合うという

言ってしまえばただのゴマすり映画ですが

圧倒的存在感の美術が
広角カメラで画面いっぱいにひろがる
優雅さもありつつ

当時の宮廷の貴族の下品な遊びや食事
持て余された性欲の描写などの
ゲスで汚い描写なんかもありーので

ゴマすりにある
権力者へはめちゃくちゃ優しくする
でも
ライバルにはめちゃくちゃ意地悪する
みたいな

二面性とも相まって
なんとも言えない居心地の悪さ
気持ち悪さが終始味わえました


そんな中
2人のゴマすり、毛落とし合いが
エスカレートしていき
どえらい事になるんですけど

ゴマすりまくった結果がこれまた
どうしようもなく空虚というか
なんなんだろうね

という人間の愚かさ
しょーもなさみたいなものを味わえました


何もかもがハイレベル
これ衣装とか
改めて
とんでもなく贅沢ですよね

何もかもが贅沢な
ゴマすり映画でした〜

シンプルフェイバー 2019 70点

2019-07-22 23:55:05 | 映画


シンプルフェイバー 2019
70点



シングルマザーのアナ・ケンドリックは
金持ちママのブレイク・ライブリーと仲良くなる...




ブライズメイズ、スパイ、女版ゴーストバスターズの

ポール・フェイグが監督を努めます

生活水準とか全然違うのに
ママ友なっちゃった
でも意外と楽しいかも

というママ友のススメ的入口から
あれよあれよと話は進み

映画タイトルからはかけ離れて
物凄い複雑な話に展開していくのは
面白かったです

ママ友あるある
子供あるある
生活水準あるある

をポール・フェイグ監督の持ち味の
長ゼリフ悪ふざけコメディ
ではなく

小気味の良い切れ味鋭いセリフの応酬で
黒い笑いに変えてくれるあたり
個人的にはツボでした


全く先の読めない展開と
主演2人の過去
意外な形で参加してくるサブキャラたちと

話が進むにつれて
情報量がどんどんどんどん増えてく感じ

序盤のぬるい感じから
ギアがじわじわ上がっていく感じは
脳みそフル回転でした


ただ
この大胆な展開を作るためだけに
話を作り込んだ感もあって

それが物語の胡散臭さにも
繋がってるというね


なんだか抽象的な感想になってしまいましたが


ママ友の作り方から始まる
ドロドロの火曜サスペンス劇場的
予想外の着地をみせる

ブラックコメディサスペンス映画でした〜