やっつけ映画批評!

主に映画を
あらすじを1行で!
ネタバレ無しで!
簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

セブンシスターズ 2017 40点

2018-03-30 22:01:11 | 映画



激烈一人っ子政策の社会で生まれた
七つ子ちゃん...



美人の七つ子ちゃんが
各曜日に別れて、一人の人間として生きる…


という人口問題をSF風味に味付けした
アクションサスペンスなんだけど

面白くなかったです


まず7人で1人を演じるっていう設定描写が
薄すぎて、もっと早めにバレるだろっていう
そもそもの疑問がありました

もっと恋愛とか、仕事の引き継ぎとか
ディテール細かいとこあって
「ああ、上手くやってんな、これなら有り得るかも」
のレベルに全く達してないっていうね


そんで、いなくなった月曜担当を探すことで
陰謀に巻き込まれてくんだけど、

それもぬるいアクションだらだら続けちゃってさあ

ただ、そこにあるものでなんとか戦う
じわじわ死ぬ

っていうの面白くないんだよなあ


個性を活かしてるとも言えないし、

アクションシーンも地味だし
特に伏線もないし

ダラダラ話が進んで
ちゃんちゃん
って感じでもねえ...

シビルウォー キャプテンアメリカ 2016 80点

2018-03-30 12:37:57 | 映画





アイアンマンVSキャプテンアメリカ




小さな命を捨て、大きな命を救ってきた
アベンジャーズの力を制限すべきだ
という国際社会の、ひとつの正論を巡り

アベンジャーズ内にヒビが入ったところで
ある事件が起こる...

という
どっちかというと
ただのお祭りバカ騒ぎ映画だった
アベンジャーズと
ただのアイアンマンのチョンボ処理映画の
エイジ・オブウルトロン

本当の尻拭いを

祭り楽しいけど
実際こんなにごみ捨てられてまっせー
誰がゴミ拾うんですかー?
という

捨てられてきた小さな命側の痛みを知る
というヒーローの限界という
懐の深いテーマを抑えつつも


エンタメ映画として存分に楽しめる
超力作でした

冒頭のカメラ近めの市場での戦いから
はじまり
バッキーとキャプテンアメリカの縦横バリエーション豊富な逃走劇


そして紅組、白組に別れての取っ組み合いと
小技大技の見せ場が全部面白かったです

戦いの中にちゃんと細かいロジックあるし
全員無傷なわけもないし
新キャラ、
アントマンとスパイダーマンの
コメディーリリーフ的ポジション美味しいし
(ブラックパンサーとヴィジョンは何したいんだお前感結構ありましたけど)


とにかく
全員集合の前2作、正直幼稚に感じて
見限ろうかと思っていましたが

今回明らかに現実度
(この言葉が適切かわかりませんが)
現実度の違う

アベンジの意味を咀嚼すると
もうこれはアベンジャーズシリーズでも
傑作と言っていいだろう映画でした




イップマン継承 2017 60点

2018-03-28 21:56:35 | 映画


学校をヤンキーから守るために戦うイップマン...




前時代的あらすじからはじまり

金のためなのか
正義感なのかなんだかわからない
情緒不安定で不思議な強敵は出てくるわ

割と話のわかる西洋人ボス出てくるわ
(結局何がしたかったの)

かませ犬感すさまじいタイ人出てくるわ
(こいつも結局なんだったの)

奥さんどうしちゃったの
海外でもその要素付け加えるだなと
どこの世界でも一緒だなあ


と色々悩ましいとこ多いんだけど


手数豊富な
詠春拳のアクションに見惚れてしまいました

肘肘拳拳拳拳肘肘
膝膝蹴蹴り肘肘

の高速コマンド入力的格闘シーンは
ハリウッド映画では味わえない
この作品ならではの
楽しみがありました

効果音もキレッキレだし
カメラワークも豊富だし
スローモーションも効果的だし
良かったです


素手からはじまり
棒術あり、異種格闘技戦あり、
ナイフありと

眠たくなるストーリーは置いといて
アクションでは絶対退屈させねえからなという
熱いモチベーションが伝わってる映画でした



スイスアーミーマン 2017 55点

2018-03-26 23:30:48 | 映画

無人島から死体を使って脱出する...!





たまたま流れ着いた死体にいろんな機能が
付いていて
それを利用してサバイバル!

次はどんな機能が!?
と楽しみにしていたんですが
そういう外の世界との
格闘を楽しむ映画ではなく


主人公の現実との葛藤と向き合う内的な
作品かつ、
やはり、死体と触れ合うという
ある種、日本人的なのかわかりませんが
倫理的にどうなの感があって

ちょっと乗れませんでした…。

ただ

奇妙な触れ合い、
下ネタ全開のコミュニケーションを
しながら
見えてくる彼らの本当の現実と

その現実をベースに消化させた
メルヘンな世界観が

妙に癖になって
なんか自分にも通じるところを感じてきて

ざわざわします
その死体、おれの一部かもしれないから
ちょっと臭うかもだけど
捨てないで死なないで

となってしまったのも確かなので

表面にとらわれずに
こちらの内面とも向き合うと
侮れない珍作映画でした

ゴールド 金塊の行方 2017 75点

2018-03-25 20:14:22 | 映画



金の鉱山を発見しようとするハゲのマシュー・マコノヒー




親から会社継いだけど
俺の台で潰しそうだからひと勝負するしかない!

という野心剥き出しのハゲの主人公が
狂っていく様が
泥臭くて生々しくて良かったです
ハゲなのに、かっこいいんです

インドネシアでの金脈探索と
ウォール街でのマネーゲーム
のどちらもスケールが徐々にでかくなって
いく感じが

泥臭いサクセスストーリーとして楽しめます


あの禿げ方も
最初は情けなさ、胡散臭さ、人間味がある感じにみえていたのに

徐々に
威圧感、自身の表れ、野性的な力強さに変化、
髪の毛の量は変化はしてないんですが、
そう見えてくるオーラの出し方
マシュー・マコノヒーさすがだなと


そうした
単純なサクセスストーリーにも見えるのですが
映画全体が
妙な違和感、不穏感
さらには
ギャンブルというより株とかで
勝ち始めてからくる
どこで逃げるのか、
どこまで勝ち続けるのか
という
あの実はずっと決断を迫られてるのに
現実をなかなか見ようとしない感じを

まとっているので落ち着く時間がない
よかったですし

金なのか金なのか
わかりませんが自分らの扱える範囲を
超えすぎてしまってる感じも
良かったです

ある意味異色なサクセスストーリーが味わえる
映画でした