ラストダンス(堂場瞬一)/75点

引退予定の40歳の花形投手と補欠捕手....。





ファール多過ぎ、都合良すぎ、投げる球なくなりすぎ、あのバッター出てき過ぎと漫画ドラマチックで、食傷気味になるやと思いきや、

花形と補欠の歩んできた道を遡り、想像する作業が楽しくも切なくて感情移入してしまいますよね....。

飲み友達の会やら
野球をやる子供の葛藤やらが
ベターながら、効いているし、
なにより、口が軽いことをサスペンスにするあたりがたまらんなあ。


そんで肝心の試合シーンもすごい！
失当すくなすぎワロタ問題こそあれど、打者との駆け引き&投手捕手間のやりとりが先が読めず常に興奮状態でっせ！　

いやはやいやはや、実はひねりのないお話ながら、ここまで引っ張って、ここまで読ますのはさすが。


パワプロやったことある人ならぜひ

ミス・ジャッジ(堂場 瞬一)/65点

大リーグに挑む投手と、主審....




やり過ぎ展開ありながら、スポーツものは楽しい！　

投手心理描写はもちろん、チームの浮き沈み感をきちり描いて伝わってくるのが心地好い。

チームはノリにのるんだけども、そこに過去の闇を抱えたサイコな主審の非常にまずい状況とが絶妙に絡んで、常に事件の臭いがしていて緊張がとけません！

解決がなんとも安くて、そんなんでええんかいな！
となるけど、野球描写がたのしいからよしとします。

インターステラー/55点

地球が住めなくなったので、ほかの星を探しにいこう！




クリストファーノーラン監督が190億円だかを投入して作ったSF作品。

終盤の荒唐無稽なサスペンスフルな展開に思わず脳汁。

序盤の主人公の動機付けがうまくいってないので、話は走り出すけど、観客おいてかれたままやないすか。。

え、なんか、急に展開してるけど、主人公めっちゃ頑張ってるけど、え、え
ま、まあいっか
↑
と若干パワープレーでやれてしまいました。


古めかしい宇宙グッズの数々とひたすらに難しいスペースワードの数々にもおいてかれつつも、モノリスの便利機能のもったいぶり感とお洒落な宇宙服に感心しながら、

いろんな惑星探検がなかなか面白い。
でもなあ、もっとその惑星がなんなのかを説明してほしかったわあ

酸素濃度やら、気温やら湿度やら特徴やら、それがなくて、セーフラインがわからんからこれもまたイマイチ乗れないのよなあ。


画面の中ですごいことが起きてるのはわかるのだけれど、うーん。ハートがないよなあ。

おまえの手を汚せ(佐伯龍一)/20点

世界を相手にエネルギー開発に勤しむ大手商社マンと世界規模で頑張る自動車メーカーの工場長のお話。



....こんな人間いるの？
常に仕事の話、エロいこと、楽しいことなんもなし、上司から言われたことをかみ砕いて逆らって、でも従うしかなくて、

んなことしていたら歳だけくって....。

ってこの人生マジか。
総合商社マンの女遊びやら高給ならではの遊びやらオフタイムの過ごし方やら、世界をまたにかける仕事なんかより、そっちの方が数マン倍興味あるんですけど。

仕事の描写もなるほどへえええ
となるような話はなくて、ただ、カッコイイ横文字並べて当たり前の話をしているだけやないすか....

名言チックなものがだいたい横文字なのもうぜえよ。

そんでな。結局こいつらは自分の思う通りにならないからつらいのであって、実際どうなのよ？労働環境はさ？
遠いだけなんじゃないの？
やること実はないんじゃないの？

とおもわせる日常描写力の無さがハンパないぞ。。

くらしぶりやなに食ってるのとか、酒の飲み方とかそっち！

シェールガスはいまは出ないけどどうせ後から出てくるからさ、いいんだって引っ張らなくて。
仲間殺さなくていいんだって！笑


資源が出る出ないのサスペンスがあるのかしら、と思いきや、
え？出た？
そんだけ？
奪い合いとかないのけ？
え？出た？

とソウロウを相手にした女子ばりの感想だよね。。

肝心な仕事描写だめ、
商社マンアルアルだめ、

ってどこに需要あるんだろこれ

長文お疲れ様でした。

てか自動車メーカーの人阿保ちゃうかー？

英雄-HERO-/50点

戦国時代の中国、統一を目指す秦王は三人の刺客に命を狙われていた。
ある日、名無しの男(ジェット=リー)が三人の刺客を倒したと秦王を訪ねる…。


空中走り、水上走りなどのなんでもアリなアクションに理解がないと、１時間半のアクション映画なのに、くそ長くかんじちゃうかと。
というより理解あってもつまんねーなこりゃ

内容も割とありきたりなので映画が終わっても「ふーん」だし。。


ただ、宮殿や砂漠、森の映像は美術さん頑張っているので見る価値ありかとねー