やっつけ映画批評!

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スーサイド・スクワッド超悪党集結 2021 80点

2021-08-23 08:55:50 | 映画
スーサイド・スクワッド極悪党集結
2021 132分
80点


ある研究所を破壊する任務を任された
悪人たち、、




デビットエアー監督の2016年の前作から
5年
前作はなーんか敵も味方もミッションも魅力がなくていつもな
DCのダメな部分丸出しで面白くなかったんですが

今回はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでおなじみ
ジェームズガン監督となり

個人的に全然面白くないでお馴染み
半ば諦めかけてる
DCエクステンデッドユニバースに
希望を与える

前作、関連作品見てなくても全然大丈夫

もう最高!
これが見たかった
これが見たかった食べたかった
最高のエンタメアクション映画と
なっておりました

いやほんと超面白かったですね


ストーリーは例のごとく
凄腕の悪人が司法取引的に
政府の極秘ミッションに
強制的に参加させられて
チーム結成

ってやつなんですけど
前作よりも格段にキャラが濃くなってるし

ミッションの難易度も格段に上がってるしと

前作のミッションなんて
町でブラブラしてる敵をやっつけるだけですからね

今回は
ある国に潜入して、仲間を助けて、ある施設に潜入して、、

となかなか本丸にたどり着けない
ちゃんと
小ステージ、中ステージ、大ステージと
わけつつ、それぞれのステージで
活躍するキャラが違うっていうね

しかも
活躍っぷりも
ジェームズガンの悪趣味全開の
グロゴア描写満載なんだけど
どこか笑えるようなバランスがあったり

各キャラの個性をちゃんと活かした見せ場に
ちゃんとなってるんですよね

特にハーレクインは最高でしたね
バットじゃない武器を使ってのアクション
ついで、その暴力に付随するある演出が
もう最高で、
観てて幸せでしたね〜


他にもね
ケイパーもの
チームものに必要な
協力技はもちろん
仲間割れ要素や
友情育み要素なんかも
あるし

各キャラのなんとなくの掘り下げもあったりと
至れり尽くせり

ちょっと繰り返し展開の
くどさも感じる部分も
ないことないけど

悪役の中にもある、
正義の一線みたいなものも
たまらんかった
今年最高級のエンタメアクション映画でした〜



mid90s 2020 65点

2021-08-20 13:55:50 | 映画
mid90s ミッドナインティーズ 2020 85
65点

スケートボードをはじめる13歳の少年、、




21ジャンプストリートとか
コメディ畑出身のジョナヒルが
まさかの監督脚本を担当する
みずみずしいけど痛々しい青春映画です

A24配給作品なので
ジョナヒルのバカっぽいイメージからは
まるで想像できないような
静かで割と淡々とした作品となっております


タイトルの通り
1990年代を舞台にロサンゼルスで
兄と母親と暮らす
か弱そ〜な少年が

スケートボードに憧れ
スケボーをはじめて
スケボー友達が出来て

という
小さななきっかけで
静かにけれど、どかんと物語が
動き始める感覚は

昔たしかにあじわったことのある
懐かしい気持ちと
じんわり黒歴史を思い出させてくれるような

ポジティブけれど
ネガティブな感情を同時に
味あわせてくれました


スケボーをはじめて
スケボーが上手い下手からはじまり

徐々にスケボー仲間が増えていき
スケボー仲間のスケボー以外の事も知って
行くと同時に


スケボーを始めたことで
家族との関係性の変化がおきたりと

外側の世界の変化
家の中、内側の世界の変化とに
ぎゅいんぎゅいん
板挟みになる感じ

ひとつの人間の器の中に色んなものが
同時に入ってきちゃうあの感じは
当時感じていた喜怒哀楽全部
詰まっていたようでした


ただ
スケボーもヒップホップも全然詳しくないので
90ずの音楽やカルチャーはまるでわからず
そこの面白さ懐かしさは
ほぼ感じられなかったのと

ちょっと無理矢理感ある
喧嘩の始まり方がだったり

終盤の展開が唐突で雑だったりと
荒削りなところが気になった感じもありましたが


とにかく
胸にしまっていた何かを
静かに
突き刺してくるような
スケボー青春映画でした〜

パームスプリングス 2021 60点

2021-08-12 22:39:57 | 映画
パームスプリングス 2021 90
60点

タイムループに
ハマってしまったやりチンの青年、、




砂漠のリゾート地で夏休み気分でバカンス
結婚式でかわい子ちゃん見つけた

けど、絶賛タイムループ中

っていうおバカコメディになるかと思いや

意外とはっちゃけ切らない
なんだか煮え切らない
中途半端なタイムループコメディと
なっておりました



主人公が
タイムループで同じ一日を過ごして
それに何となくの充実感を覚えながら

ある人物がそのタイムループに
参加してきたことで
その何となくの充実感が変化してく

っていうのはわかりますし

どうせリセットされて同じ一日なんだから
何してもええやん

これはどうや
これでもどうや
これならどうや

っていう
コメディ的な狙いもわかるんですが
そこのコメディ部分のツボが
個人的にあまり合わず

結構タイムループしてハチャメチャする
くだりは
あんまり面白くなかったなと
思いましたし


あまりにも話が一直線すぎて
面白そうな設定ではあるんだけど

時をかける少女とか
All You Need Is Killとか
ハッピーデスデイみたいな

ストーリー自体の捻りみたいなものは
ほとんどないので

同じジャンルの映画に感じた
ワクワク感、一体この先どうなるの感てのは
全然感じませんでした

まーたぶんこういう着地なんじゃね

ほらね、はい終わりー

みたいな
ただ見てる側の思った通りにことが進んでも
あんまり面白くないっていうね


うーん、
ヒロインが少しタイプだった
っていうのと
砂漠地帯のリゾート地ってのが
なんか新鮮だったこと以外

褒めるとこあんまないよなあと
感じたタイムループコメディ映画でした〜


特捜部Q キジ殺し 2014 70点

2021-08-07 12:51:46 | 映画
特捜部Q キジ殺し 2014 120
70点

20年前の名門学校の学生寮近くで起きた
殺人事件を捜査する特捜部...



デンマークの人気シリーズ
特捜部Qシリーズの第2弾です


はぐれ者の刑事たちが
過去の未解決事件の真相にせまっていったら
現在進行形、
事件はまだ終わってなかった的な
やつなんですが

20年前と現代を交互に描きつつ
だんだんと
忌々しい
痛々しい
真実が見えてくるのは
とても見応えがありました


個人的には
前半にわかる

実はこの事件も
あの事件もその事件も

ある共通点があることがわかるシーンの
ゾクゾク感だったり


後半の
もうなんでもありじゃい
やったんで〜
なんでもいいから証拠入手すっぞー
の破天荒な作戦立ててるとこあたりが
楽しかったなあと思います


ただ
登場人物が若干多いのと

同じ人物でも
苗字で呼ばれたり
下の名前で呼ばれたり
あだ名で呼ばれたりの

呼び名がなかなか定着しなくて
人物がパッと思い出せない問題が
あって、慣れるまで
すこしストレスを感じましたね、、


まーでもそんなんは
小さな問題で
先の読めるようで微妙に外してくれる
小粋なサスペンスもあり

モノとして扱われた女性の魂の叫びが
聞こえるような重みもある

なかなかナイスな
困ったら相棒ではなく
特捜部Qを見ようと進めたくなる
映画でした


特捜部Qカルテ番号64 2018 75点

2021-08-06 20:27:34 | 映画
特捜部Q カルテ番号64 2018 117
75点

ミイラ化した死体の捜査を始める
特捜部のふたり、、



デンマークの人気シリーズ
特捜部Qの第4作品めです


困ったら特捜部Q、なぜかアマプラ無料で
見れがちということです


今回もなんだか訳ありな事件に巻き込まれる2人なんですが

今回は部屋の壁の中から
複数のミイラが見つかって

そのミイラの身元を確認して行ったら
半世紀前のある事件にぶつかる

というワクワク展開

現代パートと
約50年前パートが効果的に交互に
描かれ

派手なアクションシーンこそ
ありませんが
先読みができそうで出来なかった話運びは
最後まで非常に楽しめました

縦軸の犯人探しもさることながら

横軸で扱う
移民差別意識の問題と

そこから更に進んだ
ちょっととんでもなく
デリケートな
しかも実話に基づいた
とんでもない理不尽な行為と思想の歴史には

胸が切り裂かれる思いがしました

いや〜
日本もね、いちお過去の出来事になっては
いるんですけど
それを行った政府の反省があんまり
見えないのと

まだその行為を心の底では正当化してる
馬鹿が沢山いますから

決して他人事ではない
下手すると明日は我が身なのかもしれない
事件の根深さにねえ

なんか叫びたくなるくらい嫌な気持ちに
なりましたね、、
はい


そんなかんじで
縦軸のサスペンスも
横軸の社会性もバツグンに
尖ってる
はみだし刑事相棒映画でした〜