やっつけ映画批評!

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簡潔に魅力(たまに罵詈雑言)を!
お伝えするやっつけ映画批評!

希望のカタマリ 2020 50点

2020-08-30 21:32:01 | 映画
希望のカタマリ
2020 NETFLIX 93分
50点


歌の才能のある、ホームレス女子高生...




NETFLIX配信限定の
ホームレス女子高生の憂鬱を描いた
青春映画です

才能はあるけど、お金が無いから
未来が切り開けない

そんな女子高生、
明るいんだけど
前向きなんだけど

貧困につき、お先真っ暗
オーディションへの交通費もない
衣食住もままならない

っていう
なかなか見ないタイプの青春
残酷設定ですが

なーんか色々と中途半端で
個人的には結構酷いデキだったんじゃ
ないかなと思います

色々とツッコミどころはあるんですが
1番大きなのはやっぱり

パラサイト半地下の家族でも
描かれてましたが

主人公の女の子から
貧困の臭い

ってのが画面から漂ってこないんですよね

何日風呂入ってないとか
服洗えてないとか
歯を磨けてないとか

そういう細かいところかもしれませんが
貧困ディテールが

単純にお金が無くて
あれもこれもできない
って
とこに集約してしまってるので

映画全体が浅いなと感じてしまいましたし


やっぱり
貧困=お金が無いってことに
注力してるので

結末も、まじでしょーもない
最近見た中では
1番浅はか、1番安直な結末で
ホントにぶち切れそうになりました


あとあとついで
歌の才能があるみたいな設定なんですけど

才能才能言う割に対して努力してる描写が
ないので
努力に伴う才能ではないので

そういうところもマジで浅はかで
嫌いでした


努力もしないのに
貧困のせいにして
他力本願な解決に向かってしまったような
見えた
残念すぎる残酷貧困青春女子高生
映画でした〜

The NET 網に囚われた男 2017 75点

2020-08-28 12:53:30 | 映画
The NET 網に囚われた男 2017 112分
75点

北朝鮮の貧しい漁師はひょんなことから
韓国側に流されてしまう...




監督は
第69回ヴェネチア国際映画祭で
最優秀賞を
嘆きのピエタで獲得した
キム・ギドクです


共産主義の北朝鮮の人が
思いがけず不可抗力的に国境を跨いで
資本主義の韓国に入ってしまって

スパイと疑われ警察署に閉じ込められ
取調べがはじまって....

1人の、か弱い一般市民が

勝手に
共産主義と資本主義のイデオロギーに挟まれ

勝手に
北朝鮮からのスパイに仕立て上げられと

どうすることもできない

それこそタイトルのごとく

網にかかった魚のように
ただ都合のいいようにされていく様は

めちゃくちゃ理不尽なんだけど
警察の言い分も若干わかるため
理不尽じゃなくさせてしまっている

これまでの歴史
これまでの韓国と北朝鮮の関係

を浮かび上がらせていくのは
とても痛々しかったです


イデオロギーを盾に
資本主義の幸せを押し付けられ
困惑したり

北朝鮮の共産主義の押し付けに
困惑したり

ただ1人の人間が
色んなものの板挟みになって
心が壊れていくのは

見ていて
朝鮮半島分断の原因でもある
日本人として
グッとくるものがありました

ストーリーはシンプルですが
中身は骨太

イデオロギーってなに
国家ってなに
平和ってなに
幸せってなに
北朝鮮の漁師の目線から
突きつけてくる

濃厚な板挟み映画でした〜

ナンシー

2020-08-27 12:49:25 | 映画
ナンシー 2020 86分
60点


嘘をついてばかりの女性はテレビで
自分そっくりの似顔絵を見つける...






人と上手く話せないけど
若干コミュ障っぽいけど
ちょっと
嘘をつくと皆と会話ができる

っていう
キャバクラとか美容院で
職業とか嘘をついてその場を盛り上げる
謎のおもしろを

日常生活においてもやっちゃってる
痛いメンヘラの女が主人公の
ヒューマンスリラーといった
趣でした


メンヘラ主人公のつくささやかな、
ときに重大な嘘に
周囲が振り回され

それに、充足感を覚える
現実の足りない何かを埋めていく

って話なんですけれど

主人公があまり喋るわけでもなく
相手が勝手に色々想像して
嘘が盛り上がっていくのは
楽しかったですし

ごく稀に
本当らしいことを言った時や
逆に
嘘がバレた時の

なんとも言えない空気の演技演出は
見応えがありました

ただ
映画に漂う
不穏な空気感から

もっと
話の起伏とか
ストーリーのうねりを
勝手に期待していた自分もいたので

余韻もあるんだけど
意外と地味な着地をするので

個人的には
ちょっと肩透かしをくらった感じも
ありました


嘘も方便
ただし諸刃の剣ということを
感じさせてくれる嘘つきメンヘラ

ゾンビランド:ダブルタップ 2019 70点

2020-08-26 12:44:39 | 映画
ゾンビランド:ダブルタップ 2019 99分
70点


ゾンビのいる世界でなんとか
仲良く暮らす4人...





監督はルーベンフライシャー
脚本はレットリース、ポール・ワーニック
と前作同様
前作からリアルタイムに10年後が舞台の
ゾンビアクションコメディです


ゾンビとの格闘がメインではなく
ゾンビが居ない時間の4人の会話を
楽しみながら
ある目的地に向かうふんわりとした
ロードムービーになっていて

テンポよく楽しめました


常にゾンビに襲われるかもしれない
誰かが噛まれるかもしれない
ゾンビになるかもしれない

っていう緊張感と

肩の力の抜けたギャグとの食べ合わせが
前作以上に絶妙で
非常に安心感がありました

行く先ざきでのトラブルや
ゾンビとの戦闘シーンから
4人の関係性の変化

特にアビゲイルブレスリンは
10年でめちゃくちゃ身体がデカくなって
成長してるので

成長しすぎてるギャグとして
笑えましたし

4人の10年間の行間を読むのも
楽しかったです


ガンアクション的な新鮮味
フレッシュは正直あまりありませんでしたが

ゾンビの倒し方、
ゾンビをやっつける思い切りの良い
ギミックは
前作以上にキレキレで
にやにやしながら見る事ができました


まーツッコミどころ
水、火、電気あたりの
ライフラインどうなってんの問題は
相変わらず気になりましたが


コメディセンスの良さの
ゾンビ破壊のポップなグロさが
バランスよく合わさった
ゾンビコメディ映画でした

シエラバージェスはルーザー 2018 45点

2020-08-23 21:11:12 | 映画
シエラバージェスはルーザー 2018 NETFLIX
105分
45点


美女になりすまして、
イケメンとメールを始めるデブス...





デブスでも自信を持てば最高になれる
でおなじみの、アイフィールプリティ
っていう傑作がありましたが

今作
NETFLIX配信限定の
シエラバージェスはルーザーは
マジで胸糞悪いデブスが主人公の
ダメダメラブコメでした


前半部分は
デブスが超一軍女子のフリをしながら
イケメンとメールや電話をして
仲良くなってく

っていう
え、これまじどうなっちゃうの
めちゃくちゃ気が合ってるけど
これどうなっちゃうの?

的な先読みの出来なさの面白さもありつつ
主人公が過去に受けてきた
恋愛への憧れの空白を埋めていく様が
いたたまれなくて

良かったんですけど


話が進むにつれて

どう考えても
主人公の危険な暴走、

世間の常識を逸脱したあまりにも
身勝手、自己中心的な奇行に
走っていくので

ちょっと観てて本気でイライラしてしまった
というか
男は全員中指立てる展開になってくので

ホントに胸糞悪い思いをしました


てか
前半結構丁寧に心理描写してくのに

後半それどうでもいいや
的な
頭お花畑展開にしちゃうのって

マジでどうかと思いますよこの映画

まー
こういう恋愛観に共感してる

待つ恋愛、白馬の王子様
待ちの恋愛観持ってる女の人って

かなりの高確率で
恋愛上手くいってないと思いますけどね


前作いいけど
後半ぐっちゃぐちゃ
最低な恋愛観をみせつけられる
デブスが主演の
胸糞ラブコメ映画でした