やっつけ映画批評!

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バルーン 奇跡の脱出飛行 2020 125 70点

2021-07-29 22:39:36 | 映画
バルーン 奇跡の脱出飛行 2020 125
70点


気球で西ドイツへの脱出をしようとする
家族...



1979年
まだ東西ドイツに別れて
西が資本主義アメリカ
東が社会主義ソ連

東西に別れて全く異なる国家体制のあった
ドイツを舞台にした
実話ベースのお話です


東ドイツのやばい感じを冒頭5分くらいで
手際よく描きつつ

家族みんなで
熱気球に乗って亡命するため

気球を作ろうと画策するけど

ガスボンベのトラブル、カゴのトラブル
ついで
そもそもこの気球用の大量の布買うのって
あやしまれるんじゃね?

と色んな気球作りのゴタゴタもありつつ


亡命なんて絶対させたくない
国境超えるやつ銃殺待ったナシで
おなじみ

東ドイツの秘密警察シュタージの
執拗で強引な捜査との

気球が出来るのが先か
捕まるのが先か

というか
そもそも気球で逃げれんのか

っていう
ふたつの推進力がまず
普通に面白かったと思います


もっと東ドイツにい続けることで
おこる不幸とか

東西ドイツの地理的な位置関係
どこから離陸して、
どこを目的地としてるのとか
わからなかったのも残念ですしたし


あとあと
滞空時間とか高度をやたらと伝えるシーンがあるんですが
それが何を意味してて
数字の変化がどう物語に影響するのかが
あんまりわからなくて
そこも残念だったと思います


ただやはり
全体としてのクオリティは
高いのでなかなかに楽しめる
東西ドイツ亡命スリラー映画でした

罪の声 2020 70点

2021-07-21 21:58:45 | 映画
罪の声 2020 142分
70点

昔、自分が子供だった頃の声が
誘拐事件に使われていたことを知った
星野源、、



監督は
ビリギャル、花束みたいな恋をしたの
土井のぶひろさん

脚本は逃げるは恥だが役に立つ
アンナチュラル
MIU404の
野木亜紀子さん

が担当しております


劇中では企業名などは変わってますが

映画で扱う事件は
実際に1984-1985年に起きた
グリコ森永事件を描いております

原作の塩田たけしさんは
極力史実通りに再現した、
とのことで

エンタメとしても抜群に面白いですが
歴史を学ぶ教材としてもナイスだなと
思います


ストーリーは
おれが子供の時の声、
グリコ・森永事件で使われてるやんけー
やべー震えてきた〜

となり、真実を知りたくなってくる星野源と


グリコ・森永事件を担当する新聞記者
小栗旬が出会い

次第に色々とわかってくる
という
力を合わせる協力サスペンスと
なってるんですが

派手な展開
どんでん返しや
えーあいつが真犯人かい

みたいなものは特にないんですが

ゆっくりと
でも着実にグリコ・森永事件の
真実に近づいていく様子は

星野源と小栗旬の関西弁の違和感こそあれど
緊張感をもって、非常に楽しめました


ついで
新聞の存在意義を問い詰めていく
切り口もあって
切り取り方に
やや物足りなさもあったんですが
それも良いスパイスになっていたと
思います


ただ
ラストに近づくにつれ
あまりにも真実が見えすぎてしまって
この手の映画にやはり必要な
余韻の重みによる恐怖のようなものが
ほとんど感じられず


歴史的な大犯罪、
それに
知らず知らず加担した子供たちの未来、
新聞の存在意義と

重たいテーマを扱ってるにも関わらず
意外にも
きれいさっぱり終わってしまったのが
個人的には残念だったかなあとも
思いますが

情報量の多さとテンポは良さ
ついで
展開の緩急つけかたに
最後まで痺れっぱなしの
エンタメサスペンス映画でした〜

ファイナルプラン 2021 65点

2021-07-16 23:06:58 | 映画
ファイナルプラン 2021 98分
65点

元凄腕爆破銀行強盗のリーアムニーソンは
愛する人のために自首しようとするが、、



今年69歳
いかれるイケおじこと
リーアム・ニーソンが今回も暴れる
アクション映画です


愛する人との新たな門出のために
過去の罪を精算しようと
過去に冒した銀行強盗の罪を自首しよう

っていう
わかるんだか
よくわからない動機づけからはじまり

まあいいかと見てると
意外とおもしくなってく
不思議な魅力がありました


おおよそのスジとしては
自首しようとしたことをきっかけに
ある事件に巻き込まれて犯人に仕立てあげられてく、あのいつもの流れなんですけど

ちゃんと
誰も信じてくれないし
誰も信じられないし

ちゃんと
主人公に有利な証拠は手に入らないし

ちゃんと
主人公の仲間に魔の手が伸びるしと


この孤立無援から反撃に出るタイプの
アクション映画のジャンルのツボを
抑えているので

最後まできちんと楽しめましたし


元爆弾魔の設定を活かした見せ場が
何個かあるので

この映画でしか味わえない
味ってのは十分にあったと思います


夏休みの昼休み中にダラダラと見てたら
意外とおもしれーじゃねーかとなる
孤立無援型アクション映画でした〜



ブラックウィドウ 2021 70点

2021-07-13 21:37:59 | 映画
ブラックウィドウ 2021 133分
70点


シビルウォー直前の
ブラックウィドウの暗躍、、



MCU24番目の作品です

前作がスパイダーマンファーフロムホーム
次作がシャンチーテンリングスの伝説と


間にちょっと変わった味の
ワンダヴィジョンやロキを挟んでますが
久々の映画ということでしたが

やっぱり天下のMARVELさん
ハードさもありながら
コメディセンスも上品な
素晴らしいスパイアクション映画だったと
思います


映画の
時系列はシビルウォーの直前ということで
あまり本筋には関係ないかなあとも
思いながらも、一旦それは置いといて


ブラックウィドウの思った以上に壮絶な過去
ついで、
シビルウォー直前の結構なゴタゴタが描かれるんですが
これがまた面白くて

幼少期、過去からは
ブラックウィドウの家族という言葉に
こだわる理由、重みがより感じられますし


シビルウォー直前パートでは
人探しやら、宝物の奪い合いやら、
スパイ活動やら、人質の解放やら、
黒幕との対決やら、ボスとの戦いやら

展開豊富、テンポよく駆け抜けていきますし

肝心の
アクションシーンも
小道具も使い、秘密道具も使い、

平面的なアクションあり
立体的なアクションもあり
カーチェイスあり
空中戦もあり

タイマンあり、多人数戦ありと

アクションも
手をかえ品をかえバリエーション豊富で
最後まで飽きずに楽しむことが出来ました

ついで
割と直球な女性解放的なメッセージも
あるのも良かったと思いますね


うん

最後まで大満足、

ちょっと最近
MCUのドラマに飽き飽きしていた感も
ありましたが

定番のエンドロール芸も
ばっちりきめてくれたので
次回作も期待したい

次回作へのナイスな箸休め的
橋渡し的スパイアクション映画でした〜


あのこは貴族 2021 70点

2021-07-06 12:54:56 | 映画
あのこは貴族 2021 124
70点


東京の貴族の家で育った門脇麦の婚活、、



演舞ゼミナール出身
37歳のそでゆきこ監督作品です

東京に住む
古くからの超お金持ちの門脇麦の婚活と

北陸から慶應義塾大学に進学して
東京で揉まれる水原希子の生活を

厳しくも優しく描いた良作映画です


まず
東京貴族の日常生活の描写が抜群で

部屋の広さはもちろん、庭の広さ
移動手段、雨傘のチョイス、私服
言動一挙手一投足に染み込んだ育ちの良さ

全てに「あーこりゃマジモンの金持ちだな」
と思わせる説得力が凄いのと

その金持ちの普通と
庶民の普通とが混ざる瞬間の
なんとも言えない居心地の悪さは
なかなか他の映画では味わえないものが
ありましたし


一方の
上京したボンビーガール水原希子パートでは

東京の養分だし、
東京の幻想に溺れているのも
自覚してるのに
憧れている弱い自分

でも
頑張って東京で生きてく感じ
っての
アンビバレントな感じ、
水原希子さん、
めちゃくちゃ良かったとおもいます


で、特に印象的だったのは
階段と移動手段ですね


階段は色んな人も触れてますが
階段がどんなシーンで出てくるのか

ついで
移動手段も
どういう変化をしていくのか

なんてあたりに注目してみるとより一層
東京に存在する明確な身分の差が
感じられると同時に

ある意味で階層に閉じ込められた
彼女たちの心の変化を探るヒントになると
思います


話自体は静かで
派手な展開こそありませんが

視点を変えて描きうかび上がる
東京の気持ち悪さと

彼女たちの成長は非常見応えのある

これぞ邦画
これぞ新しい時代の幕開けを感じられる
映画でした〜