セッション/85点

偉大なドラマーを目指すアンドリューは嬉々として鬼コーチフレッチャーへ師事をするのだが...




なんじゃこりゃーーー
ジャズがわからずとも熱さ狂気さ半端ない音楽映画の枠を突き抜けた音楽アクション映画！


たわいも無い話をにこやかにしたかと思えば、そこでの会話を引き合いにボロカス言ったり
本当は悪くない奴を半ば自発的に楽団を辞めさせたり、
パワハラ差別当たり前の鬼指導者ぶりが際立ちすぎ！

敵キャラがたてば自ずと、それに張り合う主人公も立つのよ！
優しい父を持つ才人アンドリュー！
彼女そっちのけで、掌血まみれでドラム叩き続ける姿もまた狂人...！

主人公のモチベはまだわかる、
けども鬼コーチ！お前何考えてんだ！若者の可能性をどうするつもりだ！！！？
がとんでもない緊張感を与えてくれやがる！

製作したとき三十路前の若監督のみずみずしくも生々しい感性も魅力的だし、嫌らしいわ～

主人公のせいで起きた悪事なのに、主人公が得する展開とか、困るわ！

わざとらしい話展開もあるし、なによりクライマックスがツッコミどころ満載なのですが、、
そんなの関係ねえ！！そんなの関係ねえ！そんなの関係ねえ！

そんなの…関係ねえよお泣


なんなんすかこれ。
天邪鬼なタイトルと相まってここまで熱い！熱い！熱すぎるラストがあるとは！
なになに？CMだとラスト10分のうじゃらこじゃら！とか言ってるだと？！
そんなの知らねーよ時間知らんわ！

シンバル投げられても、血を流してもドラムを叩きたい、自分の憧れ、夢に近づきたい、自分を表現したい！
そんな誰にも止められない熱情をぶちまけられたら！そこに奴がいたら！
燃えないわけないだろが！

口惜、熱意、成功、挫折、憎悪、諦め、復讐...善悪だけでは語れない人間の喜怒哀楽が大爆発なんだが！

仲間との友情？恋人との色恋？なんぞないからそこらへん期待してると盛り上がりに欠けるけど、、そういう映画じゃねえから！

1人のドラマーに羽が生えて飛び立つまでの戦い、、いや戦争映画じゃ！