喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

タイトルの通り、映画、小説、漫画を観終わった後に、感想を書くだけです。コメント頂ければ幸いです。

百円の恋 (2014) ★★★☆☆

2022-10-23 23:47:45 | ドラマ

Amazon Primeにて鑑賞。

監督:武正晴

脚本:足立紳

製作:間宮登良松

出演:安藤サクラ、新井浩文

音楽:海田庄吾

主題歌:クリープハイプ

製作会社:東映ビデオ

配給:SPOTTED PRODUCTIONS

上映時間:113分

 

島鉄君に、「喉飴と鞭みたいなキャラが出てくるから観てほしい」と言われたのがきっかけ。

当時、俺はいかおにぎりと絶縁し落ち込んでおり、励ますために本作を薦めてくれたのだ。

『女と別れ際に「ばかっ!死ねっ!」とかいう屑が出てくるから!』(うろ覚え)

それを聞いた私は、「いいねぇ~!」(東京03角谷風)と思い、速攻観ることを決意。

本作は有名なのでタイトルは知っていた。

随分昔の作品になってしまったものだ。

 

32歳にもなって引きこもっている。せめて家にいるなら実家の手伝いくらいしろよww

逆に安藤サクラ演じる主人公の一子には才能を感じる。

まあそれまで何があったからこうなった、とかは語られない。

 

流石に怒られて、とりあえず百円ローソン(と思われる形態の店)で働き始める一子。働いてるのはやばい奴ばかり。

・「まじすか!」しか言わない若者

けど、俺もこいつに当てはまると思う。

・ただただ気持ち悪い長年勤めてるおじさん

人との話し方というか距離感が掴めないだけで根は悪くない奴なのかと思いきや、一子を後にホテルへ無理やり連れ込みレイプする糞野郎。

こいつが妻帯者だった過去があるのが闇深い。最終的には店のカメラに「馬鹿!死ね!!」と言い残してレジの金盗んで逃亡。

・・・っておい!!俺に似てるキャラってこいつかい(#^ω^)

いや、流石に俺も、セクハラまがいのことしたことありますし、人との距離感おかしいかもしれんけど、いや、レイプはしてないですわ。

突っ込みどころがあって、このおっさんみたいな長年勤めてるような人はこういう辞め方するのだろうか?店の床の汚れ気にするような愛着も持ってるし

ボクシング観戦シーンで胸に手を伸ばしてるのは笑っちゃいましたね。

けど昔の俺、まさにこんな男だった気がする。

 

島鉄君も言ってたけどこういう嫌な奴周りにいるよなー、ていうキャラがたくさん出てくるんです。デフォルメされてはいますが。

 

ただ、

・無断侵入して廃棄商品盗んでいくおばさん

は、ただの犯罪でしかないと思いました。

・店長の代理

管理職はこのくらい糞な性格じゃないと勤まらないからねぇ

倒れた店長は気の毒に。

 

本作、一子は新井浩文演じる狩野に惚れ、その影響でボクシングにのめりこんでいって、段々女版ロッキーみたいな話になってしまうのですが、一番面白いのは、新井浩文が現実で実際に強姦して逮捕され芸能界追放されるというまさかのオチでしょう。

てか、本作では仕事も女もすぐ変える、一番よくいそうな男という風にしか描かれてなく、別に酷い男でもないのですが。

店舗のバックヤードが法令違反レベルで照明が暗いですが、暗い人たちが働いていることを暗示しているのでしょう。

前勤めてた会社も、照明が気取ってんのか知らないけど暗かったな。

 

「男なら豆腐、女ならなお豆腐」て元ネタあんのかな。

豆腐屋があんなミニパンツ履いてたら思わず買ってしまうかもしれませんね。

ラストシーンで階段降りるのは一子と狩野の人生がこの先暗いことを暗示していると、三角締めさんのブログに書かれてましたが、僕もこの先暗いよー、うへーん。

別に狩野は一子を好きなわけじゃないのだろうし、別になんともならないとしたら確かに暗いのかもな。

 

ボクシングジムオーナーの「ボクシングを自己実現の道具だと思うなよ」という台詞には刺さりました。まあボクシング舐めるな、社会舐めるなよってことですね。

はい、舐めてます。

うおおおおおおおおおお!!!!!!!!

以上

コメント (2)
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