テンペスト第6話「八重山の流刑者」
というわけで、ドラマ本編にもでてくるアレが写真ストックにあったのを思い出して
急遽テンペスト行脚。
■フール■
「孫寧温、観念しろ。王府の命令により投獄する」
「どうか、どうかお許しを……。
私は列強の脅威を王宮に報せたかっただけでございます……」
寧温は朦朧とした意識の中で牢舎に投げ込まれた。
豚小屋と併設された牢舎は、
罪人を家畜扱いしても罪悪感を覚えずにすむ造りだった。
夏場になると衛星環境は最悪で
糞尿の臭気が鼻腔に容赦なく襲いかかる。
「テンペスト(下)27-」(池上永一著/角川書店)
沖縄の豚小屋、フールです。
(イントネーションはまっすぐよ。プールに非ず)
原作では「フール」という単語は出てこないのですが、
ドラマではまさにこれ。
フールのポイントは、トイレと豚小屋が一緒になっているということ。
つまり…人間のモノを豚さんが…ということです。
フール=牢舎というのは……テンペストでの創作かな?
この場面、かわいそうなくらい寧温君が悲惨です。
ドラマ版はかわいいものです。
きっと原作をリアルにビジュアル化すると
仲間由紀恵さんがとんでもないことになるはず…
トイレを兼ねた使い方は衛生上の問題から大正時代に禁止となりますが、
豚小屋としてはその後も使われ続け、
ワタシの母ちゃんもフールは「豚小屋」として(かろうじて?)知っている世代デス。
今でも重要文化財の民家などではこのフールが併設されているので
結構目にすることがありますよ。
↑の写真は「中村家」のフールです♪
戦後撮影のフール↓
http://naha.machitane.net/old_photo_big.php?id=2760
フールについてくわしく知りたい方は↓
http://takara.ne.jp/oroku/wafuru.html
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【6話語録】
「王府に納める上布だ。いったー、手ぇ抜くなよー」
「抜かずに急げ」
いったー = お前ら
やったー とも言います。
やー(お前) の複数形で やったー。
やったーじゃなくて、ゴーヤーと一緒でまっすぐ(笑)
私たち は わったー
6話はわき役が光ってる回