がじゅまるの樹の下で。

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明和の大津波

2010年02月27日 | ・和心な本、琉球な本


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沖縄本島で震度5以上の地震があったのは、
なんと99年ぶりだそうです(!)

それほど、地震大国日本であっても
沖縄は地震のイメージがない。

 

しかし。

沖縄でもかつては地震と、それによって起こった大津波で
大被害をこうむった歴史があります。

 

沖縄の八重山諸島・宮古島を襲った

明和の大津波。

1771年4月。午前8時。

マグニチュード7.4。
震度4。

地震による被害はさほどなかったものの、
その直後に起こった津波で1万人以上の人がなくなり、
それによる二次被害(飢饉・疫病など)で人口は3分の1にまで減ったといわれています。

その波の高さは30メートル~85メートルとの言われています。
(※近年の学説では地質学などの見地から30メートル前後が妥当といわれていますが)

そのときに押し上げられた津波石は、

大きいもので10メートルもあり、

その災害のすさまじさを物語っています。

(明和の大津波について→参考サイトはこちら
(津波石について→参考画像などはこちら こっちも。)

沖縄にも、地震や大津波の可能性は十分にあるのです。

ほんで。

今朝の地震でワタシが思い出したのは、
やっぱりこの明和の大津波。

そしてそれを題材にしている物語。

『風車祭』(池上永一著) ←テンペストの作者です

 

以前、このブログでもご紹介しているのですが、

…実は小説はまだ読めていません…

なので同作を原作にした漫画(全5巻)から
ちょっと内容をピックアップしてみました。
(『風車祭』①~⑤ 池上永一原作/栗原まもる画/KC kiss 講談社)

 

そうこうしてると、

なんと今度はチリでマグニチュード8.8の大地震。

引き続き津波にも警戒、ということで。

 

なんだか「風車祭」のように、
眼には見えない大きな力が働いている気がしてなりません。

 

どうか、被害が大きくならないことを祈ります。

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