がじゅまるの樹の下で。

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首里城全焼の大事件「志魯・布里の乱」

2010年11月11日 | ・琉球史散策/第一尚氏

1453年。

首里城を全焼させる大事件が起きます。

それが「志魯・布里の乱」です。
「肝高の阿麻和利」でも尚泰久の台詞にありましたが、
去年の公演からカットになっちゃいました(涙)
舞台をきっかけに琉球史を調べ始めるワタシみたいな人もいるので復活希望

第一尚氏王統5代目の尚金福が亡くなった直後、
金福の弟、布里(ふり)と、金福の子、志魯(しろ)が
6代目の王座をめぐって起こした争いです。

その争いはすさまじく、
首里城は全焼。

志魯・布里、両方が死んだといわれています。
(布里は生き残ったが冠位剥奪の流刑説もあり)

その志魯・布里の乱の形跡を、
垣間見ることができるのがこちら!

首里城正殿一階、下庫理(しちゃぐい)の前にある、
首里城の遺構跡。

ぱっと見ただけでは気づかないのですが、
(トップ写真のような視点)

しゃがんで奥を覗き込むと、
遺構が手前と奥にあるのが確認できると思います。

その奥の遺構。

石積みが焼けただれ、周りと融合してしまっています。
これが、志魯・布里の乱で全焼した首里城の遺構ではないか、
と言われているそうです。
(BY 首里城探検ツアー♪)

これが阿麻和利の時代の形跡だと思うと
なんだかドキドキしますね(笑)

 是非、下庫理ではこの焼けただれた遺構もご確認ください。

 

以上、首里城&琉球史を楽しむ、
ワンポイント講座でした

 

ちなみに「護佐丸・阿麻和利の乱」は
その5年後の1458年です。
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2 コメント

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あああ~!! (よっち)
2010-11-12 11:51:08
ここだったんですね~!!
うわ~、これを知っていたらもっとじっくり見たのに~。悔やまれます。

子どもたちが怖がって、さっとのぞいただけで帰ってきてしまいました。。。また今度、ができないだけに 悔しさ倍増です。
返信する
よっちさんへ (和々)
2010-11-12 18:20:03
あらら…もっと早めに紹介すれば良かったですね;
ワタシもこれを知るまでは
「うわー。高いーーー(←高所恐怖症)」
で終わってたんですが…。

ちなみに首里城は何度か建て替えをしているのですが、
遺構を調べるとだんだん前に寄ってきているらしいですよ(笑)

なんでかね~。
返信する