がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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【必見】水中文化遺産展

2014年12月07日 | ・琉球歴史/文化風景

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現在、沖縄県立博物館で
絶賛開催中の企画展、
「水中文化遺産~海に沈んだ歴史のカケラ~」

発掘される出土品は
何も陸からだけとは限りません。

船が沈没するなど
なんらかの理由で海底に眠っている
歴史的遺物もたくさんあるのです。

この企画展は
海から発見された様々な遺物や
海にまつわる歴史的な品々に
スポットをあてたもの!!

実は前売り券も買ってた位
楽しみにしていた企画展♪

早々とオープン2日目に行ってきたのですが
遅ればせながらブログでもご紹介します。

 

 *

 

すでにマスコミなどでも評判になっている
目玉の展示がこれ!

復元された進貢船のイカリ!

どーん!!

まずは想像以上のでかさに
ビックリすること間違いなしです!!

だってこのイカリ、

ここにあるヤツだよ?

このイカリが2つあるんだよ?

しかばす。

船本体、どんだけデッカイんだ!!
ってゆー話です。

200人、300人乗ってた進貢船って
知識として頭では分かってても
実際にモノを目の前にして見ると、
リアルにその大きさを「体感」できます。

モノの持つパワー、
恐るべし。

よくぞ復元してくれました。

素材は黒檀。

イカリなのに、木って不思議
って思ってたけど、
黒檀は数少ない沈む性質のある木なんだって。

イカリシリーズで
様々なタイプのイカリを観ることができます。

イカリだけでも色んなことを
読み取ることができるんですね。

へぇ~。

 

テンペストにも出ていた
インディアンオーク号座礁事件。

そこからの遺物も
展示されています。

また琉球に関係するものだけでなく
日本各地の水中文化遺産も。

敢えて全て写真でお見せしませんが
幕末のいろは丸や海洋丸関連も!

日本史好き、幕末好きにもおススメです!

 

この企画展、このように
物自体も非常に面白いのですが、
展示演出も面白いのです。

…ん?

展示台から落ちてる?

溢れてる溢れてる(笑)

出土品って割れたカケラがちょこちょこと並んで
展示されてるイメージがあったけど
こんだけたくさん積み重なって
溢れるほどにどーんと展示されたら
なんか知らんけどとにかく圧倒されます。
(写真はごく一部)

とりあえず、
沖縄近海にこんなにたくさんざくざくと
遺物が埋もれてる、
こんな品々を乗せた船が
たくさん行き来してたってことだな!

量で魅せる、斬新な展示。

そして海底をイメージする
深い青のグラデーションのパネル。

洗練されててとてもキレイ。

チラシもそうだけど、
こういうパネルやキャプションのデザインって
展示会全体の質が出るよね。

こういうの、おろそかにしてる展示会は
モノは良くてもダサく見えてしまうものです。

 

 そして何と!!

この展示会は写真撮影可!!
(※一部展示を除く)

これはポイント高い!!

まさか写真OKとは思わなかったから、
カメラ持ってなくて今回全部iphone撮影です。

 

海を道として船を操り
どんどん外に出て行った琉球。

その大交易時代、琉球の一端を
見る、感じて、体感することのできる展示会です。

来年1月18日までなので
この機会に是非足をお運びください!

海は浪漫だぜ!

 

*おまけ*

宜名真に展示されている
王国末期に沈没した「オランダ錨」。

オランダ錨だけど、
沈没したのはイギリス船のベナレス号。
(当時は西洋人は全部オランダとひとくくり)

引き上げられた錨が
現在モニュメントして飾られています。

 


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